皆さま、こんにちは!
株式会社ヨコイ 立駐事業本部 営業部 保守営業課の八木と申します。
現在は既存の機械式駐車場の保守(メンテナンス)の営業に携わっています。知識も経験も浅く、まだまだ勉強中の私だからこそ!皆様と同じ目線で寄り添い、お役に立てる情報を発信できれば幸いです。
では!早速ですが、前任の担当者からバトンを受け取り、第一回目の内容は、
マンションにおける機械式駐車場の運用についてご紹介させていただきます。
機械式駐車場の運用・・・?
機械式駐車場は、納入後15~20年を経過しますと、駆動モーターやチェーンなどの主要部品が軒並み劣化更新時期に達します。高額な部品交換費用に加え、「駐車場利用者の減少」「装置の収容諸元や技術的な進化によって現行車種のサイズと入庫サイズが合わない」「操作方法・制御仕様が旧式のまま」等の問題を抱えてしまいます。
機械式駐車場の保全・維持については大きく分けて以下の3点の考え方があります。
立駐部品の保守点検・部品更新による装置の保全継続
機械式駐車場のリニューアル(入替)
機械式駐車場の解体・平面化
今回は、その中でも最近よく耳にする「機械式駐車場の解体・平面化」について、
詳しくご紹介させていただきます。
機械式駐車場の解体・平面化について
機械式駐車場の長期運営には、部品交換や定期点検費用等によるコストがかかり、
利用者数が減少すると更に管理組合様にご負担がかかる状態となります。
そこで、弊社では管理組合様の需要に合わせ「機械式駐車場の解体・平面化」を提案させていただいて
おります。
装置を一式解体撤去し、跡地をアスファルト舗装により平面区画にすることで、
機械式駐車場の維持管理費が不要となり、入庫車の制限や機械の故障もなくなるため、ストレスフリーにご利用いただけるようになります。
とはいっても、文章だけではなかなかイメージが伝わりづらいかと思います。
では実際に解体平面化工事を行った実績のある物件の写真を見ながらイメージを膨らませてみましょう!
この物件は、機械式駐車場の維持管理費・現在の利用台数等の状況を踏まえ、解体平面化の決断に至りました。
屋内に設置されてある機械式駐車場1基をユニック・手壊し等により解体、
廃材をトラックに積み撤去を行います。
その後、ピット(地下空間)を土・砕石にて埋め戻し、
アスファルト舗装したのち区画ライン引き・車止め設置を行い、平面化完了。
平面化までの大まかな流れは、大体このような感じになっております。
工事写真を見ていただくことで、なんとなくイメージが湧いてきましたでしょうか?
平面化の工法・・・?
では続けて、平面化には2種類の工法があるのはご存じでしょうか。
先ほど見ていただいた物件は、地下を利用した機械式駐車場が設置されていたため、
解体後には、ぽっかり空いた穴が残されています。平面区画として利用するために、各物件に合わせて
「ピット埋め戻し工事」と「鋼製平面化工事」の2種類の工法で穴を埋めて平面化します。
先程写真にて紹介した物件は、「ピット埋め戻し工事」を採用しています。
ピット埋め戻し工事
まずは、「ピット埋め戻し工事」について簡単にご説明させていただきます。
※イラストはイメージです。
対象物件の構造や地盤の耐久によって埋め戻しできるかの判断が必要になります。
埋め戻しが可能な場合、ピット内の排水設備(ポンプ)を撤去し、流水・排水用の穴あけを行います。
そして、ピット内に土・砕石を入れて300mm都度に転圧を行い、強固路盤をつくります。
その後、表面をアスファルト舗装し、区画ライン・ナンバー施工、車止め設置を行い平面化が完了します。
「ピット埋め戻し工事」のメリットとして、排水設備が不要となる為、点検費用がかからなくなります。また、埋め戻しの範囲によっては「鋼製平面化工事」よりも施工コストが比較的安価になります。
鋼製平面化工事
続いて、「鋼製平面化工事」についてご説明させていただきます。
※イラストはイメージです。
地下が深い場合や埋め戻しができない場合は鋼製平面化にて対応できます。
解体工事後、ピット部を残し柱や梁を組み立てます。組み立てた骨組みに鋼製鉄板(床板)を設置し固定。ナンバー・車止めを施工することで平面化が完了します。
「鋼製平面化工事」のメリットとして、地下や屋内などの埋め戻しがしにくい場所でも施工可能で、地盤への負荷が少ないため、場所を選ばない柔軟性があります。また、施工期間が短いのも特徴の一つにあります。
平面化による課題・・・
平面化することで、点検費用や部品交換等の維持管理費は不要となり、仕様にも縛られず自由なご利用ができる反面、駐車場の必要台数確保や駐車場収入の減少などの課題もあります。
そこで!株式会社ヨコイでは、駐車場収入の課題と住人様のお悩み事である収納不足を同時に解決すべく、
マンション専用貸倉庫「ハピ庫」もご提案させていただいております。
「ハピ庫」について
解体平面化後、必ず発生する余剰スペースを活用しハピ庫を設置することで、住人様のご要望を叶え、
さらに「貸倉庫付き駐車区画」として倉庫利用料を併せていただくことで管理組合様の積立金にも貢献することができます。
マンションや駐車場の景観を乱すことなく、お子様のいらっしゃるご家庭であればベビーカーや、多趣味の方であればゴルフバッグ・吊り具、スペアタイヤなどなど・・・収納に困るものもハピ庫があれば安心!
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください!
おわりに
皆様、いかがだったでしょうか。
第一回目は、機械式駐車場の解体平面化についてご紹介させていただきました。
最近は解体平面化のご相談をいただくことも多く、今後の運用に悩まれている所も多いかと存じます。
弊社では、それぞれの物件に合った最良の提案をさせていただいております。
「お困りごとがあれば、何でもご相談ください!」
次回も、皆様のお役に立てる情報を発信できればと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

八木温音
立駐事業本部 営業部 保守営業課
八木 温音
2023年入社
知識も経験も浅く、まだまだ勉強中の私だからこそ!皆様と同じ目線で寄り添い、お役に立てる情報を発信できれば幸いです。

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