機械式駐車場のメリット・デメリットとよく発生する問題

三原 章 三原 章

こんにちは!あなぶきセザールサポート三原です。今回は分譲マンションの機械式駐車場についての情報をご紹介します。

目次

  • 1.分譲マンション機械式駐車場のメリット・デメリット
  • 2.よく発生する問題
  • 3.将来を見据えて

分譲マンション機械式駐車場のメリット・デメリット

分譲マンションの共用駐車場には大きく分け、自走式(平置等)と機械式とがあります。
機械式駐車場は土地を立体的に有効利用することが可能となるので、数多くのマンションで採用されています。
機械式駐車場のメリット・デメリットは以下のように考えられます。

メリット

・防犯面で優位性がある
機械操作に専用の鍵等が必要、また車室はゲート等で仕切られており、特に多段式タイプのもので下段(地下部分)の場合等はイタズラや盗難はほぼないと言えます。
・乗降時以外は事故が少ない
入庫後は車室に格納されていることから、乗降時以外には事故等はほぼないでしょう。

デメリット

・入出庫がしづらい
最大限の駐車台数確保のために設置されることも多いため、設置場所によっては入庫時に複数回の切り返しが必要となる場合があります。また自分の駐車しているパレットを呼ぶ際に時間がある程度かかる等があります。
・停電等で使用できない場合がある
電気で作動していることから、地域停電等が発生した場合、その間は使用できなくなります。東日本大震災の際に実施された計画停電の際も利用できませんでした。
・収納車両に制限がある
製品にもよりますが、パレットによって車高155cm以下等に制限されているものが少なからずあります。近年人気の軽自動車は車高が高いものも多いため、入庫できず居住者の方が近隣の月極駐車場を借りてしまうということにもつながり、空き区画が増えてしまう要因にもなっています。

よく発生する問題

私がこれまで実際に体験したことを以下に紹介します。皆様がお住まいのマンションでも同様なケースがあるのではないでしょうか?

機械式駐車場に空区画が目立つ

若者の車離れが進んでいると言われている中、車高制限(1,550mmが多いですかね。)があるタイプの場合、人気車種が車高の制限で入庫できないことにより空区画が増え、管理費会計が逼迫してしまうことがあります。なお、国土交通省は共用駐車場会計を管理費会計・修繕積立金会計とは別会計にすることを推奨しています。とはいえ、共用駐車場収入が管理費会計に組み込まれている管理組合が多いと思います。共用駐車場収入の比重が高いことから、別会計にすると管理費会計が赤字傾向になってしまうこととなり、総会等承認へのハードルが高いのではないでしょうか。また長期修繕計画に関わることですが、機械式駐車場が設置されているマンションの場合、改修や入替に多額の費用を要するので、作成する際には機械式駐車場を更新する計画、撤去する計画それぞれの計画を作成する必要があると考えます。

空区画の外部貸し出し

空区画が増えてくると、ついつい”収入も増えるし外部に貸し出そう”と考えてしまうこともあると思いますが、その際には怖~い税金がかかってきますのでご注意ください。分譲マンション管理組合は法人税法上「人格のない社団等」に該当します。課税所得の範囲は収益事業を営む場合に限定され、その収益事業から生じた所得に対してのみ納税義務が生じます。その収益事業の範囲ですが、34業種程度定められており、その中でも分譲マンション管理組合における収益事業の代表例として駐車場事業が挙げられます。また、納税するため税理士等に業務依頼する場合にはその費用もかかります。私自身も相談を受けることもありますが、空区画が数台の場合には外部貸し出しを推奨していません。

自分の使用区画に他人の車が駐まっている

さあ入庫しようかなと思ったところ知らない車が駐車している・・・なんていうことが実際に発生します。ほとんどが利用者の勘違いによるものですが、問題になるのは発生する時間帯です。日中であれば管理員さんや管理会社に連絡して対応を依頼できますが、夜間となると話が変わります。管理員は帰宅し管理会社に電話しても留守番電話、仕方ないのでコインパーキングに一時駐車ということもあるかもしれません。なお、当社は自社運営のコールセンターにて登録者情報を全て把握しておりますので、24時間365日対応可能です(^-^)。

3.将来を見据えて

土地を有効活用できる機械式駐車場ですが、定期的なメンテナンスを行っていたとしても20年前後経過してくると様々な不具合が発生します。機械式駐車場が普及し始めた時には車の販売台数も右肩上がりで駐車場需要が旺盛でしたが、現在は車を所有しないという考え方も一般的になり、カーシェアリング等を利用する方も増えてきています。とはいえ、空き区画がなく順番待ちとなっているマンションもまだまだあります。いずれにしても将来的には機械式駐車場を撤去するか、それとも入れ替えるか、判断が必要となる時期がやってきます。将来を見据え検討を重ねていくと同時に、それに応じた適正なメンテナンス計画を立てていくことが非常に重要と考えます。

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三原 章

三原 章

あなぶきセザールサポート 北関東支店:三原 章(みはら あきら)
はじめまして!三原章と申します。入社以来10年以上、管理フロントとして業務に従事しております。私が勤務している北関東支店は埼玉県にございますが、当支店は群馬県・長野県まで幅広い地域をカバーしております。長年フロント業務に従事してきた経験に基づくお役立ち情報や事例などを配信していきたいと思っています。宜しくお願いいたします。
保有資格:管理業務主任者・宅地建物取引士・マンション管理士
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