ガスコンロの火が点かない!原因と自分でできる対処法

鈴木百香

皆さま、こんにちは。
あなぶきコールセンターの鈴木 です。

あなぶきコールセンターでは、24時間365日、マンション生活に関するさまざまなお困りごとのご相談を承っております。

今回は、実際にお客様から寄せられるご相談の中から、「ガスコンロに火がつかないときの原因と対処法」についてご紹介します。

突然ガスコンロに火がつかなくなると、不安になりますよね。
ですが、状況によっては業者を呼ばなくてもご自身で解決できる場合もあります。ぜひご参考になさってください。

なお、ガス機器は誤った取り扱いをすると重大な事故に繋がる可能性があります。
ご自身で対処される際は、安全に十分ご注意ください。

ガスの臭いがするときは、直ちに使用を中止し、ガスの元栓を閉めてガス会社に連絡してください。
換気扇のスイッチには触れず、窓を開けて換気を行いましょう。

ガスの臭いがしないときは、以下の手順で原因を確認してみましょう。

 

すべてのバーナーで火が点かなくなった

元栓は閉まっていませんか?

まずは、元栓が閉まっていないかをご確認ください。

元栓が閉まっていると、ガスコンロに火は点きません。
一般的に、ビルトインコンロの場合は下のキャビネット内に、テーブルコンロの場合はコンロの横か後ろに元栓が設置されています。

 

電池交換はお済みですか?

故障ではなく、電池切れが原因の場合もあります。

点火の操作をした際「チチチチッ」という音がするガスコンロは、乾電池が必要です。

音がしない、または音の間隔が長い場合は、電池切れの可能性がありますので、乾電池を交換してみましょう。
電池ケースの位置は製品によって異なりますが、操作部分の近くにあることが多いです。

電池のサイズを確認し、乾電池が2本必要な場合は、2本ともマンガン電池ではなく新品のアルカリ電池を使用してください。
乾電池の向きに注意して、正しくセットしましょう。

アルカリ電池を使用した際の電池の寿命は使用頻度によりますが、約1年が目安です。
なお、付属の乾電池は工場出荷時に取り付けられたもので、点検や自然放電を目的としたものです。
寿命が短い場合もありますのでご注意ください。

 

お湯は出ますか?

すべてのバーナーで火が点かず、お部屋のすべての蛇口でお湯が出ない場合は、ガスの供給が止まっている可能性があります。

ガスメーターを確認し、復旧操作を行いましょう。

多くのガス会社では、ガスメーターに安全装置付きの「マイコンメーター」を使用しています。
震度5強以上の地震やガス漏れ発生時、また長時間使用された場合は、事故防止のためにメーターの赤ランプが点滅し、ガスの供給が停止されます。

復帰操作を行う前に、ガスの臭いがしないかをよく確認しましょう。
ガスの臭いがする場合は、ガス漏れの疑いがありますので、直ちにガス会社に連絡してください。

ガスメーターの復旧操作については、こちらのブログをご覧ください。

地震発生時にガス停止・・・どう対処するの??

 

補足 ガスメーターの設置場所

ガスメーターはどこにあるか、ご存じでしょうか?

マンションでは、玄関脇や共用廊下にあるメーターボックスやパイプシャフト内設置されていることがほとんどです。

普段はあまり開ける機会のないため、見たことがない方も多いかもしれません。
ガスメーターは、水道メーターや建物によっては給湯器などと一緒に収納されている場合があります。

(出典:北海道ガス株式会社 ホームページ)

 

一部のバーナーだけ火が点かなくなった

バーナーキャップがずれていませんか?

バーナーキャップとは、五徳(ごとく)の中心付近にある火が出る部分の部品です。
鍋やフライパンが当たってバーナーキャップがずれると、火が点かなくなることがあります。

五徳を外して向きや取り付けを確認し、正しい位置に戻すことで再び点火できるようになります。
調理後はかなりの高温になっているため、触る際はやけどにご注意ください。

 

安全装置が作動していませんか?

バーナーキャップが濡れていると、立ち消え安全装置が作動し、火が点かなくなることがあります。

2008年(平成20年)4月以降に製造された家庭用ガスコンロには、立ち消え安全装置を搭載することが法律で義務付けられています。

「立ち消え」とは、吹きこぼれや点火ミスなどでガスコンロの火が消えてしまうことをいいます。
この装置は、立ち消えの際に自動でガスの供給を停止させ、ガスが出続けることによる事故や火災を防ぐ大切な役割を果たします。

吹きこぼれなどで安全装置が作動した場合は、乾いた布でよく拭き取り、しばらく自然乾燥させてから再度点火してみましょう。

 

 

原因が分からないときの対処法

取扱説明書やよくある質問を確認しましょう

主な対処法を試しても解決しない場合は、機器特有の原因があるかもしれません。

取扱説明書やメーカーのホームページにある「よくある質問」を確認し、似た症状や対処法がないか調べてみてください。

それでも原因が分からない場合は、電話やメールでメーカーに問い合わせましょう。
その際、ガスコンロの品名・品番・製造年月を控えておくとスムーズに対応してもらえます。

 

ガス会社に相談しましょう

原因が分からず解決しない場合は、ガスコンロ自体が故障している可能性があります。
ガスコンロには安全装置がついているので、専門知識を持った技術者による修理が必要です。
ご自身での対処が難しいと感じた場合は、お近くのガス会社へ相談しましょう。

 

ちなみに

故障予防のポイント

吹きこぼれや油汚れなどが原因で火が点かなくなることがあります。

バーナー周りはこまめに拭き取り、歯ブラシなどで掃除しましょう。
濡れたままだと安全装置が作動するため、しっかり乾かしてから元に戻してください。
調理中の吹きこぼれに注意したり、調理器具を濡れたままガスコンロに置かないようにすることも有効です。

ガスコンロの寿命について

ガスコンロの買い替え目安は約10年とされています。

長期間使用すると、経年劣化により故障が起きたり、部品の製造が終了して修理ができなくなることもあります。
10年以上使用している場合は、メーカーの推奨する交換時期を確認し、交換をご検討ください。

 

さいごに

今回は、コールセンターに多く寄せられる「ガスコンロが点かない」というご相談について、主な原因と対処法をご紹介しました。

ガスコンロの不具合が発生した場合は、まずは故障の原因を確認することが大切です。
機器の不具合によっては、修理や交換が必要になることもあります。

基本的には、お客様ご自身でメーカーやガス会社へご連絡いただく必要がありますが、設置状況や契約内容によっては、管理会社で対応できるケースもございます。

「どこに連絡すればいいかわからない」「自分で対応できるか不安」という方は、あなぶきコールセンターまでご相談ください。

 

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鈴木百香

あなぶきハウジングサービス コールセンター
鈴木 百香(すずき ももか)
前職では接客販売に携わっていました。
2024年にあなぶきハウジングサービス・コールセンターへ入社。
現在は、コールセンターで日々さまざまなお困りごとのご相談を承っております。
皆さまの暮らしに寄り添い、少しでもお役に立てる情報をお届けできるような記事を発信してまいります。
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