マンション管理員の指導・研修を行っている、あなぶきセザールサポートの岡田です。時々ですが代行員として管理員業務も行っています。
今回は、管理員が日常行っているマンション床清掃の基本の掃き掃除について紹介させて頂きます。
目次
- ほうきの種類
- マンション廊下床の掃き方
- 長尺塩ビシートのメンテナンスガイド
- まとめ
ほうきの種類
ほとんどのマンションで清掃道具のほうきとして写真の2種類が使用されています。
それぞれのほうきには、特徴があり使用場所も違ってきます。土間ほうきは、大きなごみを取るのに適していますので、マンションの外廻りの清掃に使用します。マンションの内部につきましては、自在ほうきを使用するように指導しています。
マンション廊下床の掃き方
マンション廊下床の清掃で使用するのは自在ほうきとなります。
自在ホウキはおさえ掃きに適していますのでエントランスホール・各階の廊下で使用します。(おさえ掃きとは、ホウキの穂先を押さえ気味にして掃く方法で塵や埃等を立てない掃き方です。
<管理員現地研修での資料>
ここで、とくに管理員に指導・お願いするのは、廊下の溝(寒冷地のマンションでは溝はありません。)部分も自在ほうきで掃くようにすることです。
※廊下の側溝は、自在ほうきを斜めにして掃きましょう。
側溝はドレインから離れた方からドレインに向かって掃いてきます。
では、実際に私が管理員代行に入った際の現場での写真です。
清掃前の床です。汚れていないようにみえますが・・・
自在ほうきで掃いてみると、塵や埃等が出てきます。
集めるとこんなにも集まりました。
掃き掃除がじっかりされていないと、モップを掛けても床を汚すだけです。
このマンションだけが、汚れているわけではありません。
下の写真は、同じく代行に入った別のマンションですが、同じように自在ほうきで掃いてみると、塵や埃等が出てきます。
これらの、マンション廊下床の仕上げ材は「長尺塩ビ防滑シ―ト」貼りです。開放廊下型のマンション廊下の床材としては最も多く施工されている仕上げ材になります。
長尺塩ビシートのメンテナンスガイド
マンションの解放廊下床は、防水性と美観・高級感の向上などから長尺塩ビ防滑シート貼り仕様になっているマンションが多いです。防滑とは滑りにくいように表面に模様のように凸凹がある床です。
長尺塩ビシートメーカーのメンテナンスガイドによりますと、
A)日常の手入れ
日常の清掃は毎日必ず実施してください。
ゴミ、砂等はほうき、化学雑巾、掃除機等で取り除いてください。塵・埃等は固く絞ったモップや雑巾で水拭きするか、化学雑巾で取り除いてください。汚れがひどい所は中性洗剤で洗浄します。
まとめ
掃除は誰にでも出来ますが、一生懸命掃除をしても間違った掃除方法ではキレイになりません。それどころか、汚してしまうこともあるのです。私達は掃除のプロとしての知識と技術を磨き快適な住生活を提案し続けます。
岡田洋二
分譲マンションは管理員さんで決まる!ライフサポート課では管理員(ライフサポーター)の採用・指導・研修を行っています。清掃は“心”をモットーに、ライフサポート課6名で力を合わせ、ライフサポーターのスキル向上を目指しておりますので、宜しくお願い致します。これからマンション管理員の清掃や指導・研修などの現場に関する情報を発信していきます。
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