マンション管理会社に業務委託すると自主管理マンションの管理組合様の業務は下図のように変わります。
今回はマンション管理会社へ業務委託ができる項目の中の「管理員・清掃業務」において、自主管理の時とどのように変わるのかを詳しくご説明します。
目次
- 管理員業務
- 定期清掃業務
- まとめ
管理員業務
”管理員”というと、管理員室に座っているというイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
大規模なマンションで管理員とは別に清掃員を雇用している場合などを除き、ほとんどのマンションでは管理員は清掃員としての業務を兼ねています。
管理員が適切な業務をおこなっているマンションはマンションの美観も清潔に保たれていて、組合運営もしっかりしているマンションが多い傾向にあります。
また、管理員は日常清掃以外にも下記の業務を行います。
受付業務
・共用部分の鍵の管理や貸し出し
・各種申込(駐輪場や駐車場使用申込など)の受理および報告
・入居者や退去者の届出受理および報告
・備品の在庫管理(管球類など)
点検業務
・建物や諸設備、施設の外観目視点検
・照明の点灯チェックや消灯確認
・管球類の点検や交換
・設備の運転や作動状況の確認
・緊急や異常時の対応
立会業務
・ゴミ運搬時の立ち会い
・消防設備点検や排水管洗浄実施時の立ち会い
・災害や事故等の処理の立ち会い
連絡業務
・お知らせ文書等の配布や掲示
詳しい管理員の仕事内容や清掃方法はこちらをご覧ください。
→「マンションの管理員について」
定期清掃
定期清掃は日常清掃で落としきれない凹凸がある廊下汚れやエントランスホールのタイルを、専門業者が機材を使用して行う清掃のことです。
定期清掃はマンションの規模によって年間の実施回数は異なります。
年に6回行っているマンションや年1回など様々ですが、清掃の実施回数が多ければ多いほど良いということではありません。
管理員の日常清掃がしっかり行われているマンションでは、定期清掃の回数を減らし支出削減に取り組んでいたりします。
マンションにあった適正な回数で実施することでマンションを綺麗にするだけでなく、定期清掃の費用を削減できることもあるんです。
まとめ
マンション管理会社が行う管理員・清掃業務についてご紹介しました。
今の自主管理マンションの管理員さんは、日常清掃でマンションを綺麗にしてくれていますか?
今の管理員の勤務時間が日常清掃を行うのに適しているのか、定期清掃の実施回数は適正かなどマンション管理会社は他マンションの事例をたくさん持っています。
適正なのか調べてみたいなという方は是非ご相談ください。
松井 久弥
2000年あなぶきハウジングサービス入社。
全国10都道府県において、管理担当・リプレイス営業・新規拠点立上げ・部門責任者に従事。特にマンション管理会社のM&Aにおいては、案件化からデューデリ・譲渡契約・お客様対応全般・統合後プロセス(PMI)までを実践。
マンション管理士、M&Aシニアエキスパート。
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