基礎工事ってどんな工事?~工程と施工時のチェックポイントを解説~

野嶋隆多 野嶋隆多

こんにちは。あなぶき建設工業の野嶋です。

マンション・ビル等の新築の現場管理を経て、現在は主に大規模修繕、改修工事の巡回管理をしております。

新築現場と修繕・改修現場では業務のスタイルが違うことから、いまだに初めて経験することがたくさんあり勉強の日々です。

そんな業務の中での発見や気づきなどを発信し、

少しでもブログ読者の皆様に有益な情報がお届けできれば幸いです。

 

本記事では、建築工事に興味があるけど、工事現場まで足を運んで見学をするのは大変だな~と思われている人のために、私が体験していることを書いていこうと思います。

今回は、建物を建てる最初の段階「基礎工事」について、工事の流れやどんなことを現場監督がチェックしているかをお話しします。

 

①基礎の種類

基礎工事は建物を建てるためには無くてはならない工事であり、どんなに上屋を頑丈に造ったとしても、その下の基礎が貧弱だと、足元から崩れてしまうなんてことも。だからとても重要な工事の一つと言えます。

基礎にも杭基礎、べた基礎、布基礎など種類があります。

マンションやビルなどには杭基礎、住宅などにはべた基礎が多く採用されております。現在、私が現場担当している工場増築工事は布基礎が採用されています。

杭基礎              べた基礎              布基礎

 

②建物の位置

基礎工事に取り掛かる前に先ず、建物の建つ位置を確認する必要があります。
今回は工場敷地内の既存アスファルト舗装の上に墨を出して建物位置を確認します。それを設計監理者に確認していただいてから基礎工事のスタートです。

     

③根切り~捨てコンクリート打設

『根切り』とは基礎を造るための掘削作業です。この時、設計図通りの深さまで掘削ができているか確認します。次に根切りした地盤面は柔らかいので、固く安定した地盤面にするため砂利や砕石を根切りした部分に敷き詰めます。敷設した砂利の厚み、転圧機による地盤面の締固め状況を確認します。

そして『捨てコンクリート』を打設します。これも同様に所定の厚みが確保されているかの確認をします。捨てコンクリート打設の目的は、この上に墨出しをして、鉄筋の組立、型枠の建て込みをしやすくするためです。

                      

④基礎配筋

ここからが基礎本体の工事になります。『配筋』とは鉄筋の組立てのことを言います。設計図通りに配筋できているかを確認します。一言に基礎と言ってもベース、地中梁、柱と部位があり、それぞれ使用する鉄筋の太さや配筋方法が違います。配筋方法は建築基準法にも定められており、これを間違ってしまうと違法建築になってしまうので、慎重にチェックをします。鉄筋業者による自主検査、元請施工会社による社内検査、設計監理者による検査と繰り返しチェックをします。

配筋はコンクリートを打設してしまうと、見ることができなくなるので配筋写真をしっかりと残しておきます。部位ごとに鉄筋の本数、太さ、間隔など後からでも工事当時の配筋に間違いがなかった証拠写真になります。

⑤型枠建て込み

基礎の配筋が完了したら、コンクリートを流し込むための『型枠』を設置します。この工事は型枠大工という型枠専門の大工さんに行ってもらいます。

配筋もそうですが、これも基礎に必要な寸法をしっかりと確保する必要があるので、慎重に型枠寸法のチェックをします。また型枠が傾いたり、真っ直ぐに通りが通っていないかなどもチェックします。

鉄筋と型枠との間『かぶり』といいます。これにも必要な寸法が決まっていて、小さすぎるとNGです。なぜなら、かぶりが小さいとコンクリートが剥がれ落ちる『爆裂』の原因となるからです。

この工場は鉄骨造なので鉄骨柱を固定するアンカーボルトも今回はセットします。

以上のようなチェックをして型枠設置が完了し、いよいよコンクリート打設となります。

⑥コンクリート打設

コンクリートがプラントからミキサー車で運ばれてきて先ず行うのが、受入検査です。

コンクリートの温度、柔らかさ、空気量、塩化物量の確認です。コンクリートも使用する時期、用途によってセメント、砂、砂利、水、添加物が様々です。設計図の通りとなっていることを確認して、やっとコンクリート打設がスタートです。

コンクリート打設方法はクレーン車によるホッパーを吊り下げての打設です。『ホッパー』とは、底に開閉式の扉がついている大きなバケツのようなものです。

型枠内に流し込んだコンクリートをバイブレーターで締固めをしていきます。これがしっかりとできていないと、ジャンカができてしまいます。『ジャンカ』とは一部にコンクリートがきれいに流し込めずに巣穴状態になることです。もちろんコンクリート強度の低下につながります。そのため、この作業にも熟練の技術が必要となります。

まとめ

工事の規模により、各手順に違いはありますが、以上の内容が主な基礎工事の流れとなります。
表にはあまり見えてこない基礎ですが、建物が存在する間、その建物を支え続ける重要な役目があります。
だからこそシビアな複数の目でチェックをしなければなりません。
この後工程の上屋もしっかりと管理していきたいと思います。

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野嶋隆多

野嶋隆多

あなぶき建設工業 野嶋 隆多(のじま りゅうた)

2015年、マンション新築をメインとする建設会社の現場監督を経て入社。
現在は主にマンション大規模修繕工事を四国4県を股にかけて管理をしています。
業務では安全第一でこれからも取り組んでいきたいと思います。

保有資格 一級建築施工、土木施工、管工事施工管理技士
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