「お部屋を解約するといくら費用がかかるの?」解約精算(原状回復)解体新書【上級編】

中島英喬

こんにちは。
あなぶきハウジングサービスの中島です。
今回も、賃貸物件の「敷金返金や原状回復費の請求」(以下、「解約精算」と書きますね。)について書いていきます。

今回はいよいよ、皆さんが一番気になっているであろう「お部屋を解約(退去)する際の出費を減らすにはどうすれば良いか?」についてです。
まずは、解約の際に生じる出費とは具体的になにがあるのか見ていきましょう。

解約違約金

一般的な賃貸契約では、「事前に決められた予告期間を守れば、入居者側からはいつでも解約ができる」という契約内容が多いです。
しかし、大家さんからすると「あまりにも短期間で解約されると、また新しい入居者募集も必要になるので困る」という思惑もありますので、決められた期間内に解約した場合に違約金(ペナルティ)を課すという契約内容とすることが多いです。

地域によっても差もありますが、西日本エリアでは、【契約開始から1年以内に解約すると、家賃1ヶ月分の違約金を大家に払わなければならない 】という事例が多いですね。

お部屋を解約する時期が明確に決まっていないのなら、これも意識してスケジュールを組みましょう。

 

残置物の処分費

「お部屋や敷地内に持ち込んだ私物は、全て持ち出す」というのが大前提ですので、持ち出し忘れた私物が残っていると、処分費の請求対象となってしまいます。

ごみ置き場に、引越で生じた粗大ごみを出される(粗大ごみは家庭ごみではないので、回収されません)方が稀にいますが、ご自身で地域の粗大ごみ収集の手配をした方が、費用的には安価に済みますので、引越の際は余裕をもって事前にごみ処分についても段取りをしておきましょう。

 

お部屋の原状回復費費

これまでにも何度もふれてきました、お部屋のリフォーム費用ですね。
原状回復費用を安く抑えるにはどうすればよいのでしょうか?

そもそも汚さない/壊さない

当たり前のことですが、これが一番の予防ですよね。

汚してしまった/壊してしまった場合にもすぐに適切な対処をする

特にこれが大事で、何かお部屋の中で異常が生じた際にはすぐに管理会社さんへ相談するようにしましょう。すぐに修理や対策をしたらなんでもない事が、放置してしまったために多額の原状回復費用になってしまうことがあるからです。(善管注意義務違反となるケースです)

加入している保険が使える場合があります

皆さんが万が一のために加入している保険ですが、火事や水漏れの時に保険金を申請するイメージが強いですが、「借家人賠償特約」という補償内容があれば、大家さんに対する修理代の弁償という時にも保険金を申請できるんですよ。「化粧水のビンを落として洗面台を割ってしまった」「子供が遊んでいて、ガラスを割ってしまった」等など、うっかり壊してしまったような事例は、対象になる場合が多いので覚えておいて損はないと思います。

「修理代金を弁償するのも、壊した事を怒られるのも嫌だなー。という思いから退去の時まで黙ってました。すみません。。。」

「えー!早く相談してくだされば、保険が使えたのにー!!」

というようなやり取りを入居者様とすることがよくあります。

 

まとめ

今回は解約時の出費削減についてでしたが、いかがでしたでしょうか?
今お住まいのアパートを解約しようかと思っている方は是非参考になさってみてください。

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中島英喬

あなぶきハウジングサービス 高松支店
中島 英喬 (なかじま ひでたか)
高知県出身 2007年入社

オーナー様からの依頼をいただき、賃貸マンションの入居者様募集や建物管理の業務を担当しています。
入社して10年超が経過しますが、いまだに初めての業務に携わることも多く、勉強勉強の毎日です。
読んでいただいた方に、少しでもお役にたてる文章を心がけていきますので、よろしくお願いいたします。

保有資格: 管理業務主任者、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士
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