トレーラーハウスの車検について

河野瑞

皆さんこんにちは。株式会社ヨコイ、外構デザイン事業本部・営業課の河野です。

ブログを通じて役立つ情報を発信、紹介できればと思っています。

 

今回は、前回紹介させていただいたトレーラーハウスについて、よくある質問の一つであります「車検」についてご紹介させていただこうと思います。

 

~車検付きトレーラーハウスについて~

まず、車検付きトレーラーハウスについておさらいしていこうと思います。

車検付きトレーラーハウスとは、その名前の通り車検を取得し公道を走ることができるトレーラーハウスのことを指します。

車検を取得するにあたって「道路運送車両の保安基準」第2条から以下のような大きさの条件を満たす必要があります。

 

1. 全長:12.0M以下

2. 全幅:2.5M以下

3. 全高:3.8M以下

 

上記の条件を全て満たし、各種安全検査に合格した場合に車検を取得することができます。

 

 

~トレーラーハウスの車検コストについて~

トレーラーハウスはシャーシ部分のみで車検を受けることができ、その場合車両が「普通貨物車8トン未満」

に該当するサイズであれば、普通貨物車8トン未満の車検区分が適用されます。

 

トレーラーハウスが普通貨物車として扱われるには「車検付きトレーラーハウス」の時に出てきた、

「道路運送車両の保安基準」第2条の条件を満たす必要があります。

 

条件を満たしていた場合、車検時に掛かってくる費用例は以下の表のようになります。

 

新車購入時 継続車検時 備考
自動車取得税 ×
自動車税

登録月の月割

¥10,200/年

重量税

¥32,800

¥16,400

購入時は2年分
自賠責保険

¥5,440(25か月)

¥5,320(12か月)

ナンバープレート代 × 地域による

              表1.普通貨物車8トン未満の車検費用

 

また、上記の表以外にも下記のような費用が発生します。

・新車購入時には印紙代が別途必要になります。

・車検取得時や継続手続きのたびに車検付きトレーラーハウスには税金が発生します。

・これらの費用にプラスで、床の水平・ジャッキ設置含む(購入時)や貨物の切り離し再設置(継続車検時)、

設置場所から整備先への輸送費などが必要となってきます。

 

 

~トレーラーハウスの車検期限と普通車との違いについて~

トレーラーハウスと普通車(自家用乗用車)は車検を含め以下の表のような違いがあります。

 

初回車検 車検更新頻度 車両区分 車検方法 公道走行
トレーラーハウス 2年 1年ごと 普通貨物車 シャーシのみ サイズ条件を満たせば可能

普通車

3年 2年ごと 乗用車 車両全体

常時可能

           表2.トレーラーハウスと普通車(自家用乗用車)の違い

 

トレーラーハウスと普通車では車検の期限が異なる為、混同しないように注意が必要です。

 

 

~トレーラーハウスの車検の依頼先について~

トレーラーハウスの車検の依頼先は主に3つあります。

 

1.トレーラーハウスの取り扱いメーカー

トレーラーハウスを取り扱っているメーカーや購入元を通して車検を受ける方法です。

トレーラーハウスの取り扱いメーカーであれば整備に必要な部品を揃えやすい為、

おすすめの方法になります

 

2.自動車整備工場

一般的な自動車と同様に自動車整備工場でトレーラーハウスの車検を受ける方法です。

ただし、自動車とトレーラーハウスでは点検項目が異なり、整備に必要な部品の調達が

難しい場合が多いため、すべての工場で車検を受けられるわけではありません。

 

3.ユーザー車検

自分で運輸支局へトレーラーハウスを持ち込んで車検を受ける方法です。

ただし、自動車整備士のように点検や整備に関する一定の専門知識がない場合は現実的ではありません。

業者を介さずに車検を受ける為、法定費用のみで済むがユーザー車検は安全性や確実性から

考えると、難易度が高い方法になります。

 

 

~トレーラーハウスの車検が切れてしまった時の対策~

車検を受けていないor車検が切れているトレーラーハウスについては

当然ながら公道を走ることはできません。

 

トレーラーハウスを動かしたいけど車検が切れてしまったという場合、以下の二つの対策方法があります。

 

1.仮ナンバー(臨時運航許可)を取得する。

仮ナンバーは「車検畳までの移動」明確な目的がある場合にのみ許可されます。

 

2・積載車(キャリアカーや大型トラック)で運搬する方法

トレーラーハウスを荷物として積載すれば車検の有無にかかわらず運搬することが可能です。

また、この方法は車輪が地面に接して回転しない為、走行扱いにはみなされません。

 

逆に避けるべきことはレッカーでの移動になります。

理由は運ぶ時に車輪が回転するため「走行」とみなされてしまうからです。

 

状況に応じて対策を選ぶようにしましょう。

 

 

~おわりに~

いかがでしたでしょうか?

トレーラーハウスは建築物ではなく、車両の扱いになるので普段自分たちが乗る車同様に車検があります。

今回はその車検について乗用車との期間等の違い、車検時に掛かるコスト、車検の依頼先などが少しでも

お役に立てれば幸いです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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河野瑞

㈱ヨコイ 
外構デザイン事業本部 営業部 営業課
河野 瑞(かわの みずき)
徳島県出身。 2021年入社。

入社時は、パーキング事業部製造課(現在の生産本部製造課)で立体駐車場の製造をしておりました。2024年7月から外構デザイン事業本部営業課にて、小規模倉庫の提案等をしております。
皆様に少しでもお役に立つ情報をできれば幸いです。
よろしくお願いします。
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