マンション管理員の採用・指導・研修を行っている岡田です。
今回は、当社で行っている美化清掃について紹介します。
目次
- 美化清掃とは
- 美化清掃の様子
- まとめ
1.美化清掃とは
マンションの清掃には、一般的に管理員が行う『日常清掃』と清掃業者に依頼する『定期清掃』があります。
当社では、もう一つフロント社員(管理担当者)で行う『美化清掃』も行っています。
フロント社員が定期的な巡回の際に、この場所はもう少しきれいにできるのではと気づいた箇所や、限られた時間の範囲では管理員が清掃しきれないでいる箇所などを1ヶ月に1物件ごと各課単位(5~6名)で清掃を行っています。我々ライフサポート課でもエリアサポーター(管理員指導・教育・代行を専門で行う)を含め、気になるマンションは協力清掃として管理員と一緒に清掃を行ったりしていますが、1名~2名ですので限度があります。
今回は、フロント社員の美化清掃に参加しましたので、様子を紹介をさせていただきます。
2.美化清掃の様子
今回、美化清掃を行ったのは築15年のマンションのエントランス床部分の清掃です。
管理員勤務時間は1日3時間の週5日勤務。定期清掃も年1回実施しています。
(美化清掃箇所-エントランス部分)
写真で見た感じでは、そんなに汚れているようには見えませんよね。
最初に私から床清掃のやり方の説明をさせてもらいました。
(床清掃のやり方の説明をしている様子)
色の違いが明らかですよね。結構汚れていました。
それぞれに清掃を行う場所を決めて、美化清掃のスタートです。
(美化清掃の様子)
清掃範囲は約57㎡(約35帖)、8人がかりで4時間かかりました。
1人で行うと32時間かかることになります。管理員1日の勤務時間が3時間ですので、この清掃作業だけで、管理員1人で行おうとすると10日以上必要になるわけです。実際には、ごみ対応・廊下などの共用部分清掃がありますので、管理員の日常清掃と考えるのは難しいところがあります。
(美化清掃前) (美化清掃後)
美化清掃前と美化清掃後の写真では、床が明るくなったのでエントランス全体も明るくなりました。
最後に美化清掃に参加した、入社2年目の女性フロントに感想を聞いてみました。
「今回の美化清掃を通して、冬の清掃の過酷さを知りました。 管理員さんは毎日この寒さの中、辛い表情一つ見せずに作業を行っていることに大変驚きました。 当日の作業はエントランスタイルをスポンジやメラミン、雑巾で磨き、汚れがこびりついている部分は何度も繰り返し擦りました。 清掃時に使用している水はとても冷たく、清掃中は常に手がかじかんで真っ赤になっていました。 体も冷え切っていたため清掃後に手を洗った時が一番辛かったです。 清掃後は見違えるようにタイルが綺麗になったと思います。 私も担当として引き続き、巡回時等マンションで気になった点があれば清掃を実施していきたいです。」
フロント担当が管理員の業務内容を知ることはとても意義のあることです。
彼女は素晴らしいフロント担当になってくれると思いました。
4.まとめ
マンションの清掃に関しては、管理員だけに任せてはおりません。
ライフサポート課やフロント(管理担当)も協力し合い、快適な住環境の提供と資産価値の向上に努めております。
岡田洋二
分譲マンションは管理員さんで決まる!ライフサポート課では管理員(ライフサポーター)の採用・指導・研修を行っています。清掃は“心”をモットーに、ライフサポート課6名で力を合わせ、ライフサポーターのスキル向上を目指しておりますので、宜しくお願い致します。これからマンション管理員の清掃や指導・研修などの現場に関する情報を発信していきます。
最新記事 by 岡田洋二 (すべて見る)
- 分譲マンション管理員/日常清掃5つのチェックポイント - 2022年8月24日
- 分譲マンションにおけるゴミ問題|ゴミを分別しない居住者への対策 - 2022年7月11日
- 管理会社が行うマンション物件巡回(管理員面談)時のチェックポイント(前編) - 2021年9月17日