こんにちは。
引っ越しシーズン、電気やガス、水道などライフラインの開栓をそれぞれ行うと思います。
ガスの開栓でガス屋さんの作業に立ち会う際に、「ガス警報器の期限切れてますよ」と声かけされた経験はないでしょうか?
引っ越したばかりだし、もともと付いてたし、新しく入居される方から店舗へどうしたらよいですか?といった内容のお問い合わせが入ることがあります。
通常はガス屋さんがタダで交換してくれるわけでもないし、このガス警報器、交換の費用負担はオーナー・入居者どちらで持つべきなのでしょうか?
ガス警報器とは
バックナンバーでも取り上げられているので参考にご覧ください。
【抜粋】
ガス漏れ警報器とは、その名のとおり都市ガスやプロパンガスを感知し、その存在を警報により居住者に知らせる装置です。ガスの他にも一酸化炭素(CO)や火災を感知するタイプの物もあります。
その交換期限は5年となっており、劣化によって誤作動が頻発するようになります。
ガス漏れをしていないのに頻繁に警報(誤報)が鳴るようになった場合は、交換が必要になります。
都市ガスの場合、火災警報器とは違い、ガス警報器は現在設置が義務化されていません。
しかし、ガス漏れを探知し生命の危険から守る機器なので設置を推奨されています。
設備であるか否か
火災警報器は居室内での設置義務があり、オーナー側で設置・交換を行う必要がありますが、ガス警報器は必ずしもそうではありません。
ガス警報器の費用負担について、論点となるのはオーナーさんが設備としてつけているのかどうなのかという点になります。
●設備・・・オーナーが設備として設置しており、通常故障のメンテナンス費用はオーナーの負担
賃貸借契約書や重要事項説明書の設備欄にガス警報器の文字があれば、オーナー側で購入なりリース契約しており、交換はオーナーで行うので無断で取外しはできません。
そうでないのであれば、ガス契約者(入居者)で購入・リース契約を行うのが一般的ですね。
契約によって異なるので、分からない場合は一度管理会社へ問い合わせをしてみましょう。
料金
ガス会社によってまちまちなので、私が住んでいる九州での都市ガスである西部ガスさんの料金を例に取り上げます。
●リースの場合、350円(税別)
●購入の場合、13,000円(税別)※5年契約
警報機自体の交換推奨が5年。
何年入居するのか、電卓をはじきたくなりますね…
プロパンガスでは、ガス会社側でガス警報器を設置・交換し、ガス契約者での費用発生が無い場合もあります。
交換時期
上でも述べましたが、交換のサイクルは5年。
古くなってくると誤作動を起こしたりしますが、そもそも作動しなければ期限が切れていても気が付きません。
前入居者が期限切れに気が付かず交換していなかったり、空室期間中に期限が切れていたりすると、次に入居した方が引っ越し初日でも期限切れのものが付いている…ということになるのですね。
まとめ
プロパンガスの場合は、ある一定の条件を満たす場合を除けば設置義務がありますが、都市ガスの場合は現状では設置義務がありません。
ということは、ガス会社さんから強く勧められたとしても断ることが出来るのです。
ただ、入居する家族の命の保全のためにも設置を推奨されています。
入居者目線での設置の必要性はもちろんですが、オーナー目線でも健全な物件メンテナンスの意味では設備としての設置を検討してみるのも一つですね。
(引用)
西部ガス ガス機器紹介
http://www.saibugas.co.jp/home/product/other/index.htm
岡田美沙
岡田 美沙(おかだ みさ)
【自己紹介】
あなぶきハウジングサービスに入社し7年目になります。
入社以来、福岡と松山で賃貸業務に携わってきました。賃貸でお部屋を探される方・貸したい方の仲介や、室内のリフォーム・修繕手配を行っています。
今は福岡でおいしい物をたらふく食べて、日々心身共に成長中!
お部屋探しのポイントや賃貸経営はもちろん、町のエリア情報でも何でもお答えします。
保有資格:管理業務主任者、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士
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