マンション管理員採用や指導・研修を行っている岡田です。
今回は、意外と面倒なゴミ分別の必要性について考えてみます。
目次
- ゴミ分別の理由
- 分別されていないゴミとは
- ゴミ分別本当の理由
- まとめ
ゴミ分別の理由
私が、若いころは(ずいぶん昔になりますが・・・)ゴミの分別は「燃えるゴミ」、「燃えないゴミ」の2種類の分別しかありませんでした。
今では、可燃ゴミ、不燃ゴミ、 粗大ゴミ、資源(古紙、古布、ビン、カン、ペットボトル、容器包装 ・・・)と4種類で資源については地域により違いはありますが、細かく分かれています。
分別が増えた理由は、ゴミそのものを減らすことにより、ゴミ焼却施設やゴミ埋立地を長く使えるようにするためです。何故、ゴミの量が減るかは資源の部分について昔では古紙などは燃えるゴミ、カンなどは燃えないゴミとして処理されていました。それを資源についてはゴミとして捨てるのではなくリサイクルして再利用することで焼却・埋め立てのゴミの量を減らしています。
分別されていないゴミとは
(コンテナが並べられたゴミ庫内の様子)
(分別されていないゴミ)
(カン・ペットボトル・容器包装・紙)可燃ゴミとして出されていました。
管理員が1番手間のかかるのは、可燃ゴミの袋の中に、ビン・カン・ペットボトルが入っているケースです。居住者様はマンションのゴミ庫に出してしまえば終わりと思っていますが、管理員はゴミ庫内のゴミを集積場所までだして、清掃業者等に収集をしてもらわなければなりません。
資源については地域や自冶体などからビン・カンのコンテナやペットボトル用ネットが貸与されますのでほとんどのマンションがゴミ庫内に設置し、資源の分別に役立っています。たまにカンのコンテナにビンが入っていたり、袋の中にカン・瓶・ペットボトルを一緒に入れてゴミ庫に置いている事もありますが、それらについてはあまり手間もかからず処理する事ができます。
ゴミ分別本当の理由
分別の理由をゴミの量を減らす事と説明しましたが、私が思う本当の理由は分別されていない可燃ゴミは“収集できません”シールを貼られ収集されず、ゴミ集積所に放置されてしまうからだと考えます。ですから、管理員は分別されていない袋からカン・瓶を取り出し分別を行います。マンションによっては分別作業に1時間近く掛かる場合もあります。
ゴミ出しは管理員業務ですが、個別の出されたゴミ袋内の分別作業は管理員業務には入っていません。ですが、ほとんどの管理員が分別して収集してもらっています。
しかし、居住者様からは、管理員がゴミの中身を見ているとか「うちのマンションの管理員はいつもゴミ庫にいて、掃除はしているのだろうか?」と誤解を受けるケースも少なくありません。管理員は好きでゴミ庫内にいる訳ではありません。
まとめ
管理員はプロとして、分別してゴミは必ず回収してもらいます。
しかし、中には割れた瓶、口の開いた缶詰などで、手に怪我をする管理員もいます。それと分別作業に時間が取られて、清掃の時間が十分に取れていないケースも見受けられます。
そこで、ゴミ置き場及び掲示板へのゴミ出しマナー注意文の掲示。清掃局が発行しているゴミの分別方法の掲示などで、分別の協力を呼び掛けています。
岡田洋二
分譲マンションは管理員さんで決まる!ライフサポート課では管理員(ライフサポーター)の採用・指導・研修を行っています。清掃は“心”をモットーに、ライフサポート課6名で力を合わせ、ライフサポーターのスキル向上を目指しておりますので、宜しくお願い致します。これからマンション管理員の清掃や指導・研修などの現場に関する情報を発信していきます。
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