結露にお悩みの方必見! 結露対策①~換気編~

眞田孝彦

こんにちわ、あなぶきセザールサポート東京東支店の真田です。

みなさん、冬場の「結露」に悩んでいませんか?
マンションや戸建てに住んでいる多くの方がこの結露に悩んでいると思います。
フロント業務をしていますと、時に「漏水事故」の対応をすることがあります。
ある時お客様から「漏水しているようなので見に来てください。」との連絡を頂き、専門業者の方と現地調査しました。
調査した結果、漏水と思われた水濡れは多量の結露だった、ということもありました。
この場合、漏水事故ではなかったことは一安心なのですが、今度は結露の対策、というのもなかなか難しいものです。

今回から数度に渡り、この窓に起きる、いや~な結露を少なくする方法をご案内します。

目次

  • なぜ結露が起こるの?
  • 結露を防ぐ方法はないの?~換気編~
  • まとめ

 なぜ結露が起こるの?

そもそもなぜ結露は起こるのでしょうか?結露の仕組みについて簡単にご説明します。
空気には「水蒸気」が含まれています。空気は暖かいほどたくさんの水蒸気を含むことができ、逆に冷たければ水蒸気を含むことのできる量が少なくなります。

その水蒸気の量の限界を「露点」といい、それを超えると「結露」が発生します。
例えば室内温度20℃で湿度が60%だとしたら、室内温度が12℃(=20℃×60%)が露点となります。
つまり窓ガラスが12℃以下であれば結露が発生することになります。

結露はカビやダニの原因となり、カビやダニはアトピー性皮膚炎、小児ぜんそく、アレルギー性皮膚炎の原因の一つとも言われています。
また、場合によってはお部屋内のクロス(壁紙)の剥がれやシミの原因にもなり、まさに百害あって一利なしでしょう。

 

結露を防ぐ方法はないの?~換気編~

では、この結露を防止する方法はないのでしょうか?
住宅の快適性を求めるのによく言われる4つの条件があります。
『高断熱』、『高気密』、『計画換気』、『全室冷暖房』です。
RCコンクリート造のマンションでは気密性は十分に確保されています。
問題は「換気(機械換気)」と「断熱」ではないでしょうか。

空気には水蒸気が含まれていることは前述しましたが、当然ながらこの水蒸気(水分)の多い空気を外に追い出すことができれば結露は発生しません。
つまりは換気(空気の入れ替え)が非常に即効性があり、費用のかからない対策であると言えます。

しかし、結露の発生は冬の寒い時期のため、暖房効率も考えなければ生活上とても大変です。
結露がよく発生する場所は、北側のお部屋や玄関付近など、温度の低い場所です
寝室にしている場合、起きてすぐに窓を開けて換気すると良いです
もちろんリビングの窓なども結露は発生しますので、換気が重要になってきます。

マンションではシックハウス(新築住宅などでホルムアルデヒド等の有機剤が原因で発生する頭痛やめまい)を防ぐために、2003年7月の建築基準法改正で「24時間換気」が義務付けられました。
電気代がもったいないから、音がするから、といった理由で換気をオフにしている方もいらっしゃるようですが、24時間換気は結露対策にもなりますし健康面の観点からも、常時付けておくことをおすすめします
お風呂場やトイレの換気扇も付けっぱなしにしても良いでしょう。

 

まとめ

結露では換気の重要性が指摘されることが多く、たしかに換気してお部屋内と外気との温度差が少なくなれば結露は解消されますが、寒い冬の時期にずっとこの対策をすることは現実的に難しい部分もあるかと思います。
次回は「断熱」の観点から、物理的に改善できる方法をご紹介します。

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眞田孝彦

あなぶきハウジングサービス 北関東支店:真田 孝彦(さなだ たかひこ)
東京都内、埼玉県内でマンション管理業務(フロント)に従事しておりました。マンション管理士・マンション維持修繕技術者の視点からも、お客様が安心・安全・快適に生活していただけるようサポートすることを心がけています。
保有資格:管理業務主任者・宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー2級
趣味:Jリーグ観戦、子どもと遊ぶこと
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