リフォーム会社が教える井水利用装置を使った災害対策のすすめ

いつも元気にほがらかに、現場監督の河野です。

リフォーム工事会社より災害時の備えとしてご提案できる設備の紹介をさせていただきます。
今回ご提案させていただく、災害時に備えた設備として井水利用装置をご提案いたします。

地震・台風等により、日常の生活している中で水が出なくなるといった事態に直面する場合があります。その原因の一つとして、地震による上水道の配管の破裂や台風等による地域停電等により建物の水回りの設備が、断水により水の利用ができなくなる場合があるからです。または、そのようなことが想定されますので、水が使える条件があるほうが、自然災害等の防災設備の一つとして設備の紹介をさせていただけたらと思います。

井水利用装置のご紹介

井戸水には、いろいろなものが溶け込んできます。そのまま利用すると変色等が問題になる場合が有ります。井水利用装置とは、水に含まれる不純物を取り除き使用目的に有った水を供給する装置です。この装置は、雑用水、災害時の必要最低限の生活用水としての使用を対象にしています。
*雑用水とは、飲料、調理、洗面など人に直接摂取される水以外の生活用水を指します。

・井水利用装置の構成

機器の説明
井戸ポンプ:井戸から水をくみ上げ供給する装置です。
フィルター:井水の濁り(粒子)取り除く装置です。
軟水装置(WB700G):鉄・マンガンを取り除く装置です。
塩素薬注器:殺菌用の塩素を注入する装置です。

・井水の不純物とは
濁り(土、砂などの粒子)、細菌、、重金属、有機化合物、鉄・マンガンなどの金属など
様々なものが、井戸水には混ざり込んでいます。

・濁りを取り除くには
フィルターで取り除くことができます。
雑用水として使用する場合は、比較的安価なフィルターで取り除くことができます。
飲み水として使用する場合には、高性能のフィルター(濾過器)が必要となります。

・細菌を取り除くには
多くの細菌は、塩素により殺菌することができます。
*水道水も塩素によって殺菌されています。

・重金属や有機化合物等を取り除くには
取り除くには、高度な水処理が必要と成ります。
雑用水として使用する場合は、高濃度でない限り取り除く必要は有りません。

・鉄・マンガンを取り除くには
除鉄・除マンガン装置で取り除くことができます。
除鉄・除マンガン装置には、イオン交換方式と接触酸化方式があります。

*イオン交換方式のほうが比較的安価で、ランニングコストも少ない方式です。

・鉄・マンガンの問題点
鉄が溶けこんでいると、空気に触れて酸化すると赤く変色します。
マンガンが溶けこんでいると、空気に触れて酸化すると黒く変色します。

 

 

井水利用装置設置のすすめ

井戸水に含まれる不純物や有害物質を除去し、塩素等で細菌類を殺菌することで、災害時には水の確保を図ることができます。井戸水のくみ上げは電気を使用したポンプの稼働で水の利用が可能となりますが、停電時の際は、手動式で、水をくみ上げることが可能です。災害時に備え井戸水の利用を考えられてみてはどうでしょうか?

外観  井水利用装置ですが、大きさは、物置くらいのスペースの中に、電気モーター、塩素注入器、除鉄・除マンガン設備が入っています。

設備の概要を下の動画で確認できます。

井水利用装置について

まとめ

ということで、自然災害等の備えとして防災設備の井水利用装置をご紹介させていただきました。井水利用装置があると、井戸水を災害時の備えとして使用できることはもちろんですが、植栽への散水設備としても利用できます。マンションやビル・ホテルなどの人が利用する建物では水の確保が最優先とされます。また、該当建物だけではなく、地域の困っている方々への手助けともなりうるこの井水利用装置が、広く使われますことを期待します。

安全作業に努め誠心誠意に工事を進めてまいります。
リフォーム会社が教える災害対策のすすめとして井水利用装置の設置をご紹介いたしました。

ぜひ装置の設置をご検討ください。
それでは、また、お会いしましょう ご安全に!!

 

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河野通明

あなぶき建設工業 河野 通明(かわの みちあき)
分譲マンションの新築工事の現場監督から、管理組合運営のサポート業務を行うフロント担当を経て、現在はマンション大規模修繕工事の現場管理に携わっております。
管理組合運営業務に携わった経験を活かして、安心・安全の工事に努めます。
保有資格:1級建築士・1級建築施工・土木施工・管工事施工管理技士・マンション管理士・維持修繕技術者・管理業務主任者
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