水道をはじめとするライフラインは、日常生活を送るにあたって必要不可欠な存在です。ライフラインがある日突然使用できなくなったとき、慌てることなく冷静に対処しなければなりません。
本記事では、マンションで水が出なくなる原因や水が出ない場合の対処法について解説します。また、水が出ない時に注意すべきポイントもまとめて解説するため、興味を持った方はぜひ最後までご覧ください。
マンションで水が出なくなったとき|深夜・早朝の連絡先は?
マンションで水が出なくなると、お風呂をはじめ洗濯機やトイレが使えなくなってしまいます。ただでさえパニックに陥りやすい状況であることに加え、水が出なくなったのが深夜や早朝だった場合、さらに慌てることになってしまいます。
以下では、深夜や早朝にマンションで水が出なくなった時の連絡先について解説します。
管理会社の緊急連絡先へ相談する
マンションで水が出なくなったときは、まず修理業者ではなく管理会社の緊急連絡先に連絡を入れましょう。管理会社への連絡を優先する理由のひとつとして、被害状況を正確に把握してもらうことがあげられます。
水にまつわるトラブルは、原因に合わせて適切な対応をしないと二次被害が発生する可能性が高いです。管理会社に連絡し、情報提供することでスムーズに水のトラブルに対応してもらえます。
なお、緊急連絡先は、管理会社の公式サイトや契約の際の資料に記載されているケースが多いです。わからない場合は、トラブルが発生したときに備えて、あらかじめ調べてスマホの連絡先に登録しておきましょう。
24時間営業の水道修理業者へ相談する
マンションによっては、管理会社の緊急連絡先がない場合があります。また、管理会社の営業時間外でトラブルが発生した場合は、自分で対処しなければなりません。
すぐに対処しなければならない状況であれば、24時間対応している水道修理業者へ連絡しましょう。信頼できる水道修理業者を探すときは、住んでいる地域の水道局が指定する業者からの選定がおすすめです。業者のリストは、地域の公式サイトから確認できます。
ただし、配管自体の劣化や故障が疑われる場合には、自己判断での修理依頼は管理側とのトラブルにつながる可能性もあるため注意が必要です。
管理会社が特定の業者と契約している場合もあり、個人で勝手に動いてしまうと、状況把握や修理費用といった面で管理ができなくなってしまうことも考えられます。万が一の事態を想定し、事前に管理会社に適切な対応方法を確認しておくことも大切です。
マンションで水が出ない時に考えられる原因
マンションで水が出なくなる原因はさまざま存在し、それぞれ正しい対処法が異なります。対処法を間違えれば、状況がさらに悪化する可能性もあります。
以下では、原因ごとの対処法と相談先について解説するため、順番にチェックしていきましょう。
水道代の滞納
水が出なくなる原因のひとつとして、水道代の滞納が考えられます。水道代の支払方法はさまざまで、口座引き落としであれば口座残高の不足、納付書の利用であれば支払い漏れが考えられます。
水道代を滞納すると、事前に水道局から督促状や催促状が送付されるため、郵便物の確認が必要です。期限が過ぎた納付書は使用できない可能性もあり、再発行しなければなりません。
水道代の滞納が発覚した場合は、速やかに支払いを完了し、納付書の紛失や状況がわからない場合は水道局に問い合わせて確認しましょう。
計画断水
マンションの水が出なくなったときは、計画断水の可能性も考えられます。計画断水とは、事前に計画して水を止めることです。水を止める理由はさまざまで、水道管の新設工事や老朽管の更新工事などがあげられます。
マンションの場合、断水を実施する前に共有スペースの掲示板に張り紙で情報を提示されていることが多いため、見落としがないか必ず確認しましょう。計画断水であれば、予定時刻を過ぎれば必ず水が再び出るようになります。
また、計画断水の予定がなくても、地震をはじめとする自然災害が原因で断水が発生することもあります。こうした状況の時は、水道が復旧するまで待つしかありません。なお、災害が原因でストップした水道の復旧状況を確認する際は、SNSの情報をあてにしないようにしましょう。
災害が発生した時のSNS上には、デマが拡散されることも少なくありません。正確な状況を把握するためにも、マンションの管理会社に直接確認することが大切です。
止水栓の開閉
マンションの水が出ない時は、止水栓の開閉が関係していることもあります。止水栓とは、水流の制御や停止を目的に、水道管の途中に設置されている器具のことです。この止水栓が閉じていると給水されないため水が使用できなくなります。
