こんにちは、あなぶき社宅サービスの山﨑です。
この度、8月から弊社ブログチームの一員となりました。
法人様の独身寮や、福利厚生施設を管理させていただく上で、企業様のご担当者様のお困りごとを解消するお手伝いが出来ればと考えております。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
今回のテーマですが、先日私が担当している物件で起きた「鳩害」に関して記載させていただきます。住生活の中でのお困りごと上位に入る「鳩害」がなぜ起きるのか、そしてその害が何をもたらすのかを御紹介させていただきます。
ポイントは鳩の「習性」です。
鳩の生態
日本には様々な鳩の種類が生息していますが、鳩被害で一番多いのがドバト(土鳩)と呼ばれる種類です。
野生のドバトの記録は明治時代以降に見られ、カワラバトと呼ばれる種を飼育改良した家禽で、伝書鳩といった通信用で用いられていた種類です。それらが野生化して生活しているものをドバトと呼んでいます。
・見た目
街中や公園で見かけるドバトは、灰色をしているものが多いです。
体長は30cm程度で、羽色は多様で、全体が灰青色、翼に2本の目立つ黒帯があり、尾羽の先端にも幅広の黒帯があります。
・鳴き声
低く「クックー」、「ポポポ」等々
・住処
雨風があたらない建築物の中、暗くてジメジメした所を好んでおり、住居ではベランダや室外機の下や各所隙間などで営巣しています。非常に狭い範囲でも営巣し、多くの仲間と一緒に生活します。
なぜそのような場所に営巣するのかというと、安全な場所で産卵するためで、特にマンションのベランダや室外機置場などは格好の場所となっております。また、室外機の排水等が近くにあり、水が流れている場所は水飲み場も兼ねそろえており、生活する上で非常に好条件の場所となっております。
・餌
雑食で、種子や昆虫はもちろん、人の生活から出た食べ物を餌として生活しています。
餌がある場所が生活圏となりますので、人が生活する場所が必然と住処となります。
・習性
群れで生活し、縄張りをもっており、非常に縄張り意識が強いです。
自分の縄張りとしたところに対する帰巣本能が強く、一度住み着いてしまうと中々離れることがなく、場所への執着の強さから、自分の縄張りと決めた場所には何度も飛来する習性があります。
また、非常に繁殖力が強く、年3回以上、基本2個ずつ産卵し、繁殖します。
鳩被害について
住居をはじめとする建築物に対して縄張りを定めた場合、先の項目で記載した通り、非常に強い帰巣本能と縄張り意識で、人間の生活環境に悪影響を及ぼします。
① 騒音被害…鳴き声による安眠妨害など…
② 糞害…住居周辺、ベランダ、洗濯物の汚染。手すり、換気扇など金属類の変色
大量の糞がベランダの排水溝を塞ぎ、雨水がたまりそこで害虫が繁殖することもあります。長期間放置された糞は乾燥し、粉々になって小さな微粒子となり空気中に漂います。糞には病原菌(サルモネラ菌、ニューカッスル病)や寄生虫(トキソプラズマ症)が含まれることもありますので、それらを吸い込んでしまうことによって病気を患ってしまうことがあります。また、鳩は自分の糞の上で生活できる変わった鳥で、糞があると逆に安心するようです。そして、鳩の糞は鳩を寄せ付けます。
③ 営巣被害…巣を作ると帰巣本能が強くなります。また、そこで繁殖するため、糞害が増加します。気を付けないといけないのは、卵を産卵された場合、行政の許可なく撤去はできません。鳥獣保護管理法では行政機関の許可なく鳩の駆除や巣を移動することは禁止されています。行政から認可を受けた業者に撤去の手配をしましょう。
対策
物理的に防ぐか、薬剤を用いて住処への帰巣本能を断ち切るように学習させる方法等があります。
① 整理整頓…鳩が住み着きそうな死角を作らない。
乱雑に散らかった場所には死角ができやすいので、整理整頓を行い、死角を作らないようにしましょう。また、糞のある状態は鳩を引き付けるので、被害の進行を早めます。早めの掃除を行いましょう。
② 防鳥ネット…ベランダ等に有効な対策です。物理的に建物内に鳩が入らないように侵入を防ぎます。
③ 忌避剤…鳩が不快に感じる成分が入った薬剤。ベランダや死角となる場所等の鳩が寄り付く場所に散布し、不快感を学習させることで鳩の帰巣本能を断ち切ることで鳩害を防ぎます。
④ 剣山(バードピン)…手すりや窓枠に設置する、一時飛来防止に役立つ対策です。
など他にも多数あります。
最後に
元々古くから人の生活と共生していた鳩ですが、今では多くの方がその被害に悩まされています。
しかし、法律上の問題や、個人ではできる対策が限られているため、お困りの場合は業者に相談をすることをお勧めします。
私の担当している物件では業者に相談し、防鳥ネットの設置、または忌避剤の使用を企業様にご提案させていただいております。まだ実施には至っておりませんが、お客様ご相談の上、状況に一番合った方法を見極め、お客様に満足の行く結果となるようにして行きたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
これからも、何らかの「お役立ち情報」を御提供できればと考えております。
今後とも、よろしくお願いいたします。
弊社は、創業50有余年、企業様が保有される寮や社宅など社員の皆様の住居施設を中心に施設の管理や給食の提供を行ってまいりました。
永年培ってきたノウハウ、経験と実績に加えて、“あなぶきグループの総合力”を活かしたサービスの提供に努めております。あなぶきグループだからこそ、お届けできることを常に考えて、お客様の施設に関する様々なお困り事を一緒になって解決してまいりたいと思っております。
施設の管理・運営に少しでもお困りのことがありましたら、是非あなぶき社宅サービスにご連絡ください。
弊社ホームページ ⇒ あなぶき社宅サービス
※参考HP
国立研究開発法人 国立環境研究所 侵入生物データベース
URL:https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/20050.html
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