あなぶきインシュアランスです。
今年も寒い日が続いておりますが、寒い時に起こりやすい事故として「水道管の凍結破損」が多くあげられます。
今回はその「水道管が凍結して破損した場合」の保険についてご紹介します。
※以前(2018年3月31日)公開した「マンションで水道管が凍結破損したとき、修理に火災保険は使える? 」の記事を修正したものです。
1.水道管の凍結は何℃から起こる?
水道管の凍結は気温がマイナス4℃以下(風当たりの強いところはマイナス1℃~マイナス2℃)になると、水道管が凍ったり、破裂する事故が多くなります。
マンションなどの住宅で水道管の凍結破損事故や、水道管凍結破損が原因の漏水事故などが多く発生しています。
※当社で保険契約いただいているマンションで、2018年1月~3月までの間(当時)だけで約60件も凍結事故の報告がありました。
※実際に起こった事故の写真です。マンションの場合、外にある水栓が凍結破損する事故が多くあります。
他にも高架水槽の配管が凍結する事故などもあります。
事故が発生すると水道の使用ができなくなることもありますし、漏水が発生した場合は被害が大きくなることが懸念されます。
水道管の凍結を防止するには屋外にある配管や散水栓などに厚手の布やタオルでおおうなどの対策が一般的です。
また、日本気象協会のホームページでは【水道管凍結指数】を見ることができますので、このようなデータを参考に凍結防止対策を実施するのがおすすめです。
参考リンク:日本気象協会ホームページ
水道管凍結指数のページ(日本気象協会ホームページ内)
2.水道管の凍結防止、凍結した場合はどうすればいい?
各市町村で防止方法や凍結した場合の対処法が記載されています。
その中から以下抜粋しています。
水道管の凍結を防止する方法として、
※上越市ガス水道局より抜粋
1.保温材の取付け
屋外のむきだしになっている配管や散水栓には保温材の取付けが効果的です。ただし、古くなり表面のテープ等が損傷すると効果が薄れることから、取替えをおすすめします。さらに、凍結防止には凍結防止ヒーターの取付けがより効果があります。
2.少量の水を出しておく・水を抜く。
蛇口や水道管が凍らないために、就寝前に鉛筆の芯の太さくらいの水を出しておく。3. 一晩中「追い炊き状態」にしておく
屋外の給湯器(またはボイラ―)付近の凍結防止として、風呂水を循環口より少し高い位置まで排水し、風呂温度を最低(35度程度)に設定し一晩中「追い炊き状態」にしておく方法もあります。なお、蛇口を開いて浴槽にお湯をはるタイプのものでは、この方法はできませんので注意してください。
万が一、水道管が凍結してしまった場合の対策方法については以下内容をご参照ください。
※香川県広域水道企業団より抜粋
【水道管が凍結した場合】
水道管や蛇口が凍ってしまったら、自然に溶けるのを待つか、凍った部分にタオルをかぶせて、その上からぬるま湯をゆっくりかけてください。
なお、熱湯は絶対にかけないでください。急に熱湯をかけると、水道管や蛇口が破裂することがあります。
凍結により水道管が破裂した場合、マンションにお住まいの方は管理会社へ連絡をしてください。
またメーターボックス内にある止水栓を閉めることで被害の拡大を防げます。
3.凍結破損した水道管の修理に火災保険は使える?
凍結破損した水道管の修理費用を火災保険でまかなうことも可能です。
火災保険には「破損・汚損補償」がありますが、この補償で対応可能な保険会社もあります。
保険会社によっては「水道管修理費用保険金(水道管凍結修理費用保険金)」特約を付けていないと補償されないケースもあります。
ご自身の契約されている火災保険で対応可能かを事前に確認しておくことが大切です。
また、凍結破損した水道管からの漏水で住宅が被害を受けた場合、火災保険の「水濡れ損害補償」が付いていると、補償の対象となることがあります。
上階の水道管が凍結して漏水するリスクも想定して備えることも大切です。
「破損・汚損補償」や「水濡れ損害補償」は最近では火災保険の基本補償として最初から付いているケースが多いです。
しかし契約するプランによっては補償されないこともありますので、必ずご自身の契約内容を確認することをおすすめします。
4.まとめ
住宅を守るために火災保険はあります。
対応できるかどうかはあるにしろ、保険で対応できるものに関しては活用したほうが良いと思います。
事故が起こった場合には火災保険で対応できるかなど確認することを意識してみてください。
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