初めてのリフォーム 壁紙(クロス)の種類と貼り替え方法【動画付き】

葛西健太郎

あなぶき実重(さねしげ)建設の葛西です。「初めてお部屋をリフォームする」という方のお役に立てればと筆を走らせております。今回はリフォーム工事には必ずといっていいほど顏を出す工事である「壁紙(クロス)の貼り替え」についてお話いたします。

 

目次

・壁紙(クロス)とは?

・どんな時に貼り替えるの?

・壁紙(クロス)の種類

・アクセントクロスの貼り替え【動画付き】

・工事にかかる日数はどれぐらい?

・まとめ

 

壁紙(クロス)とは?

壁紙とは、ほとんどのマンションの壁や天井の仕上げ材として使用されているビニール製の内装材のことです。

中にはビニール以外でできている壁紙、例えば和紙で作られているものなんかもありますが、ビニール製の壁紙はお求めやすい価格の割に、耐久性も高く、万が一の火事などのケースも考え不燃材でできていたりします。

またビニール製ですので、水拭きなども可能で、ちょっとした汚れなら台所用の中性洗剤をうすめて、固く絞った雑巾なんかでお掃除すればきれいになったりしますから便利ですよね。

この壁紙を貼り替える工事は非常に多くの工事に関係してきますし、お部屋の雰囲気を比較的安価でガラッとチェンジする効果的な工事です。

 

どんな時に貼り替えるの?

次は、どんなタイミングで壁紙を貼り換えたらいいのかというところになりますが、実際にお客様から壁紙を貼り換えたいとご要望をいただく際に、多いのは

・長年の汚れで汚くなってきた(ヤニや手垢など)

・子供が落書きしてしまった

・ふいに破いてしまった

というようなご意見が多いです。中には子供部屋に学習に集中できるような効果がある色味の壁紙をはってほしい、寝室をもっと睡眠効果があがるような壁紙にしてほしい、ペットを飼うことになったので破れにくい壁紙にしたいというような御依頼もいただいております。

 

あとは前述したように、壁紙の貼り換えは様々な工事に関係してきます。例えば、お風呂を取り替えるときには、お風呂のドアがある面の壁は一部解体したりしますので、その際は新しい壁を作り、新しい壁紙を貼ることになります。

また、コンセントやスイッチを移設するときなんかも、貼り替えないと穴があいたままになりますので、壁紙の出番ですね。

皆様のおうちもそうかもしれませんが、やはり長年使用すると、よほどのお手入れをしていない限り年々汚れてくるものですので、定期的(10年~15年に一度程度)な貼り替えが望ましいと思います。

 

壁紙の種類

一口に壁紙といっても本当にいろんなメーカーからいろんな種類の壁紙が販売されていますので、国内メーカーの一般的なものをご紹介していきたいと思います。

 

一般的な壁紙

専門家のなかでは「量産品番」と言われる、一般的な分譲マンションや賃貸マンションの基本の壁紙として使用される壁紙でリフォームでもよく使用されます。

このクラスの壁紙がリフォームに向いている理由としては、なんといっても他の壁紙と比べて厚い壁紙が多いのです。

壁紙を剥がすと、その中には壁紙の下地として石膏のボードがあるのですが、複数回壁紙の貼り換えをしていたり、剥がした時にうまく剥がれなかったりすると、ボードの表面が少々ではありますが、デコボコしている箇所があったりします。

その上から、うすい壁紙を貼ると、そのデコボコが壁紙の表面にそのままあらわれたりもするのです。そこで量産品番のような厚地の壁紙だとそのデコボコに影響されにくくなりますので、リフォームに向いているということです。

とはいえ1つのメーカーの量産品番カタログでも60種類以上種類があったりしますし、その中には色物や柄物も少ないですがありますので、コーディネートする側としても、けっこう悩んでしまうんですよね。

量産品版のカタログでも柄物や色味の強い壁紙もあります。

機能性壁紙

続きまして「機能性壁紙」ですが、CMなんかで「汚れがとれやすい!」とか耳にしたことありませんか?最近はいろんなライフスタイルの方や、お悩みを抱えた方がおられますので、それに少しでもお応えするべく、メーカーも様々な機能を兼ね備えた壁紙を販売しています。

いくつかご紹介していきますと

 

「対傷性壁紙」・・・キズや汚れにつよいのでペットがいる家庭に

「消臭壁紙」・・・消臭剤入りの壁紙で水回りに最適

「通気性壁紙」・・・空気や湿気を通して結露・カビ対策

「抗アレルゲン壁紙」・・・ダニの糞や花粉の働きを抑制

 

などなど、様々なご要望にお応えできるラインナップが揃えられています。

また汚れがつきにくく、汚れを落としやすいタイプなんかもありますので、お子様が落書きをされても、ちょっとしたものならサッと一拭きでとれたりもします。

 

