管理規約・使用細則に沿ったマンション生活を送っていますか?

蜂谷主

 こんにちは。ホームライフ管理の蜂谷です。

 突然ですが、このブログを読んで頂いている皆様!!!
次のようなお悩み事を抱えたことはありませんでしょうか。

 

 

「最近、窓の閉まりが悪いのでサッシを交換したいけれど、たしか窓のサッシは共用部分と聞いたからマンションのお金で交換できるの??」
「でもよくよく考えたら、お部屋の中で自分しか使っていないから専有部分?そもそも共用部分と専有部分て何~???

 マンションの共用部分と専有部分、難しいポイントですよね。
 しかし!こういったお悩みを抱えた際に、判断の基準になるものがあります。
それがマンションの「管理規約」です!!!

 今回はマンションに住むにあたって非常に重要な存在である管理規約についてご説明をいたします。今後マンションの購入を検討されている方はもちろん、現在マンションに住んでいる方にもお役立ちになるような情報を発信いたしますので、最後までぜひ読んでください!

 

 

マンションの管理規約は読んだことは ありますか?

 

マンションの管理規約ってなに?

 そもそも皆様はお住まいのマンションの管理規約を読んだことはありますか?
 管理規約とは、マンションの管理や使用に関する基本的な決まりを定めたものであり、いわば、マンションの法律といったようなものです。
 「管理規約?何それ?このマンションを買った時にもらったような気がするけど、家のどこにあるかもわからないよ…」といったお話を結構伺います。
 管理会社としては、管理規約の周知度の低さは非常に嘆かわしい(´;ω;`)
ぜひ一度、お手元に管理規約があるかどうか確認してみてください。ある方はぜひご一読を!ない場合は管理組合に相談してみてくださいね。

 

マンションの使用細則ってなに?

 しかし、マンションで生活する中でお悩みを解決するために、管理規約を読んでみても、規約だけでは具体的な記載がないお悩みもあります。
 そういった際に、より具体的で詳細なルールを定めたものが「使用細則」です。
 使用細則は管理規約に基づいて作成されるもので、日常生活に密接に関連した事項(例:ペット飼育の手続きや駐車場利用のルールなど)や住民同士のトラブルを防ぐための行動指針などを詳細に規定しています。

 では、ここから管理規約・使用細則を見れば、皆様が抱えているお悩みの解決の手助けになる具体的内容を2つご紹介いたします。

 

よくあるお悩みを解決する具体的内容をご紹介!

 

ここは専有部分?共用部分?

 専有部分と共用部分とは何か、簡単にご説明をいたします。

 

 専有部分とは、区分所有者が単独で所有し、自由に使用できる部分のことを指します。具体的には、部屋の内部やトイレなどが含まれます。 専有部分は、住民が自由に使うことができ、リフォームや改装も可能(※1)です。ただし、管理規約の規定に従う必要があります。

※1.事前に管理組合にリフォーム申請を提出し、承認を得る必要があります。

 

 一方、共用部分とは区分所有者全員が共有する建物の部分のことをいい、エントランス、廊下、階段、エレベーター等が該当しますが、言い換えれば、共用部分は専有部分以外の部分となります。

 

 そして、管理規約の中にはマンションの専有部分と共用部分についての記載があります!どこが専有部分で、どこが共用部分か分からない場合は、まずは管理規約を見てみましょう。マンションに住むにあたって、専有部分と共用部分のちがいを知っていると、マンション生活においてトラブルが発生した際にも冷静に立ち回ることができますよ!

