分譲マンション共用部分への私物放置問題|対処方法・ポイント紹介

三原 章

こんにちは、三原です。今回も分譲マンション共用部分への私物放置問題についての情報をご紹介します。

前回:分譲マンション共用部分への私物放置問題|どのような心理から?

※こちらは2017年1月に投稿された記事を加筆・修正したものです。

 

目次

  • 対処方法とポイント
    ・定期的な掲示およびお知らせの各戸配付
    ・共用部分に私物を放置することのデメリット周知
    ・期限を設けて撤去を促す
    ・連絡先の明示
    ・防災訓練の実施
  • まとめ

 

対処方法・ポイント

さてこの共用部分への私物放置問題ですが、どのように対処していけば良いでしょうか。
以下に対処方法・ポイントをご紹介します。

定期的な掲示およびお知らせの各戸配付

住民の方に意識を持って頂くには掲示だけではなく各戸配付が必要です。またその各戸配付についても一度ではなく、繰り返し定期的に行うことが重要ではないでしょうか。

共用部分に私物を放置することのデメリット周知

マンションの憲法と言われる管理規約においても共用廊下等に私物を置くことは禁止されています。また災害発生時に避難の邪魔になり道義的な責任も出てきますし、そもそも美観的にも良いものではありません。

期限を設けて撤去を促す

漠然とお知らせ等を配付・投函するだけではなく、「○月○日までに必ず撤去してください」と具体的に期限を記載した方が効果が出ます。そして期限が到来してもまだ撤去されない場合、通知等を行い根気よく継続していくことが望まれます。

連絡先の明示

共用部分への私物放置を見かけても直接注意するというのはなかなか…ということもあるかと思いますので、連絡先の明示も必要と考えます。一般的には管理員・管理会社・環境担当理事・理事長等となるのではないでしょうか。

防災訓練の実施

直接的な対処方法ではありませんが実際に避難訓練を実施し、共用部分の私物放置がいかに避難の妨げとなっているかが理解できると思います。しかも住民全体の防災意識が高まるだけでなく、住民同士のコミュニケーションも深められますのでお勧めです。

まとめ

共用部分への私物放置の出発点は「あの人がやっているから、私も..」という軽い動機と思いますが、それがひいてはマンション全体に広がり、問題化します。
近年は中古マンション市場の規模も大きくなってきており、それに伴いマンションに内覧に来る方も多くなってきています。その方たちが共用廊下等に私物が放置されている光景を見て、果たしてこのようなマンションを積極的に購入しようと考えるでしょうか?つまり最終的にはこのような私物放置が自分自身が住んでいるマンション自体の価値をも下げてしまっていることになります。
そうならないためにも、マンション全体に私物放置が広がる前に早期対処することが肝要と思います。

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三原 章

あなぶきハウジングサービス 東京南支店:三原 章(みはら あきら)
はじめまして!三原章と申します。入社以来10年以上、管理フロントとして業務に従事しております。長年フロント業務に従事してきた経験に基づくお役立ち情報や事例などを配信していきたいと思っています。宜しくお願いいたします。
保有資格:管理業務主任者・宅地建物取引士・マンション管理士
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