チケットパーキングとは?前払い式駐車場の上手な利用方法について

豊増和樹

コインパーキングの運用の形は様々で、これまでのブログでもご紹介させていただいた通り、ごく一般的に多いフラップ(ロック板)、ゲート(自走式立体駐車場など)、チケットパーキング(前払い式)などがあります。

設置されている機械によって利用の仕方は異なりますが、どのお客様でも同じように不便なく便利にコインパーキングを利用できるように、今回はチケットパーキングについてお話させていただきます。

 

チケットパーキングとは?

まずは、チケットパーキングを利用されたことがないお客様のためにチケットパーキングについて解説いたします。チケットパーキングとは料金前払い式の駐車場のことです。
ですので、一般的に出庫時に精算していただく方法とは真逆で、先にチケット(いわゆる精算した領収書)をご利用前に買っていただき、車のダッシュボードの上に置いて外から購入履歴が確認できるよう利用していただく方法となります。

お客様は一般的な(利用後に精算→出庫する)利用方法に慣れている方が多いので、チケットの購入方法や操作方法など利用の仕方がわからないという問い合わせが多いです。
しかし、チケット購入方法に関しては精算機に操作手順が丁寧に説明書きされていることがほとんどです。
手順通りに操作を行えば、初めてご利用になられる方でもスムーズに購入できるようになっていますのでご安心ください。

 

チケットパーキングの特徴

料金体系の特徴

 

チケットパーキングの基本的な料金体系を説明します。

一般的なフラップ式のコインパーキングと違って(※物件により例外がありますが)30分100円や60分200円などの細かな料金設定がなく、これとは反対に12時間400円や24時間500円などの「長時間の料金設定のみ」の料金体系が、チケットパーキングでの主な特徴となります。

あくまで一般的な料金体系を例としてお伝えしましたが、長時間利用する方にとってチケットパーキングの料金は近隣のコインパーキングの駐車料金に比べると安く設定されていることが多いので、長時間利用するお客様にとっては大変利用しやすいパーキングとなっています。

 

外観上の特徴

 

次にチケットパーキングの外観上の特徴です。
一般的なフラップ式コインパーキングを想像していただくと、大抵はアスファルト舗装の上にフラップ(板)が設置されており、1車室毎に車の入庫があるたびにフラップが反応して板が上昇し、精算動作後にて板が下りて出庫できる仕組みです。

これに対してチケットパーキングはフラップなどの機械が車室毎についているわけでもなく、またアスファルトの舗装もされていない運営地が多いのも特徴的です。

お客様にとっては「綺麗に舗装されたコインパーキングの方が良い」という方も当然いらっしゃると思います。私がチケットパーキング運営地を巡回した時のお話ですが、利用されているお客様から「砂利(アスファルト未舗装)のチケットパーキングは風が出ている日だと砂が舞って車が汚れるね」というような声をいただいたことがあります。もしかすると車を頻繁に清掃されている利用者だったのかもしれません。

利用料金が安くても車を綺麗に保っておきたい方、車の汚れ等が特に気になる方にとって、砂利のチケットパーキングは車の清掃代が余計にかかってしまうため、結果的にフラップのコインパーキングの利用時に比べて余計にお金がかかってしまう場合もあるかと思います。そういうデメリットがある点も含めてチケットパーキングのご利用をご検討いただければと思います。

本来であれば砂利ではなくアスファルト舗装で運営する方が外観上の見た目も良く利用者からも好まれますが、砂利の運営地のほとんどは近い将来建築することが予定されており、その間の1~3年間の短期契約で運営することが多いので、オーナー様にあまり費用負担のかからない砂利(アスファルト未舗装)のチケットパーキングの選択肢が好まれているのが現状です。

前払い式のチケットパーキングでは車の出し入れが可能!

最後になりましたが、チケットパーキングの利用を最大限に活用する方法をお伝えします。
それは購入したチケットを一度利用しただけで廃棄せずに期限が切れるまで保管しておくということです。

前払い式のチケットパーキングでは、期限内であれば何度でもそのチケットパーキングを同じチケットを用いて利用できる仕組みになっています。

例えば24時間有効なチケットであれば、チケットを購入して6時間後に出庫しても、期限内であれば同じチケットを利用して何回でもチケットパーキング利用することが可能です。ここがチケットパーキングの最大の特徴ともいえます

一度出庫してすぐにチケット(領収書)を廃棄してしまうと、再度同じパーキングを期限内に使う用事があった場合でも、当然に再度チケットを購入しなければなりません。これでは2倍の費用がかかってしまうので大変損をしてしまいます。

ですから、そのチケットパーキングを1度利用しただけで期限内に利用の予定がない場合でも「念のため」保管しておくことをお勧めします(後で予定が変わって同じパーキングを利用することになるかも知れないので)

思い返すとそういった利用をしているなと気づかれた方は、普段からコインパーキングを利用している場所でチケットパーキングが近くに運営していないか探してみたら面白いかもしれませんね!

今回のお話で初めてチケットパーキングを知った方、これから利用してみようと検討されている方が便利に活用いただけたら幸いです。

 

まとめ

コインパーキング駐車場には利用上の規約や利用に関する案内をさせていただいておりますが、「利用方法」に関する情報はまだまだ認知いただけていないのが現状です。

コインパーキングのご利用者様が増えると駐車場内での事故やトラブルなどの問い合わせも多くなりますので、少しでも多くのお客様に利用方法を理解していただき安全にご利用していただくことが大事だと感じています。

フラップ、ゲート式のコインパーキングとは利用方法の異なる前払い式チケットパーキングについて隅から隅までお話できたわけではございませんが、チケットパーキングを利用するにあたって問い合わせの多い内容を今回はピックアップしてお伝えさせていただきました。

ブログを通して少しでもコインパーキングの【わからない・どうするの】を解決できるよう今後も配信していきたいと考えております。

以上、チケットパーキングの特徴についてのまとめでした。最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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豊増和樹

あなぶきハウジングサービス パーキング事業部九州営業所
豊増和樹(とよます かずき)

福岡県出身。
以前は福岡の賃貸仲介会社で3年間営業として勤務。
現在は九州圏内でコインパーキングの開発運営を行っております。

今では町中にたくさん見かけるコインパーキングについて、利用者の方からよくある問い合わせや、こんな使い方ができるの?といったような
情報を今までの経験を生かしてお伝えできればと思います。
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