皆様はじめまして、あなぶきハウジングサービスバイオエナジー事業所の竹中です。
弊社が取り組む『焼酎バイオエナジー事業』についてご紹介致します。
マンションの管理会社が、バイオエナジー事業?とびっくりされる方も多いかと思いますが、あなぶきグループの経営理念『地域社会の文化と歴史の創造に貢献します』のもと、宮崎県の課題解決に向けた取り組みとして、本事業をスタートしました。
あまり馴染みのない内容かと思いますので、今回は事業の概要を簡潔にご紹介させて頂き、次回以降は、本事業に関連したキーワードとして、焼酎、サツマイモ(野菜)、バイオエタノール(バイオマス燃料)、土壌改良材(肥料)、SDGs(持続可能な開発目標)等について詳しくご紹介して参ります。
目次
・はじめに
・焼酎廃液(粕)とは
・規格外のサツマイモとは
・再資源化とは
・さいごに
はじめに・・・
弊社は、2021年より焼酎王国である宮崎県日南市において、『焼酎バイオエナジー事業』を開始し、リサイクル事業の一環として、焼酎メーカーより排出される焼酎廃液(粕)と農業生産業者より排出される規格外のサツマイモを活用し、再資源化に取り組んでおり、簡単に言えばゴミ(産業廃棄物)として処理される予定の資材を活用し、新たな資材(商品)を製造するリサイクル事業です。
焼酎廃液(粕)とは・・・
焼酎を製造する過程において排出されるものが『焼酎廃液(粕)』であり、焼酎1ℓを製造する為に、焼酎廃液(粕)2ℓが発生します。
一昔前までは、海洋投棄や畑地還元が行われておりましたが、環境汚染等の問題から、現在では産業廃棄物として陸上処理(一部焼酎メーカー除く)されており、焼酎メーカーの収益を圧迫しております。
規格外のサツマイモとは・・・
商品として流通(販売)されない、商品価値を無くしたサツマイモを指しており、一説には、生産されるサツマイモ(野菜)の、3割程度が廃棄処分されています。
また、近年では2018年以降に発生した“サツマイモ基腐病(もとくされびょう)”の影響により、その廃棄量は更に増えており、生産量の低下と処分費用の増大により、農業生産業者の収益を圧迫しております。
再資源化とは・・・
前述した廃棄物の対象となる“焼酎廃液(粕)”と“規格外のサツマイモ”を活用し、『エタノール燃料(バイオマス燃料)』と『土壌改良材(農業用資材)』を製造しております。
『バイオエタノール』は自社工場設備の燃料として、『土壌改良材』は地元の農業生産者へ農業資材として提供し98%の再資源化を達成しております。
また、SDGs№7(エネルギーをみんなにそしてクリーンに)、№9(産業と技術革新の基礎をつくろう)の目標達成を掲げ、取り組んでおります。
手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する。
レジリエントなインフラを整備し、持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る。
さいごに・・・
弊社は総合不動産業として、主にマンションにお住まいの皆様向けに、様々なサービスを提供しておりますが、新たな試みとして、今回ご紹介する『焼酎バイオエナジー事業』として、産業廃棄物の再資源化(リサイクル)に取り組み、地域社会に貢献できるよう頑張っております。
今後の活動にご期待下さい!
尚、次回の掲載は、原料の一つである『焼酎廃液(粕)』と『焼酎』についてご紹介を予定しております。
竹中和幸
竹中 和幸(たけなか かずゆき)
分譲マンションの管理担当(フロント)を経て、2023年より出身地である宮崎(日南市)にて、焼酎廃液(焼酎製造過程で排出される蒸留粕)の再生利用(資源の有効活用)に取り組んでおります。
保有資格:宅地建物取引士・管理業務主任者
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