皆さんこんにちは。
株式会社ヨコイ ナイスパーキング事業部 原西です。
私はコインパーキングを運営管理している部署で働いています。
今では街中で多く見られるコインパーキングですが、皆様はコインパーキングの歴史についてご存じでしょうか?今回はコインパーキングの歴史を簡単に説明と、そして今現在のコインパーキングのお話をしたいと思います。
そもそもコインパーキングとは、不特定多数の利用者が空いている車室に駐車し、利用した時間分の料金を支払う時間単位で利用できる駐車場です。駅前や観光地、大規模商業施設、オフィス街など、多くの人が集まる場所によく設置されています。
コインパーキングが出来るまで
(昭和) 1957年(昭和32年)に駐車場法が制定され時間貸しの概念が生まれました。駐車場法が制定された翌年には歩道にパーキングメーターが見られるようになります。このパーキングメーターの登場は画期的であり、これにより駐車料金を支払う習慣が浸透していきました。
1960年代に入り自動車の普及が加速し、一般家庭にまで普及し始めます。マイカーが増えるに伴い路上駐車が社会問題になり、交通広場の整備の需要も増加、駐車場は欠かせない存在になります。1980年代に入ると道路交通法が新しく制定され罰則が厳しくなるとドライバーは駐車場を探すようになり、有人の有料駐車場が登場してきます。
コインパーキングの登場(平成)
1991年(平成3年)東京都台東区に日本初の24時間無人時間貸駐車場ができます。これがコインパーキングの始まりです。経済状況はバブル崩壊に突入した時期でありマンションや土地などが売れなくなってきました。そのような時に、一時的に土地を有効活用できるコインパーキングは有効的な経営方法でした。現在では当たり前に見る光景のコインパーキング、平成初期に登場し30年間の間だけでもどれだけのコインパーキングが日本全国に設置されているかわからないぐらいです。土地を有効活用できる為、個人経営者や企業が土地を借りコインパーキングとして運営していく事が増えていき、繁華街・オフィス街・観光地などではコインパーキングが密集しており車利用者の生活を支えてきました。 出典;ウィキペディア
コインパーキングの進化(令和)
2010年(平成22年)頃から時間貸駐車場と共に一日貸駐車場なども登場し時間貸とは違い一日料金で24時間駐車できるコインパーキングも登場してきます。令和に入ると精算機にクレジットカードが使える端末が登場します。紙幣や硬貨と共にクレジットカードで精算できるようにもなりました。
そしてフラップレスというフラップ板が無いタイプの駐車場もできてきます。
フラップレスにおいては駐車区画の後ろにカメラが搭載されたポールがあり、駐車された車のナンバー認証を行っております。また、精算履歴やお金を払わず不正出庫されたお車情報のデータはセンターの方に収集されていきます。センターから遠隔操作も可能になってきており例えば、精算行為を行ったがフラップが下がらない、ゲートが上がらない為出庫できないなどのトラブルも現地へ赴き対応をしていますが、遠隔操作でフラップを下げたり、ゲートを上げたりと現地に行かなくても、インターネット経由で駐車場機器のエラー・アラーム(警報)発生状況の確認やゲート・フラップ板の遠隔制御が可能になっております。これに伴って以前まではトラブル発生から解決まで人を派遣していたため、少々時間が掛かっていましたが遠隔操作が可能になったためトラブル発生から解決までスムーズに行えるようになってきております。機械が進化していき管理する側も駐車場の管理がし易くなりました。
スマートフォンでお支払いキャッシュレス機能
コンビニやスーパー・飲食店などのレジ横にQRコードを置かれているのを見たことはないでしょうか?お手持ちのスマートフォンでQRコードを読み取り、お会計ができる便利なアプリ機能です。財布を持ち歩くことなく決済できますし、ポイントも還元されるなどメリットの部分が大きく、お店でアプリを利用されている方々をよく目にします。そしてこのアプリ機能を使った駐車場も登場しております。もちろん決済はお客様がお持ちのスマートフォンで行います。
これまでのコインパーキングとは違い精算機も無ければフラップもありません。お客様が入庫した際にQRコードを読み取り利用開始の手続き、そして出庫される際は再度QRコードを読み取り利用された料金をスマートフォンで支払う事で決済終了。雨の日など濡れながら精算機の前でお財布を取り出しお金を払う行為をしなくても車の中からスマートフォンでQRコードを読み取り操作をして決済完了できるなど、これまでのコインパーキングとの違いを見せております。ただし注意する事があります。精算機がない駐車場になりますので当然現金が使えません。これまでのコインパーキングと思って駐車してしまうと精算時に困ってしまう事になりますので駐車前によく看板をご覧になって駐車して下さい。
コインパーキングが出来てまだ30年程です。私よりも年下だったとは驚きました。初期の頃と比べて飛躍的に機能や性能が上がってきており管理する側も覚える事がたくさんあり大変です。さて、10年後にはどのようなコインパーキングができているでしょうか?楽しみですね。では、皆様安全運転で良きカーライフをお過ごし下さい。

原西真広
原西 真広
香川県出身 2016年入社
主にコインパーキングの運営管理・新設や撤去工事などに従事しております。コインパーキングに関する事や生活環境にお役に立てる情報を発信してまいります。
保有資格
ガス溶接技能・危険予知訓練・玉掛け・床上操作式クレーン・高所作業者運転特別教育終了
自由研削といし特別教育終了

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