こんにちは。マンション管理員の指導・研修を行っている岡田です。
今回はマンションの管理員さんが日頃行っているマンションの床清掃の一部、『廊下床の清掃方法』を紹介させていただきますね。
マンション廊下床の仕上げ
マンションの開放廊下の床は防水性と美観・高級感の向上などから、“長尺塩ビ防滑シート貼り仕様”になっているマンションが多いです。
防滑とは滑りにくいように表面に模様のように凸凹がある床です。長尺塩ビシートメーカーのメンテナンスガイドによりますと、手入れについて以下の通り示されております。
(A)日常の手入れ
日常の清掃は毎日、必ず実施してください。
ゴミ、砂等はホウキ、化学雑巾、掃除機等で取り除いてください。塵・埃等は固く絞ったモップや雑巾で水拭きするか、化学雑巾で取り除いてください。汚れがひどい所は中性洗剤で洗浄します。
(B)表面洗浄
日常清掃でも床材表面に汚れが目立ち始めたら表面洗浄を実施してください。(目安:月一回程度)
汚れの程度に応じて中性洗剤もしくはアルカリ洗浄剤にて洗浄を行ってください。スポンジ、ブラシ、ポリッシャーなどを用い、床に傷が生じないように注意しながら洗浄します。床材表面の汚水をすみやかに回収し、乾く前にきれいなモップで十分に水拭きして汚水を完全に拭き取り、乾燥させます。
マンション廊下床の清掃方法
床清掃は、ホウキで掃いてモップを掛ければよいだけですが、実際にはホウキは何でも良いわけではありません。
マンション廊下床の清掃で使用するのは『自在ホウキ』です。
自在ホウキは“おさえ掃き※”に適していますのでエントランスホール・各階の廊下で使用します。
※おさえ掃きとは、ホウキの穂先を押さえ気味にして掃く方法で塵や埃等を立てない掃き方です。
集めるとこんなに塵や埃がありました!!掃除がしっかりされていないと、モップを掛けても床を汚すだけです。
モップ掛けの意味
メーカーのメンテナンスガイドでも紹介しましたが、モップを掛けるのはホウキによる掃き掃除で取りきれなかった塵・埃等をとるためです。ですからモップは固く絞る必要があります。
よく管理員で『床が濡れていないと掃除をしたことが居住者に分からないから…』という理由で終わったあとも床が濡れるようなモップ掛けをしている管理員がいましたが、研修や指導にて間違った清掃を行っているよ、と指摘し、理解してもらいました。
まとめ
掃除は誰にでも出来ますが、一生懸命掃除をしても間違った掃除方法ではキレイになりません。
それどころか汚してしまうこともあるのです。
私達は掃除のプロとしての知識と技術を磨き快適な住生活を提案し続けます。
岡田洋二
分譲マンションは管理員さんで決まる!ライフサポート課では管理員(ライフサポーター)の採用・指導・研修を行っています。清掃は“心”をモットーに、ライフサポート課6名で力を合わせ、ライフサポーターのスキル向上を目指しておりますので、宜しくお願い致します。これからマンション管理員の清掃や指導・研修などの現場に関する情報を発信していきます。
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