こんにちは!あなぶきハウジングサービスバイオエナジー事業所の竹中です。
弊社が取り組むバイオエナジー事業では、産業廃棄物の焼酎廃液(粕)と規格外のサツマイモを活用し、新たな資源として、エタノール燃料(バイオエタノール)と土壌改良剤(農業用資材)を製造しております。
これまで、私ども事業所に関連した焼酎、バイオエタノール、肥料(土壌改良剤を含む)等、これまで事業に関連した内容についてご紹介して参りました。
2014年に基礎研究がスタートし、7年の月日を経てここ日南市北郷町に2021年より工場を新設し事業を開始しました。
総合不動産業を主体とする弊社が、本事業に取り組むことができたのも、宮崎県を始め、地元の大学及び焼酎会社のご協力によるものと言っても過言ではありません。
私のブログは本年7月迄となっており、残り4回については私ども事業が所在する『宮崎』についてご紹介させて頂きます。
ご一読のうえ、宮崎への興味や関心が高まって頂ければ幸いです。
1.概要
皆様もご存じかと思いますが、宮崎県は九州の南東に位置し、太平洋(日向灘)に沿って南北に縦長の地形となっております。
黒潮の影響により年間を通して暖かく、快晴の日数や平均年間降水量は全国トップクラスです。
平野部における積雪は非常に稀で、初雪が観測されない年がある一方、北西部(九州山地)に位置する五ヶ瀬町には天然スキー場や、南西部(霧島連山)に位置するえびの高原には屋外アイススケート場もあります。
県面積のうち76%が森林であることから、杉の素材(丸太)の生産量も全国トップクラスで、私どもの事業所がある日南市周辺では県の木に指定されている『飫肥杉(オビスギ)』という杉の木が育てられております。
海岸線は南北に405㎞と長いことから、漁業(養殖を含む)も盛んで、内陸部では畜産と農業が主要産業となっております。
2.宮崎の神話
『古事記』に「竺紫(つくし)の日向の高千穂のくじふる嶺に天降りまさしめき」とあり、天照大神の孫の邇邇藝命(ににぎのみこと)が降り立った国(天孫降臨神話)。この神の孫である山幸彦と海幸彦の争い(山幸彦と海幸彦神話)、さらに、山幸彦の孫であるカムヤマトイワレヒコが、東征して大和橿原宮にて、天皇に即位し初代天皇となった神武天皇(神武東征神話)などの神話(日向神話)があり、『神話の国宮崎』と言われている由縁です。
県名の由来は、天皇を表す「宮」と、宮がある地または岬を表す「埼」がつながったと考えられているとのことです。
3.宮崎の産業
宮崎の代表的な産業である農業・畜産・漁業についてご紹介致します。スーパーなどでの食材選びの際に参考にして頂き、一度ご賞味ください!
