こんにちは、お風呂につかることが、唯一の楽しみで日々過ごしている木須です。
前回、「マンション浴室リフォーム|成功させるための手順」をご紹介しましたが、
お風呂(ユニットバス)は、自分で選ぼうとしても、種類もサイズもたくさんあり、非常に複雑です…。
リフォームのプロやショールームに頼ればもちろん確実ですが、
最低限知っていれば、ご自分でも納得のユニットバスを選べるようになります。
ということで、 今回はそんなお風呂のリフォームを考える前に知っておきたい「お風呂の選び方とサイズ」をご紹介します。
お風呂のメーカーを選ぶ
現在、家庭用・業務用のユニットバスを製造するメーカーは約30社!ほどあります。
そんな中から、どうやって選べばよいのか…? 悩みますよね。
そこはまず人気の主要5メーカーから見てみましょう。
・LIXIL(リクシル)
・TOTO(トートー)
・Panasonic(パナソニック)
・Cleanup(クリナップ)
・TOCLAS(トクラス ※旧ヤマハ)
迷ったら、上記の主要5メーカーで検討をスタートすると良いと思います。
主な機能面は、どのメーカーにもほぼ揃っているのでデザイン性や価格面で比較していきます。
カタログを取り寄せる
メーカーの仕様を比較するには、カタログが必要です。
各メーカーショールームに問い合わせくをすれば、カタログを取り寄せることができます。
そのうえで大事なことは、ユニットバスのカタログにも種類があるということ。
まず、「一戸建て用ユニットバス」と「マンション用ユニットバス」カタログがあり、
その中でも「新築用」と「リフォーム用」カタログがありますので、
みなさんはもちろん「マンション用ユニットバス」の「リフォーム用」を取り寄せてください。
※カタログの取り寄せは無料です。
ユニットバスのカタログがお手元に届いたら、
どうやってご自分のお部屋に合う、または希望のお風呂になるのかを見ていきましょう。
ここでは、TOTOの「マンション用ユニットバス」の「リフォーム用」カタログ、
『マンションリモデルバスルーム』のカタログでご説明していきます。
まず、表紙を開いてP2~P5に、シリーズラインナップが掲載されています。
主にページの左上から、「シリーズ」、「タイプ」、「各種機能の有無」、「サイズ別価格」と並んでいます。では、それぞれどういうものかご紹介していきますね。
●シリーズ
1つのカタログの中でもユニットバスのシリーズが存在します。
このカタログだと、
・ひろがるWGほっカラリ床シリーズ
・もっとひろがるWBシリーズ
・ひろがるWTシリーズ
・WHシリーズ
と記載があります。
これは、いわゆる“第1のグレード”です。
各ユニットバスには基本仕様が必ず定められていますが、その基本仕様がもともと良い商品なのかどうかが
このシリーズによってまず分かれます。
最初のページのWGシリーズは、もともとから良い基本仕様、最後のページのWHシリーズは、一番スタンダードな機能しか搭載されていない基本仕様の商品ということになります。
●タイプ
各シリーズの中に、さらにタイプが存在します。
WGシリーズだけ見ても、7つのタイプがあります。
・Aタイプ
・Wタイプ
・Xタイプ
・Dタイプ
・Tタイプ
・Nタイプ
・Fタイプ
と記載があります。
これが、シリーズに次ぐ“第2のグレード”です。
1シリーズの中でも、基本仕様がさらにわかれています。
浴槽の形、水栓・シャワーの機能、パネルの色柄、カウンターの形、鏡の形・・・などの基本仕様で分類されています。
これも、Aタイプがもともとの良い基本仕様、
最後のFタイプが一番スタンダードな機能しか搭載していない基本仕様の商品ということです。
浴室のサイズを選ぶ
実はこのサイズが一番重要で、シリーズ・タイプによってサイズのありなしがあるため、
一番最初に見ないといけないのがこのサイズです。
例えば、GWシリーズの中間グレードDタイプでは、
・1620J
