ひとつの建物内に複数の住戸が共生しているマンションには、快適な生活を保つ為にルール(管理規約)が存在します。
今回は、管理規約内にある使用細則に定められている可能性のある禁止事項をいくつかご紹介いたします。
目次
- ①バルコニーでの喫煙(共用部での火気の使用禁止)
- ②窓ガラス等の改良
- ③共用廊下への私物放置
- ④重量物の搬入
- ⑤テレビ・ラジオ・ステレオ等の音量
- ⑥楽器の演奏
①バルコニーでの喫煙(共用部での火気の使用禁止)
近隣バルコニーからの受動喫煙が社会的問題になっていることで、マンションのバルコニーでの喫煙行為に関する質問が多数管理会社に寄せられるようになりました。
管理規約に「共用部での喫煙」が禁止事項として記載されていた場合、共用部に当たるバルコニーでの喫煙はやってはいけない行為に該当します。
喫煙行為については明記されていないが、「共用部での火気の使用」が禁止されていた場合も、バルコニーでの喫煙はできません。
この場合は室内で喫煙していただくほかありません。『マンション居住の愛煙家へ|マンションでの喫煙トラブルを避けるには?』に詳しく記載しています。合わせてご確認ください。
②窓ガラス等の改良
マンションの窓ガラスは一般的に共用部扱いとなります。
管理規約では、マンション管理組合の許可無く、防犯、防音又は断熱等の性能向上を目的とした窓ガラスの改良を禁止している場合があります。
窓ガラスの改良は、マンション管理組合の計画修繕内で行なわれるべき工事であることから、このようなルールが定められていることがあります。住戸によって窓ガラスの見た目が異なると、外観上の見た目が大変悪くなる点からも、窓ガラスの改良をマンション管理組合の許可制とするこのルールは理に適っています。窓ガラスを変更しようと考えている場合は注意が必要です。
③共用廊下への私物放置
玄関前や共用廊下に植木鉢、物置、自転車等の私物を置くことが禁止行為に該当する場合があります。通行の妨げとなることが主な理由です。
建築基準法では、共用廊下の片側に部屋がある場合、1.2メートル以上の幅を確保することが定められています。共用廊下は非常時に主要な避難経路になります。したがって、法律でこのように定められています。
この法律に準拠して管理規約に共用廊下への私物放置を禁止することが記載されているのです。
④重量物の搬入
お部屋内(いわゆる専有部)にもいくつかの禁止事項があります。
意外と知られていないのが、重量物の搬入です。
建物の構造体に影響を与えるような重量物、例えば大型の金庫やグランドピアノの室内への搬入が規制されている場合があります。
購入後、いざ搬入する段階で管理規約の禁止事項となっていることに気付き、泣く泣く搬入を断念することになった事例も実際に発生しています。
⑤テレビ・ラジオ・ステレオ等の音量
お部屋内での音量にご配慮いただくことは、マンションに居住されている皆様はご存知のこととは思います。騒音トラブルの原因となるこれらの行為も管理規約で明確に禁止されていることが多いです。
どれくらいの音量までは大丈夫と明確に記載されているケースは稀ではありますが、「隣の迷惑になっているかも」という思いがマンション生活ではとても大切になります。特に夜間は音が響きやすいので、その点も考慮していただければ、よりトラブルを回避できるようになるでしょう。
⑥楽器の演奏
⑤に関連する禁止事項になりますが、マンションでの楽器の演奏は騒音トラブルの原因になるケースが多く、管理規約で禁止されていることがあります。
また、「○時~○時の間は楽器の演奏を禁止する」といった制限が管理規約に記載されている場合もありますので、マンションで楽器の演奏を考えている方は事前に管理規約を確認しましょう。
管理規約を遵守することは、そのマンションに居住する者の義務になります。
いずれもマンションの居住者が全員が快適な生活を送るためのルールです。
管理規約はマンション毎に異なりますので、お住まいのマンションではどのような行為が禁止されているのか、この機会にご確認いただければ幸いです。
マンションでのペット飼育でも、戸建て住宅には無い注意事項があります。詳細を『マンションでペットを飼う時に注意するべき5つのこと』に簡単にまとめています。是非ご覧ください。
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