基本的に止水栓は開いたままになっていますが、引越しや工事の際に止水栓を閉じ、そのまま放置されているケースも少なくありません。止水栓が閉じている場合は、開いて水が流れるようにしましょう。なお、止水栓を開くときはバルブを反時計回りに回します。
また、水道の水圧は地域によって異なります。不用意に止水栓を開けた結果、蛇口から出る水の勢いが強くなり使用しづらくなることもあるため、止水栓は少しずつ開閉しましょう。
水道管の劣化・凍結
水道管が劣化したり、凍結したりした結果、水が出なくなるケースもあります。水道の劣化の度合いは使用方法や頻度によって異なりますが、赤や茶色の水が出たり、止水栓に問題がないのに水圧が弱くなったりしているときは、水道管が劣化している可能性が高いです。
気になる点があれば、マンションの管理会社や水道修理業者に依頼して、水道管に問題ないかチェックしてもらいましょう。
また、水道管の凍結は北海道をはじめとする北のエリアのみならず、東京都でも山間部を中心に発生することがあります。
水道管が凍結すると水が出なくなるほか、水道管が破裂するリスクが高まるため、最低気温がマイナス4度を下回る日が続くときは注意しましょう。なお、水道管の凍結を防ぐには水道管に保温材を巻く、夜間は蛇口を少しだけ開けて水を出したままにするなどの方法が有効です。
受水槽の故障
マンションの水が急にでなくなったときは、受水槽の故障も疑いましょう。受水槽とは、水道局から送られてきた水を一時的に溜めておく容器のことです。マンションをはじめ、大量の水を使用する施設に設置されています。
水が濁っていたり、変な臭いや味がするようになったりしているときは、受水槽に問題が発生している可能性が高いです。受水槽の故障は個人では対応できないため、必ずマンションの管理会社に報告して確認してもらう必要があります。
マンションで水が出ない時の過ごし方
マンションで水が出なくなっても、避難先がなければマンションで日常生活を送らなければなりません。以下では、水がでなくなったときの対処法について解説します。
水を確保する
水がでなくなったときは、水道が復旧するまでに必要な水を確保しなければなりません。普段からお風呂のお湯を残す、ミネラルウォーターを備蓄するなどしている方は特に心配の必要はありませんが、それ以外の方はマンションの外で水を確保しましょう。
水は飲料用のものだけでなく、トイレや入浴などの生活用水として活用する分も確保する必要があります。主な水を確保する方法として、コンビニやスーパーなどでミネラルウォーターを購入する、雨水を溜めるなどがあげられます。
公園の水道を利用して水を確保する方法もありますが、場合によっては窃盗罪に該当する可能性もあるため、事前に公園の管理者が定めた規則を確認しておきましょう。災害が発生したときは、生活用水を供給するための給水車が自治体から派遣されるため、そこから水を確保することもできます。
ただし、道路の寸断や交通網の混乱などで到着が遅れる可能性もあるため、必ずしも確保できるとは限らない点を考慮する必要があります。
トイレの使い方
断水したときは、トイレの使い方にも気を配りましょう。水の確保に成功している場合は、バケツ1杯の水を直接便器へ勢いよく流し込むことでトイレの水を流せます。なお、1回では流しきれないケースがほとんどのため、そのあとも続けて3~4リットル程度の水を流し続けます。
また、トイレを流す際にしようする水は、お風呂の残り湯は避けましょう。お風呂の残り湯に髪の毛が混ざっている場合、タンクの部品に髪の毛が絡まってしまい、給水管の詰まりをはじめ様々なトラブルを招く可能性があります。
万が一、水の確保ができていない、残りの水が少ない場合はホームセンターやドラグストアなどで非常用トイレや携帯トイレを購入して使用しましょう。使用済みの非常用トイレや携帯トイレは、廃棄方法に規定があることもあるため行政の指示を事前に確認しましょう。
食事はラップを使うと便利
水が出ないときは、水を節約するための工夫が必要です。たとえば、食事のとき食器にあらかじめラップを巻いておけば、食器が汚れるのを防げます。
食器を汚すのを防ぐ方法として紙皿や紙コップの使用も挙げられますが、使い捨ての製品は断水が続くとゴミの量が想定より増えてしまうことも少なくありません。ラップを食器に巻く方法であれば、同じ食器を何度も使え、かつゴミとなるラップもかさばるものではないため、片付けに困ることもないでしょう。
お風呂は外部施設を利用する
