こんにちは。
今回はマンションのセキュリティ強化(防犯カメラの導入およびリニューアル)の第2回で設置場所や提案内容についてご紹介します。
目次
- 1.防犯カメラの設置場所等の選定
- 2.防犯カメラの提案内容の決定
- 3.まとめ
1.防犯カメラの設置場所の選定
竣工時から防犯カメラが設置されている場合、管理組合が望む位置と違う位置へ設置されていることもあります。更新を検討されるのであれば、設置位置から見直しされてもよいのではないでしょうか。現在設置されている場所だけでは防犯が不十分な場合など、必要な場所へ増設を行っているマンションも増えています。増設をお奨めする根拠として、防犯カメラの性能は上がっていますが、価格が安価になっていることから、増設を実施してもリース契約の支払額が現在と変わらないケースなどもありますので、検討の余地は十分にあると思います。
【防犯カメラの設置場所】
竣工時、エレベーター・エントランスホール・駐車場・自転車置場などに設置されていることが多いと思います。増設を検討されるのであれば、防犯を考慮してメールコーナー・ゴミ置場・通用口などに増設しているマンションが増えています。また、マンションの死角となる場所への設置なども検討されてもよいでしょう。
【防犯カメラ・ハードディスクの性能】
以前の防犯カメラの画素数は48万画素が主流でしたが、現在では200万画素を超える防犯カメラが安価で購入することが出来るようになっています。また、デジタル化され映像が明るく鮮明なうえ、Day&Nightカメラの普及により夜間の映像もくっきりとなりました。さらに、遠隔で画像を確認できる設備なども増えています。次にハードティスクについてですが、以前はハードディスクの容量が少なく録画時間も長くても1ヶ月に満たない状況でしたが、現在は容量も2TBなどもあり、2ヶ月程度録画保存することも可能になっています。また、モーション機能(人を感知した時刻での映像を確認)などを搭載しているので、確認時間の短縮もおこなえます。映像の取り出しも、USBフラッシュメモリにダウンロードできるので、警察などへ提供する際も簡単におこなえます。
2.防犯カメラの提案内容の決定
防犯カメラの設置場所などが決まったら、総会に上程するために議案内容を決定しなければなりません。前回のブログで2種類の導入方法をご紹介しましたが、管理組合の資金によって、提案内容も異なると思います。管理費会計にゆとりがあるのであれば、保証内容も充実したリースやレンタル契約をお奨めしますが、資金にゆとりがない管理組合では、保証内容は少なくなりますが支出額が少なくて済む買い取り方式お奨めします。
3.まとめ
今回は、「防犯カメラの設置場所等の選定」と「防犯カメラの提案内容の決定」についてご紹介しました。最近では、粗大ゴミの不法投棄などの対策としてゴミ置場への設置や、メールボックスへのチラシ投函の予防のために設置をおこなうマンションも増えています。マンションの立地条件などで死角となる部分は異なりますので、マンションの資産状況などをみながら、どちらの導入方法を選択するか話し合いましょう。次回は、提案内容や設置場所について、ご紹介します。
松井 久弥
2000年あなぶきハウジングサービス入社。
全国10都道府県において、管理担当・リプレイス営業・新規拠点立上げ・部門責任者に従事。特にマンション管理会社のM&Aにおいては、案件化からデューデリ・譲渡契約・お客様対応全般・統合後プロセス(PMI)までを実践。
マンション管理士、M&Aシニアエキスパート。
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