こんにちは。あなぶきコールセンター藤岡です。
当センターでは24時間365日様々なお問い合わせをいただいております。
そんな中でも、住戸内で起こった警報について警備会社や管理担当者と連携の上対応する場面がございます。
警報というと、
●熱・煙などを感知して発報する「火災警報」
●ガス漏れ・ガス供給遮断などを感知して発報する「ガス警報」
●水漏れを感知する「漏水警報」
などは皆さまもイメージしやすいのではないでしょうか。
しかし、住戸内で発報し得る警報の種類はそれだけではございません。
住戸内警報に関する当センターへの入電割合を、種類別でグラフにいたしましたので下図をご覧ください。
あなぶきコールセンター「警報に関するお問い合わせ」統計(2021/1~2021/12)
(※グラフの割合はあくまであなぶきコールセンターへの入電件数から算出したものであり、実際に発報した件数割合とは異なります。)
グラフを見ると、ガス警報、火災警報の次に障害警報に関する問い合わせが多いことがわかります。
障害警報とは、ブレーカーやインターホンなどの電源が落ちることによって通信が遮断されたことを感知し発報する警報です。
今回は、この障害警報についてお話していきます。
1.障害警報が発報するのって例えばどんな時?
障害警報は、ブレーカーを落とした時、もしくは落ちてしまった際に発報してしまうことがよくあります。
※ただし、マンションによってはブレーカーを落としていても警報発報にはつながらないところもございますので、確認が必要です。
ここで、実際に当コールセンターへ入ったお問い合わせ例を2つご紹介いたします。
CASE1 警備会社からの連絡
「障害警報を受信しマンションを確認した。
該当住戸を訪問したがインターホンが鳴らない。
おそらくブレーカーを落としているのだと思う。
室内ブレーカーを上げてもらわないと警報復旧ができない。」
この場合、ご入居者様へ状況をお伺いするためご連絡すると、
・長期不在にする
・退去する
のでブレーカーを落としていたと言われることが多くございます。
ブレーカーを落とす場合は、先述のように「警報と連動していて、ブレーカーを落とすと警報発報するのか、それとも落として問題ないのか」を確認しておく必要がございます。
ご心配な場合は管理会社や警備会社までご相談ください。
CASE2 ご入居者様からのお問い合わせ
「部屋にいたら急に電気が消えた。
いつもより電気を使いすぎたからかも知れない。
ブレーカーを上げて電気は問題なく使えるようになったのだが、ブレーカーが落ちたときに警報が鳴ってしまった。」
こちらは電気の使い過ぎなどによって意図せずブレーカーが落ちてしまったケースです。
特に冬になると電気の使い過ぎが起こりやすくなります。
エアコンをつける場合、冷房に比べて暖房の方が消費電力が大きいためです。
夏に冷房をつけていたときと同じ要領で、暖房とそれ以外の電気設備を同時に使用すると、ブレーカーが落ちてしまう可能性がございます。
家電それぞれの消費電力を確認したうえで、無理のない使い方をしましょう。
また、アンペアブレーカーが設置されているマンションであれば、契約アンペア数の見直しをしましょう。
エリアによって異なりますが、電気の利用開始手続時にアンペア数を決め、それに応じたアンペアブレーカーが設置されます。
もし「そんなに電気を使っていないのに度々ブレーカーが落ちてしまう…」ということがあれば、日常生活における消費電力と契約したアンペア数が合っていないのかもしれません。
ただ、アンペア数を上げると基本料金が高くなりますし、そもそもいくらでも上げられるものでもございません。マンション全体で利用できる電力の総量には上限があります。
アンペア数の変更を希望される場合は、一度マンション管理会社へ相談してみましょう。
※「アンペアブレーカー」とは何かについては、こちらのブログで解説していますのでご参照ください。
2.ブレーカーを落とすと節電につながる?
入電例CASE1でご紹介したように、長期不在時にブレーカーを落としていく方がいらっしゃいます。
それは「不在にしていて電気を使わない間、少しでも節電したいから」という理由が多いのではないでしょうか。
実際のところブレーカーを落とすことで節電につながるのかが気になるところですが、結論から言うと節電は可能です。
ブレーカーを落とすことで節電できるのは「待機電力」です。
待機電力とは
待機電力(たいきでんりょく)あるいは待機時消費電力(たいきじしょうひでんりょく、Stand-by power)とは、コンセントに接続された家電製品が、電源の切れている状態でも消費する電力のこと。
出典:Wikipedia
つまり、家電製品を使っていなくてもコンセントにつながっているだけで電力が消費されているということです。
ブレーカーを落とすことで、その電力消費をなくすことができます。
ただ、全体の消費電力のうち、待機電力は5%ほどと言われております。
家庭によっても異なりますが、5%の電気代が節約できるだけではさほど料金が変わらないと感じる方も多くいらっしゃると思います。
さらに、ブレーカーを落とすことによる弊害もございます。
節電のためにブレーカーを落とすことの弊害
① 頻繁に電源を落とすことによって壊れやすくなる家電製品がある
→たまの長期不在時に落とす程度であればよいのですが、外出するたびに切り入りしていると負荷がかかって壊れやすくなる可能性がございます。
② テレビは、電源を入れた際の更新作業で多くの電力を消費してしまう
→主電源をしばらく落としていた場合、電源を入れたときに番組表などのデータ更新のためかなり電力を消費してしまうことが考えられます。
せっかく節電のために電源を落としていても、意味がなくなってしまいます。
おすすめの節電方法
ブレーカーを落とすにはそれなりのリスクが伴います。
節電したい場合は、ブレーカーを落とすのではなくコンセントを抜くようにしましょう。
コンセントの抜き差しが面倒であれば、電源タップ(節電タップ)を利用し、スイッチのオフ・オンで管理することをおすすめします。
3.まとめ
いかがでしょうか。
意外と知られていない障害警報についてご紹介してまいりました。
急に警報が発報して面倒なことにならないためにも、ブレーカーを落としても問題ないか、アンペア数は妥当かなど確認しておきましょう。
藤岡真奈
愛媛県出身。入社から1年間、香川県高松市で賃貸物件のお部屋探しをお手伝いする仕事(仲介業務)をしておりました。
現在はあなぶきコールセンターにて日々お客様のお問い合わせに対応しています。
コールセンターに寄せられるご相談やお困りごとをもとに、生活のお役に立てる記事を発信できるよう頑張ります。
保有資格:電話応対コンクール香川県大会入賞
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