さて今回は、実際に管理会社の変更を行ったあるマンションの管理組合様の2つ目の事例をご紹介したいと思います。
以前ご紹介した事例①はコチラ
目次
- 1 問い合わせのきっかけ
- 2 候補管理会社を選ぶ
- 3 まとめ
1 問い合わせのきっかけ
あるマンションの理事からお電話をいただきました。多くの場合、管理会社の比較検討をしようとする場合、理事長からご連絡いただくことが多いのですが、こちらのマンションでは、役割を分担するため、理事の中で管理会社の比較検討事務担当の理事をお選びになったようです。理事長だけに負担がかからないようにするためにする一つの方法ですね。後日お会いしてあらためてお話を聞くことになりました。
【マンションデータ】
・熊本県熊本市 ・総戸数約100戸 築9年 ・現管理会社 全国展開大手管理会社 |
■なぜ変更を考えているのか
・修繕工事の見積もりが1社からしかでてこない。
・長期修繕計画の見直しに対して消極的。
マンションの修繕工事ですが、修繕箇所によりますが100万円以上の金額になることもしばしばあります。皆さんがお買いものをする場合、高額であるほど、他店と比較しますよね??修繕も同様に、高額になる場合はまずは数社からの見積取得が一般的です。ですので、今回のケースは管理組合寄りの立場にたっていないということが言えますね。
また、具合が悪くなった箇所から無計画に工事をしてしまって、いつの間にか皆さんの大切なお金が少なくなっていた・・・そのような事態を避けるためにはしっかりした計画が必要です。分譲当時に長期修繕計画はありますが、人と一緒で年数と共に痛んでいく箇所・スピードはマンション毎に違ってきますので、最初の計画が実状にそぐわなくなってしまうことはよくあることです。したがって定期的な見直しは必須です。この見直しは専門性が要求され、時間もかかる作業となりますので、現管理会社が見直しに消極的になってしまっていることがお話から見えてきました。
2 候補管理会社を選ぶ
今回の管理組合では、地元のマンション管理組合で構成するNPO法人に加入されていました。分譲マンションの場合、他のマンションではどのような管理が行われているのか分からない、そのような悩みを抱えられているケースも多く見受けられます。そこで、お互いのマンションの情報交換などを目的にNPO法人に加入したとのことでした。本ケースでは、NPO法人からアドバイスを受け、候補管理会社を8社選定し、見積もりを取得することになりました。
3 まとめ
さて、みなさんのマンションでは管理のご検討をされたことはありますか?参考になれば幸いです。
今回のポイントです。
・理事長のみに負担がかからないように、理事の中で管理会社の比較検討事務担当の理事を選任することも有効
・修繕も高額になる場合はまずは数社からの見積取得が一般的
・長期修繕の定期的見直しは必要
・情報交換のため、NPO法人に加入する管理組合もある
いかがでしょうか。次回は今回の管理会社変更事例の続きを書いていきたいと考えています!
仲西誠
分譲マンションデベロッパー勤務を経て、入社以来、分譲マンションの管理変更についてのご相談を専門に担当。
築年数問わず、マンションライフでの様々なご相談に対応しています。
現在は九州エリア全体の営業担当として、各地を行脚する日々。
皆様との新しい出会いに喜びを見出しています。
■入社8年目 ■福岡勤務
■所有資格:管理業務主任者、宅地建物取引士
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