豪雨災害で被災!使える保険って??

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あなぶきインシュアランスの香川です。

2017年7月九州北部豪雨、2018年7月の西日本豪雨に続いて、2020年7月九州豪雨による被害が発生してしまいました。災害で被害を受けられた方々へ心からお見舞い申し上げます。

(前回、脱水症状とそれに伴うリスクについてお話をして、今回は医療保険についてお話をするつもりでしたが、急遽予定を変更させていただきます)

近年、『記録的な大雨』による『大雨特別警報』をニュースで目にすることも増えてきました。
今回はひとたび起きると被害が甚大な水災に対応できる保険についてご紹介します。 災害への対策方法の一つとして、参考にしていただければと思います。

※この記事は2018年7月12日の記事を加筆修正しております。

火災保険の水災補償とは?

火災保険の水災補償の概要は以下の通りです。

<水災補償とは>

台風、暴風雨、豪雨等による洪水、融雪洪水、高潮、土砂崩れ、落石等の水災によって保険の対象が損害を受け、その損害の状況が次の(ア)または(イ)のいずれかに該当する場合をいいます。
(ア)保険の対象に再取得価額の30%以上の損害が生じた場合

(イ)建物が床上浸水(※1)または地盤面(※2)より45cmを超える浸水を被った結果、保険の対象に損害が
               生じた場合

※1:床上浸水とは、居住の用に供する部分の床(畳敷または板張等のものをいい、土間、たたきの類を除きます。)を超える浸水をいいます。
※2:地盤面とは、建物が周囲と接する位置をいいます。ただし、床面が地盤面より下にある場合は、その床面をいいます。

ここでポイントとなるのは「(ア)または(イ)のいずれかに該当する場合」の部分です。
例えば建築費が2,000万円の一戸建て住宅だと(ア)の場合、600万円以上の損害が発生していないと対象となりません。
ただ(イ)の場合だと、損害額にかかわらず床上浸水または地盤面から45cmを超える浸水を被っていると対象となります。

損害額が大きくなかったとしても床上浸水するような事故であれば、保険は適用できます。
また土砂崩れ(崖崩れ、地滑り、土石流または山崩れ)も水災補償で対応が可能です。

なお、水災補償は多くの保険会社で「補償を付ける、付けない」が選べます。このため、契約時に水災補償を付けていない火災保険契約はよくあります。

水災補償を付けていない場合、今回のような豪雨災害について火災保険では対応できません。この点についてはご契約の内容を事前によくご確認いただくことが必要です。

水災発生時の事故対応の流れ

豪雨災害が発生した場合、すぐに保険会社へ連絡ができなかったり、保険証券が手元になかったりもします。
その場合の対応方法を簡単にまとめています。

水災発生時の事故対応の流れ

①損害状況の写真をたくさん撮影する
ポイントはとにかくいろんな角度からたくさん写真を撮影すること、です。
家財にも火災保険をかけている場合、家財の被害状況の写真もたくさん撮影しておいてください。
また、地面からどの程度の高さまで水がきたかなど、壁面等に跡が残っている写真も余裕があれば撮影しておくのがおすすめです。

②保険代理店や保険会社へ連絡する
保険証券が手元になかったとしても、本人確認ができれば事故の受付は可能です。
本人確認及び契約確認のために下記のような情報が必要です。
・契約者氏名
・登録の電話番号
・契約者住所
・物件所在地

広域災害の場合、証券が手元にない場合も多くありますので、このような情報をお伝えいただくことで事故の受付が可能となります。

③鑑定人による被害状況の確認を受ける

水災の場合は、保険会社の派遣する鑑定人が現地を必ず確認します。これは、水災補償の対象となるかどうかを確認するためです。
事故受付をしてから、現地に訪問する日程の調整などを行い現地を確認するのですが、被災地の状況によってはすぐに行けないことも想定されます。では、この状況確認が済むまで片付けできないのかというそうではありません。

①で撮った写真を残しておけば、片づけを行ってしまっていても後日保険会社へ状況を伝えることが可能です。

事前にやっておくといいこと

契約時にお客様登録をしておきましょう。

現在、各保険会社では各契約者専用のQRコードを読み込んでお客様情報を登録していただくことを推奨しています。ネット環境があれば、保険の情報を確認することができたり、保険代理店が休みの時でも事故の報告ができたりするのがひとつのメリットです。
また、保険会社によっては、広域災害により被災した地域にお住まいのかたへ保険会社から安否確認のご連絡を差し上げたり、場合によってはそのまま事故受付をしたりすることも可能です。

被災して混乱している中ですぐに保険の情報や電話番号等を調べるのは困難だと思います。万が一の時に保険会社から連絡してもらえるとなると安心ですよね。

保険代理店からお客様登録について説明があったときには、忘れずに登録しておきましょう!

まとめ

今回のような豪雨災害は起こらないことが一番ですが、いつ、どこで災害が起きるのか誰にもわかりません。起こってしまった時に保険に入っていれば復旧費用にあてることが可能です。

市区町村が発表しているハザードマップや過去の災害状況、付近の河川などを考えて、水災補償を検討いただくことをおすすめします。

また災害が発生した際には、本記事が少しでも被災された方々のお役にたてれば幸いです。

一日も早い被災地の復旧を願っています。

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