①農業
生産量の多い代表的な野菜で言えば、キュウリ(全国1位)、ピーマン・ズッキーニ・ゴーヤ(全国2位)、サトイモ・シソ・ラッキョウ(全国3位)が代表的な作物です。
また、ホウレンソウの生産量は全国5位ですが、『国内の冷凍ホウレンソウ製造量』になると全国1位で全体の66%のシェアを占めております。
全体的にはハウス栽培などの施設園芸が多く、果物でもライチ・ヒュウガナツ・キンカン(全国1位)、マンゴー・カボス(全国2位)、パパイヤ(全国3位)となっております。
②畜産業
近年、和牛の『宮崎牛』が有名になりましたが、牛肉全体の生産量としては全国6位(和牛生産量:全国3位)であり、鶏肉と豚肉はそれぞれ全国2位のとなっており、畜産全般において盛んな県です。
また、宮崎牛は、5年に一度開催される『全国和牛能力共進会(和牛の祭典)』にて、総合優勝的な『最高栄誉(内閣総理大臣)賞』を、史上初4大会連続で受賞したブランド牛として有名になりました。
前回(令和4年開催)は、隣県の鹿児島県が最高栄誉(内閣総理大臣)賞を受賞しており、連覇が途絶えてしまいましたが、次回(令和9年)は返り咲いて欲しいものです。
ちなみに、高級和牛の代名詞ともいえる松坂牛(マツザカウシ)の一部は、宮崎や鹿児島にて生まれた和牛(黒毛和種)の子牛を買い入れ、育てられたものです。
③漁業
漁業も盛んで、マグロ類、カジキ類、カツオ類、イワシ類、アジ類、シイラ類、トビウオ類、イセエビは全国10位以内の漁獲量を誇っており、中でもカツオは、全体の漁獲量としては全国6位ですが、『近海カツオ1本釣り』においては、ここ日南(南郷)が全国1位の漁獲量となっており、アジやマグロ(遠洋漁業)の漁獲量も全国トップクラスを誇っています。
また、養殖生産も盛んであり、ウナギ・カンパチ・コイ(全国3位)、ブリ(全国4位)も全国トップクラスを誇っております。
4.雑学
①日向『ひむか・ひゅうが・ひなた』?
宮崎県は、太陽の光をまっすぐに浴びる場所であることから、古来、日向(ひむか)の国と呼ばれておりました。自治体の日向市や日向灘は(ひゅうが)、近年では、温暖な気候や太陽を連想させる『日本のひなた宮崎県』を県のキャッチフレーズとし親しまれております。
②宮崎で『フェニックス』と言えば『ヤシの木』!
宮崎で最初に県の木として指定されたアフリカのカナリー島が原産の樹木です。(ヤシ科)病害虫に強く寿命がながいのでフェニックス(不死鳥)と名づけられたといわれています。
大正のはじめころに初めて植えられ、以降、日南海岸、橘公園等に植えられており南国宮崎にふさわしい風景をかたちづくっています。
③宮崎では野生の馬が生息している!
宮崎最南端に位置する串間市の観光名所でもある『都井岬』では、野生の馬が生息しております。
日本に存在する8種の在来馬の中でも、時代を経て再び野生化した貴重な存在として、唯一国の天然記念物に指定されているのが、都井岬の『御崎馬(みさきうま)』です。550ヘクタールの広大な敷地で人間の手を借りずに生きる御崎馬の姿が見られます。
④宮崎牛はアカデミー賞に提供されている!
アメリカで毎年開催される『アカデミー賞のアフターパーティー』にて、2018年に和牛として初採用され以降、連続して採用(コロナ禍を除く)されてます。
⑤宮崎では民放は2局のみ!
NHK2チェンネル以外に、民放はテレビ宮崎(通称:MRT)と宮崎放送(通称:UMK)の2局のみで、MRTはTBS系列、UMKは3局のクロスネット(フジテレビ・日本テレビ・テレビ朝日系列)を放送していることから、番組の放送日が遅れることもしばしばです。
また、チャンネルを変更するに、『反対にするね!』と言ったりします。
⑥宮崎では『黒板消し』を『ラーフル』という!
宮崎以外でも鹿児島県や愛媛県でも使われている方言の一つの様ですが、語源はオランダ語で、『ぼろ布』や『こする』といった意味があり、戦前までは西日本全域で使われていた言葉のようです。
5.さいごに
今回宮崎県全体の概要についてお伝えしました。
次回以降は県内を県北、県央、県西・県南にエリアを分け、更に詳しい情報(観光や食文化など)をお伝えして参りますので、引き続きご一読下さい!

竹中和幸
竹中 和幸(たけなか かずゆき)
分譲マンションの管理担当(フロント)を経て、2023年より出身地である宮崎(日南市)にて、焼酎廃液(焼酎製造過程で排出される蒸留粕)の再生利用(資源の有効活用)に取り組んでおります。
保有資格:宅地建物取引士・管理業務主任者

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