以前、「スカイツリーに雷が落ちた」というニュースを見たことがあります。
「雷が落ちて、中の人や建物は大丈夫なのかな…」と思う方もいると思いますが、大丈夫なのです。
スカイツリーは年間で10回も落雷が集中するらしく、雷観測装置が置かれ、放送建物の雷対策に利用されているそうです。
今回はマンションに設置されている「避雷針」についてお話をしたいと思います。
避雷針とは
「そもそも避雷針とはなんだろう」と思っている方もいらっしゃると思います。
避雷針とは、マンション等、建物の屋上に設置されている避雷設備です。
避雷設備とは雷を避けるためのものではなく、建物に雷が落ちた際に建築物や設備に悪影響を及ぼすことなく雷を外に逃がす役割をしております。
建築基準法第33条では、
高さ20メートルを超える建築物には、有効に避雷設備を設けなければならない。ただし、周囲の状況によって安全上支障がない場合においては、この限りでない。
と定められています。
避雷針の設備点検
マンションに避雷針は付いているけど、過去に点検したことがないと…いうことはありませんか。
万一、避雷針が役割を果たしておらずにマンションに雷が落ちてしまった場合に、マンションの設備が壊れてしまう恐れがあります。
避雷針の点検は法定点検ではございませんが、各種避雷設備はJIS42014.1に基づき検査することが決まっています。避雷設備は年1回以上検査を行わなければならないとも示されています。
避雷設備の検査におけるチェックポイント
飛来設備の検査は細かく分けると20〜30の点検項目がありますが、主なポイントとしては以下の通りです。
・突針の設置状況と外観の異常など
・避雷針ポールおよび支線のさび、腐食等の外観チェック
・取り付け台の外観チェック
・配線のチェック
・接続部チェック
・接地抵抗の値のチェック
まとめ
みなさん避雷設備、また避雷針についてわかりましたか。
ちなみに8月が一番雷の多い時期だそうです。
それまでに改めて自分の所有しているマンションの避雷針が正常に役割を果たしているか確認してみてはいかがでしょうか。
すこしでも皆様のお役に立てればと思います。
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