マンション管理組合が考えるこれからの不安~コミュニティ形成と防災対策~

福山洵

こんにちは!あなぶきハウジングサービスの福山(ふくやま)です。
秋の訪れ「コスモス」も満開になり、ふと見上げると山の景色が色鮮やかに紅葉している風景に変わりました。夕暮れに、寂しさを覚える今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

さて、今回は、コミュニティ形成と防災対策について、管理会社の取組みをご紹介させていただきます。
是非、取り組みたいとお考えの管理組合様の参考になればと思います。

 

1 お悩み事 ~よくあるご相談~

マンションでのお困り事 実際にあったご相談

「近年、全国的にも地震発生が多く、またゲリラ豪雨など、今までに例をみない自然災害が発生しております。管理組合として、あらゆることを想定して、備蓄や対策をしていきたいと考えておりますが、管理会社からの提案もなく、マンションで有効と思われる具体的な防災対策がわかりません。

また、マンション全体では、高齢化を迎えているのに関わらず、コミュニケーションが不足していると感じており、万が一のときには、居住者同士で助け合っていくためには、今後ますますコミュニティ形成の意識を高める取組みが必要と考えています。

コミュニティ形成の意識向上と活性化を含めた防災対策を行いたいと考えていますが、どのような取り組みができるのでしょうか。」

 

ここでポイントとなることは、

・居住者間のコミュニケ―ション不足
・居住者が高齢化を迎えている。
・防災対策をどのように行えば良いかわからない
・管理会社からの提案が無い

4つであり、改善する必要がございます。

 

2 改善・解決ポイント  ~防災に強いマンションづくりとコミュニティ形成の必要性~

防災の基本 まずは、自主防災が前提です。
そして、自助・共助・公助の連携が大切になってきます。その連携こそが、コミュニティ形成の必要性と考えます。マンションに住まわれる方々の中には、居住者間の付き合いを避ける方も多く、特に大型のマンションでは居住者間のコミュニケーション不足に陥る傾向があります。
また、居住者の多くが高齢化を迎えた状況で、このようにコミュニティ意識が低い場合、万一の災害時に自助・共助・公助の連携が機能しないケースが想定されます。
これらお悩みのポイントをしっかりと把握した上で、防災意識とコミュニティ意識を高める手段を検討する事が必要となります。

 

①現状を把握する

マンションに居住する方々の年齢や家族構成を把握する意味でも、居住者名簿のメンテナンスを計画的に行う必要があると思います。
その際、居住者のコミュニティや防災に関する意識調査を同時に行うと、より詳細な現状把握が可能となります。

②居住者への周知

現状把握するとともに居住者に対して、管理組合が取り組んでいる姿勢を広報し続けていくことで、居住者の意識も少しずつ向上できると思われます。
必要に応じて意見交換会等を開催することも効果が見込めますので、管理会社とも進め方等について相談することをお勧めします。

③イベントの実施

周知や意見交換を行いながら、時期を考慮してイベントの実施を計画します。
世代を超えた多くの居住者が参加できるイベントを計画することが重要です。
当社では、管理組合様との協議により、体験型防災イベントの実施計画やAED訓練などをご提案し、採用いただきました。

   

 

3 あなぶきハウジングサービスでの取り組み ~防災セミナー~

マンションにお住まいの皆様に対して防災に対する備えや自助意識を強くお持ちいただけるよう、災害に強いマンション創りへの取り組みを、あなぶきグループ一丸となって推進しております。

当社では、MLCPマンション防災セミナーを実施しております。
MLCPとは、マンション生活継続計画のことで、自主防災組織のあり方や地震発生時の対応や課題などを体験していただきます。
そのセミナーでは、非常時の防災備蓄品の展示や訓練方式にて、皆様に体験していただきました。

   

そして、自社研修施設(あなぶきPMアカデミー)の3階 防災・減災研修エリアには、万が一に備え、防災備品を常時しております。
また、当社で管理させていただいているマンション管理組合の居住者皆様には、もしものときにお役に立てるように、防災ハンドブックをお配りしております。

  

あなぶきPMアカデミー(自社研修施設)について、詳しくはこちら!
https://www.anabuki-housing.co.jp/pm/

 

イベントの開催を通じて、居住者の皆様が集まる機会を増やすことにより、更にコミュニティ形成が図ることができます。 それにより、災害時に強いマンション創りを共に形成いたします。

防災に強いマンション創りは、居住価値の向上だけでなく、資産価値の向上にもつながります。

 

4 まとめ

世代を超えた多くの方々が参加していただき、見て・触れて・楽しみながら学ぶイベントを実施することにより、防災に関する知識の向上や備えに関する危機意識が高まり、管理組合独自の防災計画を策定することができることに加え、居住者間の挨拶が増えるなど、コミュニケーションの重要性を考えるきっかけになっていただければと思います。

次回は、「マンション管理会社変更で不満解消 ~大規模修繕工事の資金不足が判明~」をお伝えしたいと考えております。

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福山洵

あなぶきハウジングサービス 福山 洵(ふくやま じゅん)
賃貸アパート・マンションの建築営業や不動産の売買・賃貸の勤務を経て、入社以来、分譲マンションの管理変更についてのご相談を専門に担当しております。
営業担当エリアは、北部九州エリア(福岡県、佐賀県、大分県、長崎県)です。
様々な人との出会いを大切に、日々鋭意努力しております。

保有資格:宅地建物取引士
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