あなぶきインシュアランスの堅田です。
今年もあっという間に残り少なくなってきましたね。
最近は高松市でも気温がぐっと下がり、冷たい風が吹き乾燥しています。
さて、冬季から春季にかけて多くなる事故の一つに「火災」があげられます。
今回は総務省消防庁に掲載されている「消防白書」のデータを用いて、火災発生状況をご紹介します。
※本記事に記載のデータの出典元:消防庁ホームページ / 「平成28年版 消防白書」より引用
目次
- 1.火災の状況~冬季・春季は要注意!~
- 2.建物火災の出火原因の第1位は○○!
- 3.消火作業(放水)による損害は保険対応できる?
- 4.まとめ
1.火災の状況~冬季・春季は要注意!~
「平成28年版消防白書」によると平成27年中の出火件数は39,111件となっています。
1日当たりでみると、なんと107件の火災が発生したことになります。
また、全火災のうち建物火災は22,197件で全体の56.8%と最も高い割合を占めています。
次に、出火件数を四季別で見てみると冬季から春季にかけての出火件数が、22,551件で全体の57.7%となっています。
冬季から春季は火気を使用する機会が多く、出火件数が多くなっていることが分かります。
出典元「平成28年版 消防白書」より抜粋※一部加工
やはり冬場は火災が多くなる傾向にあるようです。
次に、建物火災の出火原因をご紹介します。
2.建物火災の出火原因の第1位は○○!
建物火災の主な出火原因は「こんろ」によるものが最も多くなっています。
【建物火災の主な出火原因】
第1位 こんろ
第2位 たばこ
第3位 放火
こんろを出火原因とする火災では「放置する、忘れる」といった消し忘れによるものが火災につながっています。
出典元「平成28年版 消防白書」より抜粋※一部加工
近年IHキッチン等が普及していますが、料理などのために火をかけたまま放置する事案が多いことがデータから読み取れます。
その他、ストーブや配線器具、電気機器など家庭内に置かれている物からの出火件数も多いので、日頃からの注意が必要です。
3.消火作業(放水)による損害は保険対応できる?
お客様と火災保険のお話をしている時に、
「近隣住戸で起こった火災の消火活動(放水)により、水が漏れてきた場合、火災保険で対応できるの?」
といったご質問をよくいただきます。
日本の法律上、火災の火元住戸の方に重大な過失がなければ、延焼した近隣住戸の修繕費用を負担する必要はありません。
(詳しくは「知っておきたい火災保険の基礎知識「失火責任法」とは」を参照ください。)
そのため「火災」を消火するための放水作業による水濡れ被害も、各住戸で修繕費用を負担しないといけません。
火災保険ではこのような事故で被害を受けた住戸の復旧も対応することができます。
消火活動で放水される水量は非常に多く、マンションのようなコンクリート造りの建物でも下階への漏水は発生するので、備えが必要です。
4.まとめ
今年の夏から始めたブログも今年の掲載は今回で最後です。
日常に潜んでいるリスクや対策法など、少しでも皆様のお役にたてれば幸いです。
何かと忙しい年の瀬ですが、皆様が無事に新年を迎えられたらいいなと思います。
来年もよろしくお願いいたします。
堅田善之
堅田 善之(かたた よしゆき)
2008年穴吹興産に新卒入社。
2009年3月からあなぶきハウジングサービスにて、マンション管理組合の運営サポート業務を経験。
2013年4月からあなぶきインシュアランスにて保険代理店業務を担当。
法人向け事業保険の提案、物件所有者への火災保険や生命保険の提案、事故対応業務、グループ社員向け保険の提案業務に従事。
2022年8月よりあなぶきハウジングサービス部屋ナビ営業サポート室にて、新サービスの業務推進・業務効率化の促進、ハイグレードサービス付き賃貸マンション「アルファコンフォート」における営業促進サポート業務を担当しています。
【保有資格】宅地建物取引士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士・ファイナンシャルプランナー2級
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