こんにちは。専有部リフォーム担当の佐々木です。
今回は窓の断熱リフォームについてご紹介します。肌寒くなってきたこの時期から増えるご相談が、「窓の近くが冷えて寒い」「すきま風が冷たい」というお話です。特に北側に面したお部屋は底冷えするような場合もありますね。
マンションでは、窓やサッシは共用部として取り扱っている場合も多く、窓やサッシごとリフォームするのはかなり難しいといえます。そこで、マンションの窓断熱リフォームでよく使われているのは『内窓』です。最近、認知度も上がってきた内窓ですが、どんなものなのかや工事についてご紹介します!
目次
- 内窓の種類|効果や予算に合わせて選ぼう!
- 内窓の工事|必ず施工会社に現地を見てもらおう!
- 内窓の効果いろいろ|断熱以外にもこんな効果が!
- まとめ
1.内窓の種類|効果や予算に合わせて選ぼう!
各サッシメーカーにより商品体系が若干違いますが、お部屋に使う内窓の種類としては、大きく3つに分かれます。
単板ガラスタイプ
内窓のガラスが1枚のタイプ。すきま風や音の対策なら、安価なこのタイプがおススメです。
ペアガラスタイプ
ガラスが2枚のタイプ。ガラスが2枚になる分、単板タイプより断熱性は格段によくなります。冷暖房効率や断熱・結露対策なら、ペアガラスタイプがおススメです。
Low-Eガラスタイプ
ペアガラスタイプの効果+遮熱や紫外線対策もできるタイプ。値段は高くなりますが、その効果は抜群です。
ガラスがランクアップするにつき、価格は1.3倍~1.5倍くらいずつ上がることが多いようです。欲しい効果によって選びましょう。
2.内窓の工事|必ず施工会社に現地を見てもらおう!
内窓の取付は、通常5窓くらいまでなら1日で完了します。特殊な加工が不要な場合は、1窓1時間で済むこともあり、お客様も施工の早さにビックリされることが多いです。
ただ、マンションに内窓をつける場合は、補強材を入れたり、枠を足したりとプラスアルファの作業が発生することがあります。特に掃出し窓(バルコニー側)に取り付ける場合は、内窓自体が大きく重いので、ほとんどのケースで補強が必要になるでしょう。
こういった作業が必要な場合、工事期間も見積金額も増えるので、必ず施工会社に現地確認をしてもらいましょう。
3.内窓の効果いろいろ|断熱以外にもこんな効果が!
寒さ対策として内窓をつける方が圧倒的に多いですが、実は他にも効果がいろいろとあります。
音対策
幹線道路や線路の側では、車や電車の騒音に悩む方も…。内窓はもう一つ窓をつけることで、物理的に音の緩和にもなってくれます。
結露対策
特に北側のお部屋では結露が発生しやすく、カビの原因になりがちです。断熱することで、結露の発生を抑えてくれます。
防犯対策
単純に2枚窓と鍵があると、泥棒からは敬遠されますので、オートロック設備のないマンションや低い階にお住まいの方からは喜ばれます。
4.まとめ
かなり知名度も上がってきた『内窓』ですが、日常生活の中で目にする機会もまだまだ少ないので、二の足を踏む方も多いようです。
寒さや結露に悩む方には、本当に効果的なリフォームなので、興味のある方はカタログを取寄せたり、施工店に相談してみてくださいね。
佐々木美穂
分譲マンション専有部分のリフォームを担当しています。
地場工務店で新築工事に携わり、あなぶきグループに入社してからは、マンションリフォームの営業・プラン等をして7年目になりました。
お客様と近い距離でお部屋のお困り事、ご相談にのっています。
得意分野は、内装・造作家具・キッチンまわり。
好きなものは、ネコとボート。
保有資格:インテリアコーディネーター
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