・1616J
・1418J
・1416J
・1318J
・1317J
・1316(5)
・1218J
・1216(5)
・1216J
・1116J
と、11種類のサイズが存在します。
この1620や1216という数字ですが、これはユニットバス内の長辺短辺の壁から壁の長さ(内寸)を並べた表示です。
例えば、ご自分の部屋のお風呂の長辺と短辺を測ってみたとき、
「長辺が約1m60cm × 短辺が約1m20cm」だった場合、適合するだろうサイズは、1216J及び1216(5)となります。
※末尾のJと(5)の違いは、同じ1216サイズでも、(5)の方が長辺のサイズが1m65cmと少しだけひろがる商品となります。
ですので、まずご自分でいまのお風呂の長辺と短辺を測った上で、
適合するサイズがあるシリーズ・タイプを選びます。
もちろん価格はサイズが大きければ大きいほど高くなります。
オプションを選ぶ
ここまでで、自分のお部屋に設置できるだろう基本的なユニットバスがわかりました。
ここからは、選んだユニットバスのさまざまなオプションを選んでいきます。
ご説明してきたWGシリーズDタイプで見ていくと、
カタログのP76~P100のプランニングガイドを1つ1つ選んでいきます。
例えばP78~の「壁柄を選ぶ」という項目ですが、ここでは、選んだユニットバスに対して、4面壁の色柄を選択します。
4面を同じ色にしたり、1面のみ色柄を変えたりと、お好みの壁を選びます。
ここで注意するのは、左ページの赤枠で囲われた“基本仕様”という表記です。
Dタイプだと、ページの真ん中あたり、Dと表記された赤枠内の仕様が“Dタイプの基本仕様”となります。
これをもとに、別表を見ていくと、何を選択すると価格がプラスになるかマイナスになるかがわかります。
このようにP76~P100は、こういった基本仕様をもとに、いわいるオプション品を選んでいくわけです。
ここまできたら、ご自分ですべてを選ぼうとしても、
「実物がないと判断できない」「正直こんなに選ぶのはしんどい」
といったことが出てくるかと思いますので、
近隣のショールームに行って、実物の商品や色柄を見たり、機能の説明をアドバイザーから受けたりしながら選んでいくことでをおススメします。
もちろん、この時点でリフォーム業者さんも同時に選定していき、仕様選定のアドバイスや見積もりを出してもらうといった作業も平行に行っていくことも効率のいい進め方の1つです。
まとめ
前回のブログでも書きましたが、
ユニットバスとは、あらかじめ工場で浴槽や天井、壁、床などのパーツを造っておき、
現場で組み立てて設置するバスルームのことです。
また、リフォームの場合、基本的には今ある既存の壁を壊さずに設置を行うので、
確実に設置できる商品を選ばないと「いざ工事をしようとしたら設置できない!」といったことが起こってしまいます。
ですので、一番重要なのが“サイズ選び”でミスをしない!ということです。
まず、これまでご説明してきた手順で選んでいけば、概ねの設置可能なユニットバスはわかりますが、
最終的にはやはりプロに頼んで、詳細は詰めていかないといけませんので、
ご自分でカタログから選ぶということは、ご自分で納得して商品を選びたい方にお勧めします。
もちろん今のお風呂の広さより大きくしたい、お風呂の位置を変えたい、といったリフォームのご希望もあると思いますが、その際はリフォーム会社に相談をしてくださいね。
木須 拓己
分譲マンション管理会社で専有部(お部屋内)の様々なサービス開発・企画の立案、リフォーム&リノベーション・室内クリーニング、インテリア商品販売等、お客様の快適な生活をサポートする部署の担当。分譲マンションの管理会社を15年務めた実体験及び情報をわかりやすく伝えるために日々仕事に励んでいます。仕事での心情:ニーズを形にする
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