はじめてのリフォーム ペット対応リフォーム【内装編】

葛西健太郎

あなぶき実重(さねしげ)建設の葛西です。「初めてお部屋をリフォームする」という方のお役に立てればと筆を走らせております。

今回はペットと暮らしたいが壁紙やフローリングの傷が心配だという方に向けて比較的簡単にできる内装リフォームを中心にご紹介していきたいと思います。

 

 

最近のマンションはほとんどがペットの飼育が可能となっていて、多くの方が小型のワンちゃんやねこちゃんと暮らされています。

そんなお宅に設備の修繕などでお邪魔する機会も多くありますが、その際に相談を受けるのが「壁が爪とぎでボロボロなの」であったり、「フローリングがおしっこで変色しちゃった」などというお声がございます。

そんなお声にお応えして各メーカーさんからはペットを飼育されている方向けのラインナップも充実してきていますのでその一部をお悩み別にご紹介してまいります。

 

 

爪とぎで壁がすぐに傷んでボロボロ

ねこちゃんの習性の一つである爪とぎ。

でもボロボロの壁紙ではお友達が来た時に恥ずかしいという方非常に多くいらっしゃいます。そんなときに頼れるリフォームアイテムが以下の2点です。

・対傷性壁紙

その名の通り傷がつきにくい壁紙です。壁紙の表面を強化したタイプの壁紙で、チタン製のカッターで削っても傷が目立ちません。

これを壁全面、もしくはねこちゃんの手が届きそうな高さまで施工しておけば、ある程度は傷を防ぐことが出来ます。

なんといってもメリットはお値段がお安いことですね。

壁紙の貼り換えですから1㎡あたり1,000円~1,300円ぐらいで施工が可能です。

だいたいお部屋が5メートル×7メートルだとして、天井の高さが2.5メートルだとしたら87.5㎡ですから11万円前後といったところでしょうか。

あくまで壁紙の貼り換えのお値段ですから、家具移動費や何か処分物があればそれらのお値段は別途必要となってきますが、比較的簡単で安価にできるペット対応リフォームですね。

 

・ペット対応腰壁パネル

腰壁パネルとは壁に貼り付ける腰の高さ程度のパネルのことです。一般的には木製のものが多く、おしゃれで高級感も出るのでそちらの目的で施工するかたが多いのですが、最近ではこの木材の表面に特殊効果化粧シートを採用しているパネルがあり、壁紙よりも高い対傷性を誇ります。

壁紙単体のお値段と比べるとかなり高額にはなってきますが、高いデザイン性がありますので、こだわりのお部屋にしたい方には向いているかもしれませんね。

腰壁パネル(DAIKEN製)

床の傷や変色が気になる&すべって脱臼しちゃわないか心配

・対傷性フローリング

壁と同様もしくはそれ以上に重要なのが、床ですよね。

床で爪をとぐ子もいますし、従来のフローリングでは傷は防ぎきれません。

そんなときは対傷性のフローリングを採用しましょう。

対傷性のフローリングは表面に特殊な強化シートが施されているので、少々のひっかきでは傷がつきませんし、汚れやおしっこよだれなどでも変色しにくくなっています。

また怖いのがペットの脱臼です。

従来のフローリングには滑り止めの効果がないものが多いので、ペットが家の中を走り回っているとつるっと滑って、その拍子に足が変な方向に曲がってしまい脱臼するというケースが往々にしてあるのです。

シート系のフローリングには滑り止め効果が高いものも多数ありますので、かわいいペットのために、リフォームをする際は床のすべりにくさにもご配慮下さい。

 

シート系フローリング断面(DAIKEN製)

 

ペットのためにドアを開けっ放しにしているがエアコンの効きが・・

・ペット対応ドア

ペットが行き来出来るようにリビングのドアなどを開けっ放しにしているお宅も多いのではないでしょうか。

この季節は特にですが、ドアを開けっ放しにしているとエアコンの効きが悪く、結果温度を下げることになりますので家計に優しくないですよね。

そんなときはペットが自由に行き来できるくぐり戸がついたペット対応ドアをつけるともろもろ解決です。

見た目も非常にきれいですし、省エネにもなりますからうれしいですよね。

ペット用くぐり戸(DAIKEN製)

 

下の階への音が心配

いくら身軽な軽いペットでも高いところから飛び降りると下の階まで音は響いてしまいます。

そんなときには遮音効果の高いフローリングが活躍します。

分譲マンションでは管理規約でリフォームの際の遮音等級が定められているケースがほとんどです。だいたいのマンションはL45という遮音等級が要求されていますが、L45があるようにそれより遮音等級の高いL40やL35という遮音等級のフローリングも各メーカーより販売されています。個人的な見解になるかもしれませんが、L35のフローリングにすればよほどの悪意がない限りペットの足音は聞こえないのではないかと思われます。

当然、遮音等級がよいものはお値段も高くなるので、そこは予算と相談ですが、下階トラブルを防ぎたいということであれば高い遮音等級のフローリングを使用しましょう。

 

まとめ

様々なご心配事を解決できる商品をご紹介してまいりましたがいかがでしたでしょうか。

ペットと暮らすのは本当に癒しになりますし、家族の一員として大切な存在ですよね。

そんなペットが安心して暮らせるおうちにリフォームしてみませんか?

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葛西健太郎

あなぶきデザイン&リフォーム
葛西 健太郎(かっさい けんたろうう)
香川県の建築系の専門学校を卒業し、その後、あなぶきグループにて新築マンション購入者様に向けてカーテン・照明などのインテリア商品の販売を経て、現在は主にマンションの室内リノベーション工事を担当しています。
インテリア販売で培った知識と経験で、リノベーション工事の際にも家具等のインテリア商品との調和までしっかりとご提案致します。
学生時代はずっとテニスに明け暮れていました。現在の趣味は各都道府県のご当地麺類を食べることです。(福岡はラーメンだけじゃなくうどんもおススメです!)

保有資格
宅地建物取引士 管理業務主任者 福祉住環境コーディネーター3級 第2種衛生管理者
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