マンションは「オートロック設備」や「防犯カメラ設備」があること、多くの世帯が同じ建物に住んでいることを理由に戸建て住宅と比べ防犯性が高いと言われています。
しかし、マンション等の共同住宅でも毎年10,000件前後の侵入窃盗が発生していることも事実です。
そこで、今回は泥棒(空き巣)に狙われやすいマンションの特徴をご紹介したいと思います。
オートロック付きマンション
冒頭に、マンションはオートロック設備があるから防犯性が高いと述べましたが、実はオートロック付きマンションが泥棒の標的となることは少なくありません。
それは「オートロック設備があるから不審者は入ってこれない」と過信し、玄関や窓の施錠意識が低下している居住者が多いという理由によるものです。
過去にはオートロック付きマンションを標的にしていた空き巣が居たことも確認されています。
オートロックも万能ではありませんから、自宅の施錠は戸建て住宅と同様に徹底するよう心掛けましょう。
新築マンション
新築または築浅のマンションも泥棒の標的となりやすい要素を秘めています。
引越しして間もないため、近隣住民に顔馴染みが少なく、不審者が徘徊していても気づきにくい傾向があります。空き巣等の侵入窃盗犯は、事前に下見をすることが多く、下見をしていても怪しまれにくい新築マンションは狙われやすいです。
賃貸マンション
賃貸マンション、とりわけ単身者の多いワンルームマンションは、日中に不在になる住戸が多いこと、居住者間で顔見知りが少ないこと、分譲マンションに比べ入退去も盛んなため大きな荷物を搬出していても引越しと思われ怪しまれないこと等の理由で泥棒の標的となりやすいです。
1階へ侵入しやすいマンション
泥棒のマンションへの侵入経路は主に玄関と窓です。
低層階では窓からの侵入が多く、上層に移るにしたがって玄関からの侵入の割合が増加します。
低層階で窓からの侵入が多いのは、1階住戸への侵入の多くが窓からの侵入であるからです。
また、もうひとつの侵入経路であるマンションの各住戸玄関へ到達するためには、1階からマンション共用部内に侵入する必要があります。
つまり、マンション1階への侵入が容易であることが泥棒に狙われやすくなる原因の一つといっても過言ではありません。
ご自宅のマンションの1階部分が侵入を容易とするような作りになっていないかご確認ください。分譲マンションならば、防犯カメラの設置やセンサーライトの設置を管理組合で実施することで防犯面の強化を図れます。
1階に居住されている方は、窓の施錠管理を徹底すると共に、個人で実施可能な防犯対策(二重ロックや防犯フィルム等)を是非ご検討ください。
公園に面しているマンション
マンションのすぐそばに公園(又は公共性の高い施設)がある場合も注意が必要です。
公園等の公共性の高い施設が近隣にあることで人通りが増え、防犯面にプラスに働くこともあります。
しかし、新築マンションのところでも述べましたが、空き巣等の侵入窃盗犯は、事前に下見をすることが多いです。公園等、誰が居ても不審に思われない公共性の高い施設は下見をする場所としては最良の場所となってしまいます。公園等からご自宅がどのように見えるのか一度確認することをお薦めいたします。
交通量の多い道路や線路のそばのマンション
交通量の多い道路、そして線路。この二つに共通することは騒音です。
侵入窃盗犯がドアやガラスを破るときに大きな音が発生します。
周辺の騒音で、この侵入音がかき消されてしまう環境にあるマンションは、泥棒からすると狙いやすいマンションなのかもしれません。該当するマンションに居住されている方は、防犯対策を強化することを検討した方が良いでしょう。
まとめ
取り巻く環境によって侵入窃盗犯から狙われやすくなるマンションがあることをご理解いただけたかと思います。戸建て住宅に比べ、マンションが防犯面に優れているといって過信してはいけません。その心の隙を犯罪者は狙っています。
しかし、個人が周辺の環境を変えることは大変困難ですので、ご自宅の防犯対策を強化して自宅が被害に遭わないようにすることが現実的な対策になります。
次回は、簡単に個人でできる防犯対策についてご紹介いたします。
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