こんにちは。マンション管理員の指導をしている岡田です。
今回は、管理会社が行う分譲マンションの物件巡回(管理員面談)を行う際のチェックポイント(前編)についてご紹介します。
わたしたちの仕事は、「管理員採用」・「指導」・「研修」とありますが、一番時間がかかるのが、この『巡回』です。
マンションの清掃状況の確認だけでなく、必ず管理員さんと面談を行うため、管理員の勤務時間が短い都内のエリアですと、1日に面談出来る数は多くても3物件、それも物件距離が近いなどの好条件の場合です。
そこで今回はわたしたちが巡回する際に“何処をチェックしているか”、マンション管理会社として“何処をチェックすべきか”を具体的に紹介したいと思います。
巡回報告書
マンションの巡回の際に持っていく『巡回報告書』ですが、項目ごとに【良】・【否】で判定して、最後に管理員さんから署名をもらうようになっています。
↑巡回報告書
①エントランス (入口扉・ガラス・インターホン・宅配ロッカー・ポスト・チラシ)
チェック!:入口扉ですが、自動ドアの場合は特に溝部分が清掃されているかをチェックします。
チェック!:自動ドアのレール溝は汚れていませんか?
チェック!:宅配ロッカーはよく、テープの跡が残っていることがあります。
※注意)メラミンスポンジでゴシゴシこすってはいけません!
②掲示板(掲示物・画鋲)
チェック!:掲示板については、古い掲示物が貼られていないか、きれいに掲示されているか。
それと画鋲です。当社では画鋲は透明の物を使用する決まりになっています。
③廊下(床・側溝・ドレイン・インターホン・面格子・窓枠・消火器・火報盤)
チェック!:廊下では床の汚れの確認はもちろん、側溝やドレイン周りの汚れゴミの状況をチェックします。
ドレイン廻りにペットの毛が溜っている事が良くあります。
面格子ですが、窓の下部分が吹かれているかの確認を行います。
消火器にホコリがついていないかも確認します。
チェック!:それから、特に気をつけて見る所は腰壁の上の部分(天端・テンバという)の清掃がされているかです。
ここについては、研修で何度も清掃方法の指導を行っていますので、出来ているかの確認をします。
この部分の清掃がきちんとされていないと、写真のように雨が降った際に天端の汚れが腰壁に流れ落ち、年数が経つと落とせなくなってしまいます。
写真の左上は清掃がされている物件、他3枚は出来ていなかった物件で清掃をしました。
④階段(床・手摺・側溝)
階段については、廊下同様に側溝部分と壁手摺の上部の清掃が出来ているか確認します。
⑤照明(球切れ・蜘蛛の巣・虫の死骸)
照明は球切れの確認は当然ですが、器具の内部にゴミが入ったままで放置されていないかを確認します。
照明器具は定期的にグローブ内の清掃を行うように指導しています。
⑥エレベーター(乗り場床・呼び出しボタン・異臭・各階レール溝)
チェック!:エレベーターですが、床・呼び出しボタン・ドア、壁に汚れがないか等を確認して各階ごとにエレベータードア部分の溝の清掃状況を確認します。
溝部分についても研修時に刷毛を使用した清掃方法を指導しています。
右上の写真はエレベーター溝専用の清掃道具です。エレベーターのメンテナンス会社に言えばもらえます。
まとめ
いかがでしたか?管理員の巡回チェックについてご紹介しました。
私達は管理員のプロとしての知識と技術を磨き安心・快適な住生活を提案し続けます。
次回は、後編についてご紹介しますね!
岡田洋二
分譲マンションは管理員さんで決まる!ライフサポート課では管理員(ライフサポーター)の採用・指導・研修を行っています。清掃は“心”をモットーに、ライフサポート課6名で力を合わせ、ライフサポーターのスキル向上を目指しておりますので、宜しくお願い致します。これからマンション管理員の清掃や指導・研修などの現場に関する情報を発信していきます。
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