皆さま、こんにちは。
あなぶき建設工業の稲田です!
マンションの大規模修繕工事と聞くと、
「外壁を直す工事」
「屋上やバルコニーを綺麗にする工事」
といった、いわゆる「必要最低限の修繕」を思い浮かべる方が多いかと思います。
もちろん、それらは建物を長く安全に使っていくために欠かせない大切な工事です。
一方で、大規模修繕工事は単なる修理の場ではなく、住環境をより良く見直す機会でもあります。
実際にこれまで多くのマンションで大規模修繕工事に携わる中で、
「一緒にやっておいて本当に良かった」
「これはやって正解だった」
という声を多くいただく追加提案工事があります。
今回は、大規模修繕工事の際にご提案し、実際に施工して居住者様の満足度が特に高かった工事を、具体例を交えながらご紹介します。
なぜ「大規模修繕と一緒」がいいのか
まず、追加工事を大規模修繕工事と同時に行うメリットについて、少し整理してみます。
大規模修繕工事中は、
-
足場や仮設設備がすでに設置されている
-
共用部での工事に対する理解が得られやすい
- 駐車場の移動先が確保されている
-
職人や管理体制が現地に常駐している
といった、通常ではなかなか整わない条件がそろっています。
そのため、後から単独で工事を行うよりも、
-
工事費用を抑えられる
-
工事期間を短縮できる
-
居住者様の生活への影響をまとめられる
といったメリットがあります。
「いつかはやらないといけない」
「前から気にはなっていた」
そんな項目こそ、大規模修繕工事のタイミングで検討されるケースが多いのです。
追加工事① 駐車場ライン・区画番号の引き直し
追加提案工事の中でも、完成後の反応が特に分かりやすいのが、駐車場のライン引き直しです。
長年使用している駐車場では、
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白線が薄くなっている
-
区画番号が読みにくい
-
駐車位置が分かりづらい
といった状態になっていることが少なくありません。
日常的に使っている場所だからこそ、劣化に慣れてしまい、
「まあ使えるから」とそのままになっているケースも多い部分です。
しかし実際にラインを引き直すと、
-
区画がはっきりして駐車しやすくなる
-
夜間や雨天時でも見やすい
-
駐車場全体が明るく、整った印象になる
と、完成後すぐに変化を実感していただけます。
特に大規模修繕工事後は建物外観がきれいになるため、
駐車場も一緒に整えることで、マンション全体の印象が大きく向上します。
「こんなに変わるなら、もっと早くやればよかった」
という声をいただくことも多い工事です。

追加工事② 換気ガラリの交換・更新
共用廊下や外壁面に設置されている換気ガラリ。
普段あまり意識されない設備ですが、実は外壁と同じように雨風や紫外線の影響を受けています。
経年により、
-
サビの発生
-
変色
-
固定部の劣化
といった症状が進んでいるケースも少なくありません。
外壁塗装をきれいに仕上げた後、古い換気ガラリが残っていると、
どうしてもそこだけが目立ってしまいます。
大規模修繕工事のタイミングで換気ガラリを交換すると、
-
建物全体の統一感が出る
-
塗装面との取り合いがきれいに納まる
-
換気機能の改善にもつながる
と、美観と機能の両面でメリットがあります。
「細かいところまでしっかり直している」
という安心感につながり、完成後の満足度が高い追加工事のひとつです。
追加工事③ 共用部照明のLED化
共用廊下や階段、エントランスの照明についても、
大規模修繕工事とあわせてご相談を受けることが多い項目です。
LED化を行うことで、
-
電気代の削減
-
球切れ交換の頻度低下
-
共用部の明るさ向上
といった効果が期待できます。
特に築年数が経過したマンションでは、
「夜になると少し暗く感じる」
「照明の色がまちまち」
といったお声をいただくこともあります。
大規模修繕工事中は天井や壁の補修・塗装も行うため、
照明器具の交換がスムーズに進みやすいのも利点です。
安全性と快適性の向上を同時に図れる、評価の高い追加工事です。
追加工事④ 共用部表示類の更新
意外と見落とされがちなのが、共用部のサイン類です。
-
消火器プレート
-
マンションエントランス名盤
これらは日常的に目にするものですが、
年月とともに文字が薄れたり、内容が古くなったりします。
外壁や共用部が新しくなるタイミングで交換すると、
-
見やすく、分かりやすくなる
-
マンション全体が引き締まった印象になる
-
来訪者にも好印象を与える
といった効果があります。
「管理が行き届いているマンションだと感じる」
という声につながることも多い部分です。
追加工事⑤ 共用部・バルコニーの細かな改善工事
大規模修繕工事中は、
普段の生活では気づきにくい細かな部分も確認できる機会です。
例えば、
-
バルコニー隔て板のぐらつき改善
-
共用廊下の段差調整
-
排水まわりの流れ改善
など、日々の使い勝手に直結する工事があります。
これらは単体では工事に踏み切りにくい内容でも、
大規模修繕工事と一緒であれば比較的スムーズに対応できるケースが多くあります。
「ついでに直してもらえて助かった」
「言ってみてよかった」
という声を多くいただく追加工事です。
まとめ:大規模修繕は“これからの暮らし”を考える機会
大規模修繕工事は、
建物を元の状態に戻すだけの工事ではありません。
これから先も、
安心して、快適に、長く暮らしていくための大切な節目です。
工事期間中に、
「ここも気になる」
「前から不便に感じていた」
という点がありましたら、ぜひ遠慮なくお声がけください。
皆さまの暮らしが、少しでも快適になるよう、
一つひとつ丁寧にご提案してまいります。
稲田優哉
稲田優哉(いなだ ゆうや)
愛媛県出身 2023年入社
愛媛県のインテリア・建築科の専門学校卒業後入社。
入社以来、大規模修繕工事担当として日々取り組んでおります。
普段知ることのない工事のあれこれを発信いたします!
保有資格:二級建築施工管理技士補
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