知らないと大変?!三大疾病ってなに?

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こんにちは!あなぶきインシュアランスの香川です。

マスクをしているので外気だけでなく自分の息も暑くてしかたないですね。でも室内は冷房が効いているので、室内外の気温差で夏バテしやすくなっていますから、しっかり栄養と睡眠をとって体調を整えていきたいですね!

さて、前々回にこの夏は特に脱水状態にならないよう、いままで以上に気を付けましょう!とお話をしましたね。
忘れている方はこちらから→マスクは危ない?!気づかぬリスクに注意!!
脳梗塞についてお話をしましたが、今回は『三大疾病』についてお話をしたいと思います。

 

『三大疾病』という言葉はご存じですか?

これは日本人の死因の上位を占めている病気のことをいい、
①悪性新生物(がん)②心疾患 ③脳血管疾患
この3つが日本人の死因の半分を占めます。

出典:平成30年(2018)人口動態統計(確定数)の概況 第6表

心疾患ってどんな病気?

虚血性心疾患

1.狭心症
狭心症は心臓に栄養や酸素を送るための血管である冠動脈が何らかの原因で細くなってしまう病気です。
血液の量が少ないため、身体を動かすとすぐに心臓が酸欠状態になってしまい、胸の痛みや違和感・息苦しさ・吐き気・嘔吐などといった症状が現れます。

2.心筋梗塞
心筋梗塞とは、冠動脈が詰まって血液が流れなくなり、心臓を動かしている筋肉である心筋が壊死してしまう病気です。壊死した心筋は再生しません。心筋が壊死すると、心臓から充分な血液が全身に送り出せなくなり、迅速に治療しないと死に至る恐れがあります。
狭心症は多少なりとも血液が流れているのに対し、心筋梗塞は完全に血流が遮断されているため、心筋梗塞の方がより危険な状態といえます。

不整脈

心臓の鼓動は一定のリズムで打たれていますが、何らかの原因でリズムが乱れた状態を不整脈といいます。
・心房細動
・心室細動
といった疾患は耳にしたことがあるかもしれませんが、それ以外にも多くの疾患があり、『不整脈』はそれらの総称として使われています。
脈が飛ぶ感覚・動悸・冷や汗・吐き気・めまい・意識消失などの症状が現れますが、その中でも心室細動は数秒間で意識を失い、除細動を行わないと数分以内に死に至る危険なものです。

心不全

心不全とは心臓の機能が低下している状態を指します。

急に心機能が低下した場合を『急性心不全』、普段から持続的に心機能が低下している場合を『慢性心不全』と区分しています。
心不全になる原因は心筋梗塞・不整脈など多くのものがあり、息切れ・身体のだるさ・食欲低下・呼吸困難感・むくみなどの症状が現れます。

脳血管疾患ってどんな病気?

■脳卒中
脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などの脳の血管が破れたり詰まったりする脳血管の病気の総称です。

脳梗塞

脳の血管の一部が血栓により詰まり、その先にある脳細胞に十分な血流が行かず、脳細胞がダメージをうける病気です。脳梗塞が起こってから4~5時間以内に血栓を溶かす治療を行うことができれば、障害が残らない可能性もあります。しかし、必ずしも早期に治療を開始できるわけではないため、障害が残るケースも多いです。
脳は場所によって果たしている役割が異なりますので、手足のまひ、言語障害、嚥下障などダメージを受けた場所によって現れる症状が異なります。

くも膜下出血

くも膜下出血は脳を覆っているくも膜の内側で出血することで起こります。くも膜下で出血が起きると、頭蓋内の圧力が急激に上昇して脳が圧迫されることによって、呼吸や循環が停止し死に直結することもあります。
突然バットで殴られたような痛みや、吐き気、意識を失うこともあります。

脳内出血

何らかの原因により脳の血管が破れて、脳の中に出血を起こす病気です。出血による血の塊が脳を圧迫したり、脳にむくみが起こったりして、脳の機能が障害されます。
症状は頭痛や吐き気、嘔吐、手や足の運動麻痺・感覚障害などさまざまです。出血量が多い場合には生命に危険が及ぶこともあります。

 

なぜ三大疾病に備える必要があるの?