デザイン性の高い壁紙

また壁紙も本当にいろんなグレードがあり、お値段もピンキリなのですが、デザイン性の高い壁紙は本当にその幅が広くあります。

カタログを閲覧していくと、テイストごとにカテゴリが分けられています。

いくつかカタログの写真でご紹介していきますと

 

ナチュラル

カタログはこんな感じになってます。実際の壁紙のサンプルとそれを使用したイメージ写真が掲載されています。

 

カジュアル

 

フェミニン

 

エレガント

 

モダン

 

和風

 

などとわけられているので、イメージするテイストのページから選べば簡単にそのイメージでお部屋がコーディネートできるので、インテリアに詳しくない方でも簡単に雰囲気が作れるようになっています。

こういったカタログがほしい場合は、壁紙のメーカーに問い合わせてカタログを送ってもらうか、我々のようなリフォーム会社に依頼いただければ数日程度でご用意ができますので、気軽にご相談ください。

 

アクセントクロスの貼り替え【動画付き】

先日、アクセントクロス(アクセント壁紙)を採用すると現場がありましたので、実際に、どのように貼り替え作業が行われるかを、動画も使ってご説明していきたいと思います。

先に気になるワードがあったと思いますので、ご説明していくと「アクセントクロス」とは、一般的には白の壁紙を基調にしたお部屋の一部の面、例えば東面だけをデザイン性の高い壁紙を使用して、アクセントにすることで、おしゃれなお部屋にすることです。

どのようなアクセントクロスを使用するかにもよりますが、それにより例えば

ブラウンやグレーなどのシックな色柄の壁紙をアクセントとして使用すれば、お部屋全体が落ち着いた色味になり、家具の色味を引き立てるよい脇役として活躍してくれますし、逆にオレンジやイエローなどをアクセントに使えば、全体的に明るく、暖かいイメージのお部屋になり、家族の団らんをより演出してくれたりします。

不思議なものですが、人間は暖かそうな雰囲気の場所に集まり、逆に一人で落ち着きたい時には色味のトーンや照明の照度が低い場所に行ったりするそうです。そういった感覚を活かし、リビングは明るい色味、書斎や寝室は比較的落ち着いた色味にすれば非常に良いメンタリティが保てる家になりそうですね。

ただ全体的に暖色系(あたたかみのある色、オレンジや赤系など)でまとめるときはまとめて、寒色系(少し寒く感じるような色、ブルー系など)は使わないなど、最低限のルールは自分で決めておかないと色同士がけんかしてしまいますのでご注意を。

 

では実際に貼り替えをどのように行っていくかですが、手順としては

  1. 今貼っている壁紙をはがす
  2. 下地の状態を整える
  3. 新しい壁紙を貼る

たったこれだけです。ただ②の下地の状態を整える作業がいまいちだと、せっかくの新しく貼った壁紙面にデコボコが出てきますし、③の新しい壁紙も、柄のないものならまだしも、壁紙は大体横幅が90cmのものですので、それらを繋ぎ合わせるときの柄合わせは結構大変ですし、もろに職人さんの腕が出てしまうところですね。

 

百聞は一見にというところで簡単ですが貼り替えの動画もご用意致しましたので、是非ご覧ください。今回は民泊として利用する予定のお部屋にアクセントクロスを貼りました。あなぶきの民泊はどのお部屋もしっかりとしたコンセプトを持って、壁紙や、家具を選んでいますので、一般の住宅には少し派手かもしれませんが、是非参考にしていただけるとさいわいです。

 

 

工事にかかる日数はどれぐらい?

最後に工事にかかる日数ですが、作業の妨げになるような家具の移動があるかないか、下地の状態が、手入れが必要ないほどきれいか、そうでないかなどにもよりますが、

6畳程度のお部屋 約半日~

15畳程度のリビング 約1日~

といった具合です。思ったより早いでしょう?本当に金銭面でも、生活面でもお客様の負担は少ないのに、劇的にお部屋の雰囲気を替えられるというのが壁紙の貼り換え工事なのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。もし、今ブログをご覧になられている方の中でお部屋に関するお悩みを抱えている方がおられたら、まずは壁紙の貼り換えから御検討されてみてはいかがでしょうか。

皆さんが考えられているよりも、案外簡単に解決するかもしれませんよ。

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葛西健太郎

あなぶきデザイン&リフォーム
葛西 健太郎(かっさい けんたろうう)
香川県の建築系の専門学校を卒業し、その後、あなぶきグループにて新築マンション購入者様に向けてカーテン・照明などのインテリア商品の販売を経て、現在は主にマンションの室内リノベーション工事を担当しています。
インテリア販売で培った知識と経験で、リノベーション工事の際にも家具等のインテリア商品との調和までしっかりとご提案致します。
学生時代はずっとテニスに明け暮れていました。現在の趣味は各都道府県のご当地麺類を食べることです。(福岡はラーメンだけじゃなくうどんもおススメです!)

保有資格
宅地建物取引士 管理業務主任者 福祉住環境コーディネーター3級 第2種衛生管理者
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