マンションベランダの排水トラブルと注意点について

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皆さん、こんにちは。あなぶきハウジングサービス コールセンターです。今回は日々弊社管理物件にお住いのお客様からご相談をいただく中で、気になったお声を皆様にお伝えさせていただきます。

 

排水管洗浄について

 

マンションの排水設備は、雑排水系統(キッチン、浴室、洗濯機、洗面所等)と汚水系統(トイレ)と雨水系統の3種類があります。排水は浄化槽を経由したり、排水桝等を経由して下水道へ排水されていきます。

 

年月が経過すると、菅の内部に汚れ・キッチンからの油、生ごみ・浴室からの髪の毛等が固着し、詰まり・匂い・逆流等を引きおこしてしまいます。マンションは排水系統を共同利用しているので、大きなトラブルを防ぐために、共同住宅では定期的に排水管洗浄(排管内のお掃除)を行う必要があります。

 

排水管洗浄とは、台所、浴室、洗面、洗濯機パンの4か所、いわゆる『雑排水』が流れる排水管を、特殊なノズルから噴射される高圧洗浄水の力で、内部の汚れを粉砕除去します。

排水管洗浄は1年に1回、もしくは2年に1回行うのが一般的です。定期的に行うことで、排水管の流れが良くなったり、汚れを取るので匂いの軽減、菅自体の保全にも繋がります。

 

そしてあまり知られていないのが、排水管洗浄を受けている住戸は施工から1年以内でかつ異物を流したとか入居者の過失の無い詰まりに対しては、洗管業者にもよりますが、保証が付帯されている場合があり、無料で高圧洗浄してくれる場合があります。

 

分譲マンションなら管理組合の費用負担で定期に全戸一斉で排水管洗浄を行う場合が多いと思います。排水管洗浄は時間変更及びあらかじめ他の住戸で予定されている別日または予備日への変更は可能な場合が多いですが、基本的に個別住戸のみ指定日への変更は洗菅業者は受けてくれません。後日個別でスポット清掃を行う場合は個人負担となりますので、どうしても日程等が合わない場合は仕方ないですが、極力日程を合わせて排水管洗浄を受けていただくことをお勧めします。

 

 

 

 

排水トラブルの実例

 

入電があったのは11月中旬、寒くなり始め皆様暖房器具の準備や、エアコン等の使用を開始され始める時期ではないでしょうか。内容は『バルコニーの排水溝から灯油の匂いがする、もし入居者の誰かがタバコの吸い殻等を排水溝に捨てたら大事になるのではないか』といった入電でした。入電時刻は弊社営業所の営業時間をとっくに過ぎていましたが、すぐに弊社担当・必要業者と連携対応しますとお伝えし、一度電話を置きました。その後弊社フロント担当者、理事長様立ち合いの元、管轄消防署にて調査が行われました。幸いなことに灯油の匂いはするものの、可燃性は無く大丈夫との判断でした。おそらく入居者の誰かが、不要な灯油をバルコニー排水溝に流したのではないかとの事でした。

 

マンションの雨水排水設備は屋上から下階に縦に伸びる縦管と各階住戸バルコニーから縦管につながる枝管で構成されている場合がほとんどです。(1階の排水は単独系統で排水桝・下水本管に直接接続する場合が多い)

そのため、バルコニー排水ドレインに異物を流してしまうと、雨水排水管の詰まり、枝管と縦管を繋ぐ継手、縦管本体の割れ等を引き起こしてしまう可能性があり、マンションの入居者全員の排水に影響を与えます。特に雨水系統は安価な塩化ビニル管を使用することが多く、外にむき出しで直射日光に当たりやすいため、劣化が進みやすいと言えます。そのため排水ドレインの定期的な清掃を行ったり、バルコニーの清掃等を行う場合は極力、砂や異物は取り除いて水で流すといった清掃を行う必要があります。

 

 

 

 

まとめ

 

前述のとおり、マンションの排水系統は全体で共有しており、個人の勝手な解釈での行動が入居者全員に影響を及ぼします。共同住宅は入居者11人の適切な行動が、住環境の向上に繋がります。入居者様11人がマンション管理の意識を高く持ち、適切な維持管理を管理会社と共に行っていきましょう!

 

 

 

 

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