こんにちは。
あなぶきセザールサポートでマンション管理員の採用や指導・研修を行っている岡田です。
今回は、マンションの駐輪場の清掃を紹介します。
エントランス・エレベーターはキレイに清掃されていても駐輪場が十分に清掃されていないマンションがあります。エントランスやエレベーターは毎日清掃しているのに、駐輪場はいつやるんでしょうか?
目次
- 駐輪場の清掃チェックポイント
- 駐輪場は日常清掃範囲か?
- 駐輪場の清掃の仕方
- まとめ
駐輪場の清掃チェックポイント
マンション駐輪場も屋内・屋外とマンションにより違いはありますが、どちらの場合も止める場所を特定しやすいように自転車ラックを設置しているマンションが多いです。駐輪台数を増やす為、2段式ラックを設置している駐輪場も多くあります。私達が巡回の際、チェックするのは、床面が汚れていないかとラックが清掃されているかを見ます。
駐輪場は日常清掃範囲か?
業務委託契約書(マンション管理組合と管理会社の契約)によると、管理員が行う日常清掃の対象部分として駐輪場(自転車置き場)の記載はありますが、清掃仕様ではごみ拾い(毎回)としか書いてありません。
では、定期清掃の内容を見てみると、エントランス・廊下・階段などは年1回以上の洗浄清掃・高圧清掃とありますが、自転車置き場の記載があるマンションはほとんどありません。
管理員は勤務日には、駐輪場にごみや枯れ葉が落ちていないか確認し、あれば拾います。床部分の拾い掃き(目に見えるごみだけ掃きとる。落ち葉・吸い殻他)
契約通りに仕事を行っているわけですが、ラックの奥の部分、特に2段式ラックは箒で掃きにくく床の土埃まで除去しているマンションは少ないです。この土埃を放置して長い年月がたつと・・・苔が生えてきます!
実際に、駐輪場の苔が気になるとの話が組合様より出てきて、「管理員は掃除していない。」と言われ、私達が特別清掃に行くケースもあります。
※ラックの奥の部分の壁際は緑色に(苔)なっています。
駐輪場の清掃の仕方
では、実際に駐輪場の清掃を行った状況を紹介します。
ケース1
- 箒や刷毛をつかって、床・ラック周りの大きめのごみをとります。
- 奥の壁の汚れをスポンジで落とします。
- ホースで壁の汚れを流し落とす。床を濡らす。
- デッキブラシで床を磨く。
- ホースで洗い流す。
- スクイザーで溜った水を切ります。
作業時間ですが、3人で行い2時間かかりました。
ケース2
- 高圧洗浄機で床面を洗います。
- スクイザーで溜まった水を切ります。
作業時間ですが、2人で行い3時間かかりました。
やはり高圧洗浄機を使用した方がデッキブラシで磨く工程が減りますので、作業的には楽になります。
高圧洗浄機による床面洗浄
ケース1・2も床面の清掃で、ラック部分は入っていません。自転車が駐輪していますので作業にも気をつけなければいけません。管理員が1人で行うと6時間以上はかかると思います。
駐輪ラックは自転車が止めていると清掃は出来ませんので、空いているラックを清掃していきます。
まとめ
駐輪場も自転車を所有されている方々は毎日のように見ている所です。外だから清掃しなくてもいいのではと考える管理員がいたら間違いです。共用部分に該当しますので、清掃します。しかし、限られた時間の中での清掃には限度があります。管理員1人に任せるのではなく、ライフサポート課と担当フロントで協力し合って全てのマンションの駐輪場をきれいにしていきます。
岡田洋二
分譲マンションは管理員さんで決まる!ライフサポート課では管理員(ライフサポーター)の採用・指導・研修を行っています。清掃は“心”をモットーに、ライフサポート課6名で力を合わせ、ライフサポーターのスキル向上を目指しておりますので、宜しくお願い致します。これからマンション管理員の清掃や指導・研修などの現場に関する情報を発信していきます。
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