中古マンション売買に繁忙期ってあるの?

大墨康平

こんにちは。あなぶきハウジングサービスの大墨です。

今回は売却相談時に多くのお客様からよくお聞きいただく事項のひとつとして、中古マンションの売買に売れやすい時期、つまり「繁忙期」はあるのかというものがありましたので、こちらについてお話していきたいと思います!

初めに、皆様は中古マンション売買の繁忙期はいつ頃であると思いますでしょうか?
そもそも繁忙期はあるのかとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結論から言いますと、中古マンション市場にも繁忙期があり、一番が「2月・3月」、次いで「10月・11月」がその時期に該当しているとよく言われています。それでは順を追ってその理由をお話していきます。

 

繁忙期Ⅰ ~2月・3月~

2月・3月は中古マンション売買市場においての最繁忙期となります。
この時期は、多くの方が仕事上での異動、お子様の新学期に合わせた移動という理由によって、中古マンションの売却と購入、双方の動きが活発になります。この時期は売主・買主の双方にメリットがあります。

売主
・たくさんのお客様がいるので、早期売却の可能性が高まる
・新生活の開始に向け、購入を急ぐ方がいるため、高値での売却も目指せる
買主
・市場にたくさん物件が出ているので、自身のお探し条件を満たす物件が見つかる可能性が高い

やはり「住」という生活に必要不可欠なものでありますので、人の動きに直結して、中古マンション市場も活性化します。

 

繁忙期Ⅱ ~10月・11月~

10月・11月は上記に次ぐ繁忙期となります。この時期は会社によっては秋転勤があるようで、またまた人の動きが活発になります。さらには、新年も近づいてくることから、12月中に引越しを完了させ、新居で新年を迎えたいという方も一定数いらっしゃいますので、そのような方が10月・11月に物件探しを行い、契約まで目指すことも繁忙期に寄与する要因と考えられています。

 

これらの時期が主に繁忙期と呼ばれる時期となり、売却を開始される方が多くなる傾向にあります。しかしながら、これまでの業務経験上、繁忙期ではないのに毎年忙しくなる時期もありまして、それが、4月・5月です。

 

物件が意外と動く時期 ~4月・5月~

上記にも記載いたしましたが、毎年繁忙期終わりのこの時期にも、物件が多く動きます。
この時期は、2月・3月の最繁忙期に売れ残ってしまった物件が、価格を改定する(値下げ)、居住中だったお部屋が空室になって内覧しやすくなる、などの理由により売れやすいお部屋へと変わることによって、成約に繋がりやすくなると考えています。
さらには、急な転勤等でどうしても2月・3月に売却活動を行うことができなかった方が、売却をスタートさせるタイミングでもありますので、最繁忙期後とはいえ、市場には物件がそこそこ豊富な状況が継続します。
買主にとっては、価格が抑えられた、条件の良い物件が残っている可能性が大いにあるため、狙い目の時期になっているのではないかと思います。

 

さて、ここまで繁忙期の様子についてお話をして参りました。中古マンション市場は賃貸市場とは異なり、繁忙期以外の時期に物件が全く動かないということはなく、どのタイミングでも成約する可能性があることが特徴です。異動や新学期等を気にせずに、継続してお家探しをされている方にとっては、繁忙期はそれほど関係ございませんので、そのような動きとなることと思います。
ただ、このような方にとっても、という時期はとても購入検討が困難になる時期であると私は考えています。

 

夏のお部屋内覧(7月・8月・9月あたり)

夏の蒸し暑い気候、特に近年の猛暑は、世間でとても危険視されていますが、実はマンションの売却にも少なからず影響を与えているのではないかと思うことがあります。
空室のお部屋を見ていただく際はどうしてもエアコンや扇風機等がない状態になってしまうため、お客様の内覧時に、たとえ窓を開けていたとしても、暑さが勝ってしまい、ゆっくりとご覧いただくことがなかなか困難となります。このため、内覧はしたものの、決断に至りずらい傾向にあるのではないかと思います。

今後夏の時期での内覧をご検討される方は、暑さ対策をしっかりとしていくことをおすすめいたします。
私はタオルハンディファンがこの時期の内覧時必須アイテムとなっております。

 

いつ頃売り出しを開始するのがよいのか?

査定時に繁忙期をお聞きくださる方にとって、結局のところ、いつ売り出せばよいのかという部分が一番気になられていることかと思いますので、これについてお話していきます。

結論としては、「9月・10月頃」もしくは「年明けすぐ」の売り出しがよいのではないかと考えます。
これは繁忙期直前の時期です。動きが活発になる少し前に市場に物件を出すことで、繁忙期のスタートから多くの方の検討対象になることができます。
タイミングや条件が合えば、売主にとっては早期売却の可能性も高まります

 

まとめ

さて今回は、中古マンション市場の繁忙期についてお話をして参りました。
これはあくまで、不動産業者としての意見であり、実際はお客様それぞれの事情があるためすべてがうまくいくわけではないですが、繁忙期がいつ頃なのかが分かれば、皆様がもし売却しないといけなくなった際、いつ頃売り出しを開始し、いつ頃の成約を目指して販売活動をしていくのか、というスケジュール感を大まかに把握できるようになります。

このようなスケジュール管理ができれば、次の新居を建てる、探すなどの行動を起こす際にも役立つこととなるかと思います。中古マンション市場の繁忙期を把握し、よりよい住み替えを目指していきましょう!

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大墨康平

あなぶきハウジングサービス 西日本不動産事業部 関西営業所
大墨 康平(おおすみ こうへい)

兵庫県出身 2021年新卒入社
西日本不動産事業部で、兵庫県の姫路市を中心に中古物件の売買仲介に携わっております。
不動産業界で働き、たくさんの方と関わってきた中で学んだ、又は経験した出来事から、皆様のお役に立てるような情報を発信できるよう、頑張って参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。


保有資格:宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー
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