こんにちは。あなぶきハウジングサービスの峰と申します。
コインパーキング経営において「売上」はもちろん重要ですが、コインパーキング経営においては「運営コスト」も非常に重要なポイントとなります。
今回は「コインパーキング運営時のコスト」についてケース別に解説していきます。
1.自主管理の場合 ※オーナー様自身で運営・管理を行う
①ランニングコスト
コインパーキング運営時に発生するランニングコストは「コインパーキング機器のリース費用(機器購入の場合は不要)」・「警備業務委託費用」・「集金業務委託費用」・「定期清掃委託費用」・「電気代」等が挙げられます。
警備業務・集金業務を外部委託しない場合は、自分で苦情対応や集金業務を行わないといけません。コインパーキングは一般的に24時間365日稼働しておりますので、夜間の苦情対応等も全て対応しなければならないため、運営者には非常に大きな負担となります。また、コインパーキングの売上はオーナー様の収入となるため、毎月の売上管理や料金変更等の検討も必要となります。
②イニシャルコスト
コインパーキング運営時に発生するイニシャルコストは「コインパーキング機器故障時の修理費用」等が挙げられます。
コインパーキング運営では突発的な機器故障等による修理費用が発生する場合もあります。コインパーキング運営後数年経過すると、経年劣化・事故等による機器破損・故障により、部品の交換が必要となります。
その他にも、紙幣・貨幣の刷新時は、精算機内の部品交換等も発生するため、コインパーキング運営を検討されている方は、事前にこういったイニシャルコストの費用負担も予測しておいた方が良いかと思います。
2.管理委託の場合 ※業者へ駐車場管理のみ委託
①ランニングコスト
自主管理時で挙げた、「コインパーキング機器のリース費用」、「電気代」を除く、「警備」・「集金」・「定期清掃」等の業務を一括して管理会社へ委託する事を『管理委託方式』といいます。管理会社へ一定額の管理料を支払い、日々のコインパーキング管理を全て委託するため、自主運営の場合と異なり、オーナー様は管理上の負担を軽減することができます。また、コインパーキングの売上はオーナー様の収入となるため、毎月の売上の推移を見ながら、料金体系の変更が必要かどうか管理会社との協議も必要になってくるかと思います。
②イニシャルコスト
※イニシャルコストについては、上記1-②と同様のコストとなります。
3.一括借上げの場合 ※コインパーキング運営会社へ一括貸
①ランニングコスト
コインパーキング運営に関しては、コインパーキング運営会社への一括貸が最も多い運営方法かと思います。コインパーキング運営会社へ一括貸することで、毎月一定額の借上賃料を得ることができます。
コインパーキング機器の購入費用・メンテナンス、警備・集金・定期清掃も全てコインパーキング運営会社が行うため、管理面での負担もございません。
一括借上方式では、コインパーキング運営会社数社の内、借上賃料が最も高い業者へ委託するケースもありますが、契約当初の借上賃料が高すぎて数年も経たないうちに運営会社が賃料の減額交渉や運営撤退することもあります。長期間の借上げをしていただくよう、信頼でき、長くお付き合いができる運営会社を選ぶことが大切です。
②イニシャルコスト
イニシャルコストは基本的には発生しません。但し、契約内容により異なりますが、敷地内の除草費用等が発生する可能性もございます。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。コインパーキング運営は売上予測が最も注目されがちですが、運営コストも予測しておく事で、突発的な事象が起こってもすぐに対応できるような対策が必要です。
コインパーキング運営を検討されている方は是非ご参考ください。
峰達馬
峰 達馬(みね たつま)
長崎県出身。2020年7月入社。
入社から現在まで長崎県でコインパーキングの開発運営、月極駐車場の管理等を行っております。
コインパーキングや月極駐車場、土地活用について、皆様のお役に立てるような情報をお伝えできればと思います。
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