こんにちは、マンション大規模修繕工事の「あなぶき建設工業」です。
マンションの大規模修繕工事を依頼する際のポイントは数多くあります。
工事金額や品質はもちろん大事ですが、その施工会社の「マナー」や「ホスピタリティ」等の数字に表れない部分に対する姿勢にも目を向けて欲しいと思います。
1. 技能実習生に配慮にしているか
建設業には外国からの技能実習生が多く就業しています。
彼らの日本語能力には限界がありますので、ルールや仕事の流れを分かりやすく説明をしないと事故のもとです。
ここで紹介するA君(24才)はミャンマーから2ヶ月前に日本に来たばかりです。彼は現在、足場の組立作業の会社に勤めています。
彼はとてもまじめに働いています。お昼の休憩中も「日本語能力試験N3」のテキストを読んで勉強していました。
余談ですが、日本語能力試験にはN1(難しい)からN5(易しい)まであります。
ネットに出ている最高難易度のN1の過去問題をためしにやってみました。
長文の内容の流れを捉え微妙な表現を使い分けるなど、かなり難しいと感じました。
万年人手不足の建設業界において、彼ら技能実習生に対する働きやすさの配慮も重要だと思います。
2.喫煙者の対策をしているか
建設現場で職人さんたちの喫煙率はまだまだ高いです。
最近では多くの工事現場では、喫煙が制限されています。
マンションの建物の内部ではもちろん喫煙をすることはありませんが、敷地内であれば屋外でも禁煙のルールがあるマンションも増えています。
職人さんが喫煙をする場合は、マンションから少し離れた場所に移動して喫煙をしてもらうか、専用の喫煙スペースを設けて対応することになります。
塗装や防水では引火性の高い材料も多いので、たばこ等火気の扱いには注意が必要です。
3.女性の技術職・現場監督がいるか
女性のマンション大規模修繕工事の現場での女性の社会進出も増えてきました。
マンション居住者とのコミュニケーションに長けているため、とても有能な女性監督も多くいます。
一般社団法人日本建設業連合会では「けんせつ小町」という運動を推進しています。
「けんせつ小町」とは聞きなれない言葉ですが、建設業界ではたらく全ての女性の造語です。
日本建設業連合会のホームページによると、大手建設会社での女性は全体で約15%、技術職は約4%だそうです。
現場の職場環境を改善し、女性の比率を高める建設会社は応援したくなりますね。
最後に
マンション大規模修繕工事は半年~数年にわたり管理組合と施工会社が協力して取り組む一大事業です。
いくら工事金額が安くても、管理組合の要望に鈍感な施工会社は困りものです。
マンション大規模修繕工事で満足を求めるならば、「マナー」や「ホスピタリティ」の意識が高い施工会社を選んでみてはいかがでしょうか。

中西克彦
2013年入社。中四国・近畿を中心にマンション大規模修繕工事の現場管理をしています。
県外の物件に行くときはアプリで美味しいお店をチェックすることが楽しみです。
保有資格:1級建築士・1級建築施工管理技士

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