水が出なくなることでお風呂に入れない時は、外部施設を利用しましょう。お風呂に入れる外部施設の代表として銭湯の名前があげられますが、近くにあるとは限りません。
漫画喫茶のようなシャワー室を完備している施設もあるため、近隣施設の設備を把握することで対策が可能です。ホテルに泊まってお風呂に入る方法もありますが、銭湯や漫画喫茶の利用と比較すると費用がかさんでしまう点がデメリットです。
近隣に施設がない環境であれば、汗拭きシートや水のいらないシャンプーなどを常備しておくと安心です。また、災害が原因で断水している時は、行政から入浴支援が受けられる場合があります。
ウエットティッシュを使う
断水したときは、ウエットティッシュが活躍します。お風呂に入れなくてもウエットティッシュで体を拭けば清潔な状態を維持できるうえ、食器の汚れもウエットティッシュで拭くことで解決可能です。
ただし、ウエットティッシュに含まれている成分によっては、使用時に肌が荒れる可能性があります。アルコールフリーのものを選ぶ、肌に異常が発生しないかあらかじめ試しておくなどして、対策をとっておきましょう。
また、肌荒れは保湿ケアによってある程度予防や改善が可能です。ウエットティッシュを使用する際は、ハンドクリームや保湿クリームも併用することが大切です。
マンションで水が出ない場合に注意すること
最後に、マンションで水が出なくなったときに注意するべきポイントについて解説します。
水が出なくなったからといって、慌てて行動すると事態がさらに悪化することになりかねません。いざというときに冷静に対応できるよう、状況を想定しながら確認しましょう。
蛇口を閉める
蛇口が開いたまま断水すると空気が水道管内部に入り込み、別のトラブルにつながる可能性があるため、水が出なくなったときは必ず蛇口を閉めます。
水道管の中に空気がある状態で水が流れてしまうと、空気が放出された衝撃でパイプが支柱からはずれたり、蛇口が破損したりしかねません。
また、気づかない間に断水が解消されていた場合、水が流れ続けることでシンクなどから水があふれてしまう事態も考えられます。そのため、断水したらすぐに、蛇口が閉まっているかの確認が必要です。
とくに、地震が発生したときは揺れによって勝手に蛇口が開くケースがあるため、注意しましょう。
トイレの排水を確認する
トイレの排水のチェックも確認事項のひとつです。排水設備に不備や故障がある場合、そのままの状況が想定できます。排水に問題がないことが確定するまで、断水時のトイレの使用は控えましょう。
出始めの水は使用しない
水が出るようになっても、出てすぐの水は使用しないようにしましょう。断水後に流れる水は、断水中に混ざった空気や砂が減員で濁っています。
衛生上安全とは言えないため一定期間流したままにし、東明になってから使用します。特に飲用とする場合は注意が必要です。
こちらの記事では、マンションの管理会社について解説しています。業務内容や種類、選ぶポイントについても取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
水は重要はライフラインだからこそ、万が一の事態に備えて対処法や必要備品を把握することが大切です。マンションで水が出ない状況が深夜や早朝に発生した場合、自分で修理などを依頼することになりますが、管理会社によってはのちにトラブルとなる可能性もあるため注意が必要です。
出来る限り自己判断での処理は避け、管理会社へ直接報告することが大切です。緊急連絡先がないなど、すぐに連絡できない場合は事前に対応方法を確認することも重要です。
あなぶきハウジングサービスは、増加戸数ランキング2年連続ベスト3入りを誇り、住民の皆様の安心を提供します。建物や設備の知識はもちろん、きめ細かやかな対応と高品質のサービスでマンション管理を行います。
24時間365日体制のコールセンターを自社で運営し、断水などのトラブルを始め、お困りごとにも迅速に対応できる環境を整えています。

あなぶきハウジンググループ公式
あなぶきハウジンググループは、これからの時代を創造するため
グループ全体で企業価値の向上を行っています。

最新記事 by あなぶきハウジンググループ公式 (すべて見る)
- 【マンション】水が出ない!主な原因と深夜・早朝の連絡先を解説 - 2025年3月12日
- サウナでリフレッシュ!心身を整える健康法 - 2025年3月7日
- エアコンクリーニングで快適節電!自分で出来る掃除方法や臭い対策と効き改善のポイントを解説 - 2025年3月6日