【第3弾】掃除のプロが語る、清掃業界のお仕事【掃除屋あるある】~『新築美装』での1コマ~

神中一記

こんにちは。あなぶきクリーンサービスの神中です。

今回は『掃除屋あるある』の第3弾ーーーー!!

ということで3つご紹介したいと思います。
↓第1弾と第2弾の記事はこちら↓
掃除のプロが語る、清掃業界のお仕事【掃除屋あるある】
【第2弾】掃除のプロが語る、清掃業界のお仕事【掃除屋あるある】~30年後の清掃業界は…~
今回も過去にあった『いい思い出(?)』や常々思っていることなどを書いてみましたのでよかったら最後までお付き合いください。

ep1.『新築美装』での1コマ

建築現場での仕上げのお掃除のことを【美装】といい、現場では『美装屋さん』とよく呼ばれます。
そして、新築の現場で行う【新築美装】ではとにかく気を使います。
まだ誰も使っていない新品のものばかりですからキズを付けないように気を配り、髪の毛や木屑などが
残っていないか何度も確認しながら仕上げていきます。
美装屋さんによっては自分達の髪の毛が落ちないようにヘアーキャップを被って作業するところもあるようですね。

私が10年近く前に新築のマンションを美装した時の1コマになります。

現場の工期が終盤に差し掛かってくると、現場監督さんも職人さん達もピリピリ・イライラして仕事をしています。
美装作業は『建築現場での最後の仕上げの作業』になるので現場がそのような状態になっているときに行くことが多いのですが、他所の職人さんたちは現場監督さんから『美装の終わった所は汚さないように』と注意されてしまうので美装屋さんはとても煙たがられています(笑)
そして新築マンションの美装作業は1部屋ずつ仕上げていくのでとても時間が掛かる作業の1つでもあります。

多くの職人さん達が夕方になり帰ってからも連日夜まで美装作業をしていた時でした。

すでに美装が終わっているはずの部屋から『電動ノコギリ』の音が聞こえてきたのです。

恐る恐る部屋の中を覗いてみると...そこには木材を切るおじいちゃん大工さんの姿が...

………(;゚Д゚)ハァ?

ホントにこんな顔になっていたと思います(笑)思考停止ですよ(笑)
大工さんも現場監督さんから手直しを言われて作業していたようなので「仕方ないよね」とは思いましたが...

木屑まみれでしたよ!美装やり直しましたよ!終わった時には日付変わってましたよ!

今となってはいい思い出(?)です。

ep2.  掃除屋さんの新人教育

5月の半ばにこの記事を書いているのですが、様々な会社で新入社員さんが入社し教育担当者さんも新入社員さんも右往左往しながらの毎日を過ごしているのだと思います。

当然、掃除屋さんにも新入社員さんは入ってきますので知識や技術指導等を行い、1日も早く戦力になってもらうための教育をしていきます。
もちろん一朝一夕で覚えられるものばかりではありませんので『場数』をこなしながら身に着けていくわけですが、現場では問答無用で『掃除のプロ』として見られてしまいます。

若葉マーク?を付けて作業するわけにはいきませんからね(笑)

ちょっとした所作から『素人臭さ』が出てしまうとお客様を不安にさせてしまうこともありますので、作業の合間に仕上がりの確認と合わせて目を光らせ、出来ていれば褒めますし出来ていなければ『言い方』に注意しながらのアドバイスをして…と、先輩社員は自分が新人だった頃を思い出しながら結構気を使っているわけですよ(笑)

そんな『新人時代』にしかないものがあります。それが【目線(視点)】です。

プロとして長くやっているとお客様があまり気にしないようなところを気にしてしまいがちになります。なので、『お客様の目線』に限りなく近いところにある『新人の目線』に助けられることもありましたし、『なるほどね』と思わせられたこともありました。

そんなこともあり、私は新人教育をする際に『1番最初に何に目が行ったか』や『この現場で何を1番気にしたか』などをできるだけ聞くようにしています。そしてその『目線』を覚えておくように、とも伝えています。

実は教育担当者が教育されている…なんてこともあるのかもしれませんね。

ep3.  掃除屋さんになって我ながら思うこと

2021年5月22日現在、日本各地で例年よりもかなり早めな梅雨入りとなっており、『今年の夏は長いなぁ』なんて思っているのですが、そろそろ始まりますね。『エアコンクリーニング』のラッシュが(笑)

夏の気温が高くなってきたことで夜でもエアコンを点けるのが当たり前になりつつありますし、稼働させる期間も長くなってきたことでエアコンクリーニングの依頼は年々増えてきています。
例年ですと5月の末あたりから梅雨明け前あたりにエアコンクリーニングの依頼が集中してきますので、『今年はクリーニングしようかな』と考えている方はお早めに!

そして、お客様のお宅にエアコンクリーニングや水回りなどのハウスクリーニングの作業に伺うと「旦那さんが掃除のプロだなんて奥さんがうらやましい」なんてことをよく言われます。

まぁ、確かに自宅や実家の掃除をしたことはありますけど、ホントにそう思います?

私はあまりやりたくありません(笑)

だって家族に『仕事』をしているところを見られるんですよ? 嫌じゃないですか?(笑)
お客様に見られる10倍くらい緊張しますし、「授業参観かよ!」って言いたくなりますね(笑)

もちろん年末の大掃除の時などは仕方なく自宅のお掃除をしますが、元々の職人気質が災いして気が付くと大汗をかきながら『仕事レベル』の本気の掃除をやっているなんてことも。(/ω\)キャッ!

そして仕上がりを見た家族(主に妻)がすごく褒めてくれるので更に頑張っちゃうんですよね~。

我ながら思いますよ。

俺って単純やなって(笑)

まとめ

第3弾となった『掃除屋あるある』でしたが、いかがでしたか?
掃除屋の仕事は所謂【3K(きつい・汚い・危険)】と呼ばれる職種に該当しており、今の若い人たちが長続きすることはかなり稀なことになります。
私自身も元々掃除は嫌いでしたし、今は好きか?と、問われると疑問が生じます。
そんな私がなぜ未だにこの業界にいて掃除屋を続けられているのか。
正直、私にもわかりません。結局手のひらの上で踊らされて...
いやいや、そんなことはないと思いたいですね(笑)

理由はともかく、今私の持っている技術や知識は【財産】であることに変わりはありません。
それらを後輩達に伝えていくことは私の使命なのかなと思っておりますし、このブログを通して良い経験をさせてもらえているなとも思っております。

次回は、『高所ロープ作業』について書いてみたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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神中一記

あなぶきクリーンサービス:神中 一記(かみなか かずき)

愛媛県出身。広島にて清掃管理業務を担当。
21歳で清掃の業界に入りマンション・アパート・戸建て・テナントビル・製造工場 etc...様々な建物の様々な ”汚れ” と向き合い、高所ロープ作業や樹木の剪定作業にいたるまで現場の最前線で磨いたスキルとキャリアには自信を持っております。
プライベートではわんぱく盛りの2児の父親として子育てに奮闘中。
根っからの職人気質の頑固でせっかちな若造が、『究極のハイスピード・ハイクオリティの探求』をモットーに日々精進しております。
掃除のプロとしての経験や実体験を交えながら皆様のお役に立てる情報を発信していけたらと思っております。
【保有資格】
ビルクリーニング技能士・電気工事士・消防設備士・消防設備点検資格者
高所ロープ作業技能修了・高所作業車技能修了 など
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