皆さまこんにちは!
あなぶきハウジングサービスの藤田と申します。
弊社では管理会社として全国2万5千戸以上の賃貸物件を管理しております。
沢山の物件を管理していると、ご入居される方も色んな方がいらっしゃいますし、それに伴い様々な事件が起こります。
これまで賃貸物件におけるNG行為や、管理会社が語る~珍事件パート1~3、入居者様への注意点6選などをお伝えしてまいりましたが、
今回は夏ということで、お盆休暇などの長期休暇中にお部屋探しをご検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は【夏の物件選び10選!】をお伝えできればと思います。
これからご入居を検討される方の参考になれば幸いです。
不動産の管理会社は主に「賃貸管理会社」と「建物管理会社」に分類されますが、本ブログでは「賃貸管理会社」に任せるメリット・デメリット、賃貸物件に関するアレコレをご紹介していきたいと思っています!
ブログの記事をご覧いただくことで、日々のハテナやお悩みが少しでも解決すれば嬉しく思います。
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この夏、やはり苦しめられるのは暑さ!
ではどんな構造の物件を選べば少しでも涼しく過ごせるのでしょうか?
①建物の断熱性
・建物には木造(W造)・鉄骨造(S造)・鉄筋コンクリート造(RC造)等々ございますが、鉄筋コンクリート造は木造などに比べて断熱性が高いとされています。
断熱性が高いと、室内の空気が逃げにくいという特徴があるため、
暑さが部屋にこもりやすい半面、冷房で冷やした空気も逃げにくく冷えやすい効果があります。
その点で考えると、エアコンの冷房効率を上げるなら鉄筋コンクリート造がオススメです。
②階数について
周りに高い建物で遮られておらず太陽に一番近い最上階は、外気の影響を受けやすく一番暑くなりやすいです。
一方で、周りの建物によりますが、1階だと風通しがあまり良くないといったこともあるので、風通しも良く太陽の影響も受けにくい中層階は比較的暑くなりにくいと言えます。
③窓の大きさ
室内に入り込む熱の約50~70%は窓からと言われています。
さらに窓からの直射日光によって窓近くの家具や家電が温められ、さらに室内の温度を上昇させてしまう要因になります。
角部屋と中部屋によって窓の数が異なる物件もございますので、お部屋探しで迷われている方は要チェックです。
ただし、窓が多いお部屋でも対角線上に2箇所以上あると風通しが良く1箇所しかないお部屋よりは通風によりカビ臭くなりにくい点もあります。
④方角
私もよくお部屋探しをされているお客様から相談を受けますが、人気のある方角は“南・東・西・北”の順が多いように感じます。
それぞれ良さがありますが、方角によって室内の温度も変わります。
では太陽の温度を一番取り込む方角はどの向きでしょうか?
答えは、太陽高度が低く、日射しが部屋の奥まで入り込んでしまう「東向き」で、なんと2番目が「西向き」、3番目に「南向き」で、最後は「北向き」です。
「え、南向きが一番じゃないの?」
と思われた方もいらっしゃると思います。
夏は太陽が高い位置にあるため窓枠の近くの温度は高くなりやすいですが、部屋の奥まで日差しが入らないという特徴があります。
一方東向きと西向きは太陽の高度が下がるので、建物内に直接日射が入ってしまうことで室温が上がり「南」の物件よりも室温が高くなってしまうのです。
ここで「東向きよりも西向きの物件が一番暑くなるのではないか?」と思われた方も多いのではないでしょうか?
一般的に西日の方が暑く感じるのは、長時間の日射により室内の壁や床に熱が蓄熱されその周辺の空気も温められることにより、実際の室温よりも「体感温度」が上がるからと考えられています。
一方「東向き」は午前中から日射を得て、気温が下がる夕方までの間、熱をため込んでしまうため、トータルとしても室温が最も高くなっているのです。
↓その他方角のメリット・デメリットにつきましては、ブログでもまとめているので、覗いてみてください^^
【部屋の方角って何向きがいい?不動産の東西南北メリットデメリット。】
https://anabuki-m.jp/rent/1802/
⑤風通し
夏は、太陽の熱で陸が海よりも暖められ、暖かい空気は上昇します。そのため、太平洋の冷たい空気が陸に向かって流れ込み、南東から北西へと風が吹きます。
そのため夏場は、北側の窓と南側の窓と同時に開けてみてください。南側だけ開けても空気の出口がないので熱気が室内にこもってしまいますが、北側を開ければ空気の通り道ができることで部屋や廊下を涼しい風が流れ、室内の温度をかなり下げることができるのです。
⑥複層ガラスかどうか
1枚ガラスより、2枚ガラスであれば、ガラスの間に空間を持たせることにより外の熱がダイレクトに伝わることを防ぐので遮熱効果があります。
内見時に窓枠部分をしっかり確認するのがオススメです。
⑦エアコンの確認
賃貸物件に備え付けられているエアコンはお部屋によってその型や年数が異なる場合があります。備え付けのエアコンが古い、または台数が少ないといったことも部屋が暑くなる要因の一つです。
エアコンの交換時期は一般的に使用開始から10年程度が目安とされていますが、
設備品として付けられているエアコンがしっかりと機能している場合、年数が古いという理由だけでは修理や交換をしてくれることは少ないです。
しかし異臭や水漏れ等症状が出始めたらオーナー負担で修理や交換してもらえることが多いので、何かあればまずは管理会社に相談しましょう。
⑧ロフトの有無
ロフトがある家を選んだ方でロフトに布団を敷いて寝ようと考えている方もいるかと思います。
熱は高い所に流れるという性質があるため、暑すぎて寝られないといったこともあるでしょう。
夏の間は1Fに寝るスペースを確保したり、扇風機やサーキュレーターなどを置くなどの対策が必要です。
⑨虫
夏場はゴキブリや蚊などの虫が多く発生する時期です。
特に1階の物件や築年数が古い建物、川や海など水辺の近いエリアでは、虫の発生リスクが高くなる傾向にあります。
退去後は必ず次の入居者の募集のために清掃が入りますが、
清掃後にすぐに次の入居者が決まらず時間が経った物件もあります。
そんな物件は原状のままでの引渡しになるため、排水溝やベランダ周りの清潔さ、網戸の有無と破れの有無はしっかりと確認しましょう!
その他、共用部(廊下・ゴミ置き場)の衛生状態も虫が発生しやすいポイントになりますので、ゴミ置き場の中もチェックすることがオススメです。
※ゴミ置き場の情報は物件の入居者の治安がよく分かるので二重の意味でもオススメです。
長期間空室の物件は、設備更新やクリーニング条件の交渉が可能になることもあるので、
気になることがあれば不動産に確認しましょう!
⑩周辺環境の良いエリア
暑い中スーパーや駅に行くだけでも一苦労ですよね。
職場からの帰り道や家の近くにスーパーなどがあれば買い物に出かける回数も最小限に抑えることができます。
家探しの際は周辺環境も気にしながら選ぶと良いでしょう。
最後に
【夏の物件選び10選!】をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
年々気温が上がっている夏場、どうすれば快適な家を見つけられるのか。
家探しに迷われている方にとって少しでも参考になれば幸いです。
皆様の生活がより豊かなものになるよう様々な情報を発信していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
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藤田世蓮
藤田 世蓮(ふじた せれん)
広島県出身 2022年入社
入社から現在まで広島支店にて仲介課を経験しながら不動産業界を勉強中。
2023年の秋まで法人契約を担当後、以降は現在まで個人契約をメインで担当しています。
お部屋探しで知りたいこと、不安なことなどを少しでも解消できるよう情報を共有して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします!

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