 

 しかし、共用部分の中には各住戸にお住まいの方しか使用しない部分があります。

その部分を「専用使用部分」といいます。

 専用使用部分とは、マンションの共用部分の一部を特定の区分所有者が独占的に使用できる場所や設備のことを指します。これは共用部分でありながら、特定の居住者のみが使用する権利を持つという特殊な性質を持っています。 

専用使用部分とは、専用使用権の対象となっている敷地および共用部分等の部分を指します。( 出展 標準管理規約第1章第2条) 

専用使用権とは、敷地及び共用部分等の一部について、特定の区分所有者が排他的に使用できる権利をいう。 ( 出展 標準管理規約第1章第2条) 

 

 そして具体的にはバルコニー等が該当し、日常的な管理は使用権を持つ区分所有者が行いますが、大規模な修繕は管理組合が担当します   。なので、その部分を普段の使用による劣化や不具合の修繕をしたいといった場合には、使用者の負担での修繕が必要になります。

 では、冒頭の窓サッシにおいてはどうでしょうか。
窓サッシは共用部分ですが、お悩みを抱える読者のあなたのみが使用している部分になりますので、「専用使用部分」となり基本的には使用者の負担となります。(※2)

※2.事前に管理組合への届出が必要です。

 

 では、専有部分と共用部分に詳しくなった皆様に向けて、ここでクイズを出題いたします!

Q.とあるマンションの305号室に住んでいる穴吹さん。帰宅すると、自分のメールボックスが            誰かによって無理やり開けられており壊されていました。
      防犯カメラを確認した結果、第三者による犯罪行為であると判明。
      この場合、メールボックスの修理費用を負担するのは誰になるでしょう?

 

A.管理組合負担となります。

 

 この場合、メールボックスの破損に対して、穴吹さんの過失はなく普段の使用に伴う不具合 ではないため費用負担の必要ありません。そのため、管理組合が費用を負担します。 さらに破壊した犯人が捕まった場合、管理組合はその犯人に損害賠償を請求することができます。

 

 皆様、こちらのクイズは正解できましたでしょうか?
 間違えた方も正解した方も、どのマンションでも基本的に専有部分と共用部分の取り決めは載っております(結構マンションによって取り決めは違いますよ!)ので、住んでいるマンションの管理規約をぜひ読んでみてくださいね(^^♪

 

ペットを飼いたいけれど、どうしたらいいの??

 


 ペットは癒しですよね。飼いたいな~と思っている方も多いのではないでしょうか。
 こんなかわいいペット、1匹だけではなくて、2匹、はたまた3匹と飼いたい!という方もいらっしゃいますよね。

 でも、少しまってください!!!

 

 マンションでペットを飼育する際は、事前にマンションの管理規約・使用細則を確認してくださいね。
 思わぬトラブルに発展してしまう可能性があります。。。
 ここでは、マンションでペットを飼う際にチェックする項目についてご説明いたしますね。

 

 まず、住んでいるマンションでペットを飼育することを許可しているか管理規約・使用細則を確認しましょう。

 管理規約・使用細則にペット可と記載があった場合、次の以下のような事項が記載されています。
• 飼えるペットの種類と頭数: 例えば飼育可能なペットは犬猫のみで、爬虫類は禁止といった記                      載があることも。
• サイズ制限: 犬の場合、小型犬のみ許可されていることも。
• 登録の必要性: ペットの飼育の際には、事前に管理組合に登録が必要な場合があることも。

 ルールを守らないペットの飼育は、ご近所さんとの関係を悪化させる原因につながることがあります。ご近所さんと良好な関係を築き、トラブルを未然に避けるために、管理規約・使用細則に沿った飼育を心がけましょう!

 

まとめ

 今回は管理規約・使用細則の紹介をさせていただきました!皆様いかがでしたでしょうか。
 管理規約・使用細則には、ご紹介した項目に限らず、皆様の生活に深くかかわる事項が沢山記載されています!
 マンションに住んでいるけれども、管理規約をあまり見たことがないそこのあなた!

 今一度管理規約・使用細則をチェックしてみましょう!

 次回もマンション生活に役立つ情報を発信いたしますので、チェックをしてください!

 

The following two tabs change content below.

蜂谷主

蜂谷 主(はちや つかさ)
ホームライフ管理 横浜支店マンション管理課
長崎県出身
分譲マンション管理に従事して、今年で3年目になります。
住まいに関する情報を発信しておりますので、ぜひチェックしてください!!
どうぞよろしくお願いいたします。
  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

ブログの読者になる

ブログの読者になると新着記事の通知を
メールで受け取ることができます。
読者登録はコチラ

最近書いた記事

関連の記事

  • facebook
  • feedly
  • rss
backtotop