こんにちは、マンション管理員の採用・指導・研修を行っている岡田です。
今回はエントランスの床以外部分の清掃について紹介します。
目次
- エントランス壁面
- 掃除の方法
- ガラスまわり
- まとめ
エントランス壁面
エントランスの壁で写真のように下の部分と上の部分で仕上げが違うマンションがあります。
上下の仕上げ材の間に別の材料が入っていますが、専門用語では見切材と呼ばれています。
この見切材の上部壁が汚れているケースを見かけますが、何故この部分が汚れるかが問題です。
原因は掃除をしていないからではありません。掃除をしてはいるが、間違った掃除方法で行っているからです。
原因1 汚れた雑巾で拭き掃除を行っている
壁に雑巾の汚れをこすりつけている
原因2 見切材上部のホコリ塵を落とさずに拭き掃除だけを行っている
こまめに拭き掃除を行っている場合は問題ありませんが、汚れた状態でそのまま拭き掃除を行うと床の清掃で紹介したように汚れを壁に付着させることになります。
以上の事が原因でこのように汚れていきます。
自然に汚れるのではなく、間違った掃除で自分が汚していることになります。
掃除の方法
写真のように見切材の上部には意外と塵や埃がたまっています。
エントランスは明るい壁色が多いので目立ちます。雑巾を絞って拭きたくなりますが、まず刷毛などで塵や埃を落とします(掃き掃除)。
刷毛で掃いただけでもきれいになります。
取りきれなかった、塵・ホコリを雑巾で拭き掃除します。
ガラス廻り
エントランスでガラスはきれいにしていますが、ガラス廻り下写真の部分が掃除されていないケースが見かけます。
ガラス廻りのシーリング材(コ―キングされている)の部分です。
シリコン系シーリング材を使用して施工をすると、硬化したあとで中からじわじわと未硬化のシリコンオイルや可塑剤が滲み出てきます。
シリコンオイルには帯電性がある為、空気中の塵や埃、排気ガス、煤煙などの汚れを呼び寄せるので汚れが付着してしまうのです。
更にこの呼び寄せ吸着した埃や汚れはカビなどの微生物の繁殖原因となります。
こうして窓ガラス付近は特に他の部分と比べて汚れ方が著しい場所となります。
結構汚れていましたので、きれいにするには多少時間がかかりました。
まとめ
今回紹介した部分ははじめから日常清掃を正しく行っていれば汚れない部分だと考えています。
汚れてしまってから掃除を行うのではなく、日常清掃は建物を汚さないための掃除です。
私達はマンション掃除のプロとしての知識と技術を磨き快適な住生活を提案し続けます。
岡田洋二
分譲マンションは管理員さんで決まる!ライフサポート課では管理員(ライフサポーター)の採用・指導・研修を行っています。清掃は“心”をモットーに、ライフサポート課6名で力を合わせ、ライフサポーターのスキル向上を目指しておりますので、宜しくお願い致します。これからマンション管理員の清掃や指導・研修などの現場に関する情報を発信していきます。
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