日本人の約半分の命を奪っている三大疾病ですが、医療もどんどん発展しているので適切な治療をすれば助かることも多くなりました。
ただ、費用がかかることには変わりありませんし、脳卒中にいたっては後遺症が残ることもあります。

では具体的にみてみましょう。平成29年の脳血管疾患によって治療を受けた方のデータによると、

■平均入院日数:78.2日
■平均医療費:162万円
(参考データ:厚生労働省 平成29年患者調査)

この医療費はあくまでも平均なので、症状によって実際の金額は異なります。また、高額療養費制度もあるので実際の自己負担額はこれよりも少なくてすみます。

しかし、それで安心してはいけません。
注目すべきは入院日数。約3か月です。
個室に入れば差額ベッド代、入院期間中の食事代、場合によってはおむつを使うこともありますからおむつ代、口腔ケアのための使い捨てスポンジ、パジャマ類をレンタルすればその費用などなど。
もちろん自分で用意すればよいのですが、おむつなどは消耗品なので少なくなれば用意してくださいねと病院側から言われます。
入院期間が長いため、このような雑費が意外と負担になります。

無事に退院できても例えば手足に後遺症が残ってしまった場合、自宅をリフォームしなければいけないこともあります。
さらに、重度の後遺症が残ってしまうと介護が必要ですよね。介護はどなたがされるでしょうか?
生命保険文化センターが実施したアンケート調査によると、世帯主または配偶者が要介護状態となった場合、
公的介護保険の範囲外の費用として毎月約17万円必要とされています。また、リフォームの費用は約250万円と想定されています。
厚生労働省の調査によると、介護者の7割は家族です。介護・看護のために離職する人は年間10万人を超えるという調査結果もでており、その世帯の収入が減り、介護に費用がかかります。
家族の誰かが要介護になると、家族は肉体的、精神的、経済的に大きな負担を抱えることになるのです。

どうやって備えたらいいの?

なによりも病気にならないのが一番です。これらは生活習慣病でもあるので、普段の生活で気を付けていればリスクを減らすことはできるでしょう。
ただ、どんなに気を付けても完全に防ぐことはできません。
次にできることは三大疾病になってしまった場合にしっかりと治療が受けられるよう、治療費や収入の減少など経済的なリスクに備えておくことです。お金に対する心配がなくなるだけでも、患者も介護者もストレスはかなり減ります。
そこでこれらのリスクに備えられる保険をご紹介します。

医療保険

医療保険は、病気やケガなどによる入院や手術などに対して給付金が支払われます。
多くの方は、30日や60日を限度に入院日額を設定していると思いますが、三大疾病は入院期間が長くなりやすいので日数無制限で保障するものや、三大疾病になった場合にまとまった一時金が支払われるものなどもあり、保障を充実させることもできます。

就業不能保険

就業不能保険は、三大疾病を含む病気やケガが原因で働くことができない場合に給付金が支払われる保険です。この保険により、三大疾病が原因で長期にわたって入院や治療が続いたり、後遺症によって以前のように働けなくなったりした場合の経済的なリスクが保障されます。

就業不能保険の保険金の受け取り方としては、毎月一定額を年金形式で受け取る方法が一般的ですが、一時金として受け取る方法を選択できるものもあります。

 

保険料払込免除特約

通常の生命保険では、不慮の事故で180日以内に所定の障害状態になった場合には、その後の保険料払込が免除される仕組みとなっています。さらに「(特定疾病)保険料払込免除特約」をつけることで、三大疾病になった場合にもその後の保険料払込が免除されます。

三大疾病になってしまうと収入の減少や医療費の負担、死亡リスクの増加など保険の必要性が高くなります。そんな状況の中で、保険料を払えず保険を解約せざるを得ないことになると状況をさらに悪化させてしまいます。保険料払込免除特約はそのようなリスクに備えるための特約です。ただし特約をつけることで保険料が上がるため、必要性をよく考えて特約をつけるのかを判断しましょう。一般的には、その保険の必要性が高いほど、終身払いなど保険料の払込期間が長いほどメリットが大きくなります。

ここに注意!

三大疾病は通常はがん・心疾患・脳血管疾患のことを指すのですが、保険における三大疾病は、以下のように範囲が限定されていることがあります

  1. がん→悪性新生物(上皮内がんは含まない)
  2. 心疾患→急性心筋梗塞
  3. 脳血管疾患→脳卒中(脳内出血・くも膜下出血・脳梗塞)

このように三大疾病の定義が異なるため、診断書の病名が違うことで保障の対象から外れてしまう場合も少なからずあります。すでに保険に加入されている方は一度内容を確認しておくことをおすすめします。
なお、最近はこの三大疾病の保障範囲を広げる傾向にありますのでこれから保険加入される方はご安心ください。

まとめ

実は私の祖母も脳梗塞で約5年寝たきり状態です。2回脳梗塞を発症、2回目は私の目の前で起こりました。1回目の脳梗塞ですでに脳が大きなダメージを受けており、嚥下障害による誤嚥性肺炎によって一時は危なかったのですが、なんとかリハビリにより回復しつつあるところで、2回目を発症してしまったのです。
患者の苦労も、介護者の苦労も間近で見てきたからこそ、皆さんにはしっかりと自身のこと、家族のことを考えていただけたらと思います。

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