知っていると得する!?賃貸のフリーレント物件とは。メリットとデメリット

生山 亨

あなぶきハウジングサービスの生山です。今回は賃貸で部屋探しをするときに知っておきたい「フリーレント物件」について、そのメリットと注意点についてご説明します。

フリーレント

 

フリーレントとは

賃貸の募集図面やインターネットで「フリーレント○ヶ月」と書いてあるのを見かけたことがありませんか?これは「○ヶ月分の家賃を0円で借りれる」(家賃が一定期間無料になる)ということです。1ヶ月が多いですが、中には3ヶ月を超えるものもあります。 もちろん期間が長ければ長いほうがオトクですね!

 

フリーレントのメリット

メリットは言うまでもありませんが、フリーレント期間の家賃が掛からない(タダで借りれる)ことです。
賃貸を契約するときは契約月とその翌月の家賃(前家賃)を払うことが多く、初期費用が抑えれるのもメリットですね。
ただし共益費や駐車場代は別ですよ!という物件もありますので、事前に確認しておきましょう。

 

貸主がフリーレント物件にする理由

では、なぜ貸主は「フリーレント物件」にして一定期間タダで貸すのでしょうか?一番の理由はもちろん“空室を無くすため(空室対策)”です。特に引越しシーズンに決まらなかった物件は、地域によっては長期間の空室にもなりかねません。貸主からすれば仮に1年間家賃が入ってこないくらいなら、フリーレント期間の家賃は我慢してでも入居してもらった方がいいからです。

「それなら家賃を下げた方が決まるんじゃないの?」と思いますよね。

ところが家賃は不動産の売却価格に跳ね返ってきます。1室減額してしまうと不動産の価値は下がってしまいます。さらに1室だけ家賃を下げて募集をすると他の部屋からも減額交渉を受けるリスクがあります。

ですので投資目的で将来売却を考えている大家さんなら特に家賃を下げて入居してもらうよりはフリーレントという特典を付けたほうがいいことがあります。

 

フリーレントのデメリットと注意点

フリーレント自体に関するデメリットは特にないと思います。デメリットではないんですが、注意しなければならないのが途中解約に関する違約金のことです。フリーレント物件の場合は、大体「○年未満の解約は○ヶ月分の解約違約金」という特約がついています。(1年未満や2年未満が多い)
○年未満で解約したらフリーレント分も返してくださいね、という特約もありますので、必ず契約前に確認しておく必要があります。短期間だけ住む予定の方は特に注意しましょう。

もう1点注意しておきたいのがフリーレントの起算日です。

フリーレント2ヶ月という物件を5月20日から契約したとします。

「2ヶ月だから7月19日までの家賃がタダですよ」
というケースと
「2ヶ月だから5月分と6月分がタダですよ」
という日割りしてくれないケースがあります。これだと実質フリーレントは1ヶ月ちょっとですよね。起算日も契約前に確認が必要です。

 

 

まとめ

フリーレント物件とはその期間タダで借りれるというお得な物件です。契約年数によっては家賃を値引きしてもらうよりお得かもしれません。ただ、放っておいてもすぐに決まるような人気物件では滅多にフリーレントは付いていません。ずっと空室が続いているからフリーレントが付いているのか、たまたまタイミングを外して空いてしまったからフリーレントが付いているのか、家賃が相場より高くて決まらないからフリーレントが付いているのか…その理由を少し考えてみることも必要かもしれませんね。

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生山 亨

あなぶきハウジングサービス :生山 亨(いくやま こう)
分譲マンションの管理担当(フロント)を経て賃貸仲介・賃貸管理・売買仲介・総務業務を経験。長年やってきた賃貸業務、中でも特に空室の改善、対策は得意分野です。現在は、あなぶきスペースシェアにおいて宿泊事業・マンスリー事業を行っています。

保有資格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・管理業務主任者
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