こんにちは。あなぶきハウジングサービスの久米です。
今回のブログでは、『管理委託契約書の内容がマンション管理組合の月次収支報告書にどのように反映されているのか』をご紹介します。ぜひ最後までご覧ください!
管理委託費に注目してみよう!
「管理委託契約書」とは、マンション管理組合とマンション管理会社との間で締結された契約内容を記載した契約書です。
管理費・修繕積立金の保管方法や、管理員の勤務形態等について書かれています。その中に、マンション管理組合がマンション管理会社に管理を委託するために支払う「管理委託費」の金額と内訳が記載されている部分があります。
少し例を見てみましょう。こちらは”毎年12月が決算”の「セザール管理組合」の月次収支報告書です。赤枠の中を見ると、管理委託費は月額75,125円、年額901,500円ですね。この金額が管理委託契約書に記載されている金額と一致するので、確認してください。
管理委託費以外に注目してみよう!
次に、管理委託費以外に注目してみましょう。赤枠の中をご覧ください。
最初に載せたものと同じ管理組合の月次収支報告書になります。当期累計の金額を見ると…
共用設備点検料 36,936円
エレベータ保守料 609,120円
消防設備点検料 82,512円
機械式駐車場保守料 116,640円
遠隔監視料 194,400円
貯水槽清掃料 59,940円
排水管清掃料 103,680円 となっています。
では、セザール管理組合の管理委託契約書の一部を添付します。
金額の表示は税抜ですが、金額が一致していることがわかりますね。
※消費税が8%の契約書のときの例ですので、ご了承ください。
このように管理委託契約書と照らし合わせることにより、正しい月次報告がされているか確認することができます。
まとめ
いかがでしたか。
月次収支報告書は、みなさんの管理費等がどのように使われているのかがわかる大切な報告書です。
今後受け取る機会があれば、このブログの内容を思い出して確認をしてみてくださいね!
関連記事です。管理委託契約書には、今回紹介した内容以外にどのようなことが書かれているのでしょうか!?
マンション管理員の仕事とは?|管理委託契約書 管理員業務
久米 則子
新卒で入社してから経理一筋。ホテル業の経理、マンション販売の経理、マンション管理業の企業会計とさまざまな業種の経理業務に携わってきました。現在はマンション管理組合の会計業務に従事し、スピードと正確性を重視し、忙しい時こそ笑顔で!をモットーに仕事に取り組んでいます。管理業務主任者を取得し、資格を活かした会計業務のお役立ち情報をお届けしたいと思います。
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