こんにちは、あなぶきクリーンサービスです。
皆さん、非常警報設備ってご存知ですか？
機器を見ただけでは自動火災報知設備との違いは分からないかもしれません。
今回は非常警報設備の役割と点検方法をお話させて頂きます。
非常警報設備とは？
非常警報設備とは建物内で発生した火災を建物内の関係者に警報する設備になります。
非常警報器具（非常ベル又はサイレン）と非常放送設備の２種類があります。
非常警報器具
自動的に火災を感知する自動火災報知設備とは違い押しボタンを押す事により非常ベル又はサイレンが鳴動して建物内の人たちに火災を警報します。
自動火災報知設備が設置されている場合は設置免除となります。
非常放送設備
放送設備に非常ボタンを付けて、非常ボタンを押すと他の放送をキャンセルして優先的に非常放送を開始する事が出来ます。
自動火災報知設備と連動して火災信号を受信したら自動的に音声警報が鳴動するようになっています。
「ただいま○階の火災報知器が作動しました。確認しておりますので、次の放送にご注意下さい。」
「火事です。火事です。○階で火災が発生しました。落ち着いて避難して下さい。」
以上の音声警報が流れます。
ホテルや病院・介護施設など規模によっては設置が義務付けられています。
非常警報設備の使い方
非常警報器具は先ほど説明したように押しボタンを自身で押す事で非常ベルが鳴動します。
火災に気付いた方が押しボタンを押さない限り自動では鳴動しないので注意して下さい！
使い方は簡単で起動装置を押すと鳴動します。
非常警報受信機にてどこの警戒区域の起動装置が押されているかが分かります。
いたずら等で押された場合はリセットボタンがありますのでそれを押して戻して下さい。
リセットボタンがない起動装置の場合は押しボタンを引っ張る事で復旧します。
非常放送設備は基本的には自動火災報知設備と連動していますので火災の際は自動的に音声警報が鳴動します。手動で使用する場合は非常ボタンを押して放送区域を選択する事で音声警報が鳴動します。
非常ボタンを押すと音声ガイダンスが流れますのでそれに従って操作すると大丈夫です。
非常警報設備の点検
点検には消防設備士甲種もしくは乙種第四類か第２種消防設備点検資格者が必要になります。
非常バッテリーの容量は正常であるか？
停電時に自動で非常バッテリーに切り替わるか？
非常警報器具の起動装置の周囲に障害となるものはないか？
起動装置の押しボタンは正常か？
非常ベル・非常放送設備のスピーカーはきちんと鳴動するか？
他にも点検事項はありますが点検報告書にある項目を正しく点検実施しています。
よくある不良は火災ベルが不鳴動や非常バッテリーの容量低下などがあります。
火災ベルが製造から20年、非常バッテリーが製造から5年、非常警報設備が製造から15年が更新時期の目安になります。
設置環境などでも大きく変わってきますので一概には言えませんがいざという時に壊れてて使用できませんでしたとならないように私たちもしっかりと点検し、改修や更新のご提案をさせて頂きます。
まとめ
以上が非常警報設備についてのお話になります。
見た目は自動火災報知設備に似ていますが自身で起動装置を押さないと火災ベルが鳴動しないと大きな違いがあります。
ご自身がお住まいになっているマンションは自動火災報知設備なのか非常警報設備なのかをしっかりと理解して火災時にも冷静に対応出来るようになりましょう！
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